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【研究開発動向:2時間セミナー】

【研究開発動向:2時間セミナー】

抗体薬物複合体(ADC)における
ペイロードの生体膜透過メカニズムと細胞内動態評価

~ペイロードがリソソーム膜を通過する際の輸送機構、細胞内でのペイロードの挙動、薬物動態への影響~

受講可能な形式:【Live配信】or 【アーカイブ配信】のみ
▼ ADCの有効性を大きく左右するペイロードの生体膜透過メカニズムと、
その治療効果および安全性に関わる薬物動態評価とは

▼ より有効で安全なADCを設計・開発する上で、
ペイロードの生体膜透過メカニズムを理解し、適切に評価することの重要性を解説

【講習会のポイント】
▼ADCの体内動態
▼ペイロードの生体膜透過機構
▼トラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)について

 
【Live配信受講者特典のご案内】
Live(Zoom)配信受講者には、特典(無料)として「アーカイブ配信」の閲覧権が付与されます。
オンライン講習特有の回線トラブルや聞き逃し、振り返り学習にぜひ活用ください。
日時 【Live配信受講(アーカイブ付)】 2025年7月30日(水)  13:00~15:00
【アーカイブ配信受講】 2025年8月5日(火)  まで受付(配信期間:8/5~8/22)
受講料(税込)
各種割引特典
22,000円 ( E-Mail案内登録価格 20,900円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体20,000円+税2,000円
E-Mail案内登録価格:本体19,000円+税1,900円
特典
当日ご参加いただいたLive配信受講者限定で、特典(無料)として「アーカイブ配信」の閲覧権が付与されます。
聞き逃しや振り返り学習に活用ください。

(アーカイブ配信については、「オンライン配信」項目を参照)
配布資料■PDFテキスト(印刷可・編集不可)
  開催2日前を目安に、弊社HPのマイページよりダウンロード可となります。
オンライン配信●ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)
備考資料付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。

セミナー講師

東京薬科大学 薬学部 薬物動態制御学教室 教授 博士(薬学)  井上 勝央 先生
【講師紹介】

[専門/主な業務]生物薬剤学、薬物動態学
 

セミナー趣旨

抗体薬物複合体(ADC)は、がん細胞を特異的に認識する抗体と強力な抗がん作用を持つ薬物(ペイロード)を結合させた次世代のがん治療薬である。がん細胞選択的なペイロードの送達により、副作用の軽減と治療効果の向上が認められる一方、ペイロードの細胞内動態に関する知見は乏しく、その薬効が発揮されるまでの分子制御機構はほとんど不明である。
本セミナーでは、ADCの有効性を大きく左右するペイロードの生体膜透過メカニズムと、その治療効果および安全性に関わる薬物動態評価に焦点を当て、ペイロードがリソソーム膜を通過する際の輸送機構、さらには細胞内でのペイロードの挙動、そしてそれらがADC全体の薬物動態にどのように影響を与えるかについて解説する。

◆講習会のねらい◆
より有効で安全なADCを設計・開発する上で、ペイロードの生体膜透過メカニズムを理解し、適切に評価することの重要をお伝えする。

セミナー講演内容

1.抗体薬物複合体(ADC)とは
  1.1 構造と機能
  1.2 リンカーの種類と特性
  1.3 ペイロードの種類
  1.4 次世代型ADC

2.ADCの体内動態
  2.1 血中ADC動態とその変動要因
  2.2 細胞内ADC動態
  2.3 リンカーによるペイロードの細胞内動態制御

3.ペイロードの生体膜透過機構
  3.1 単純拡散と能動輸送の基礎
  3.2 ペイロードの生体膜透過で考慮すべき点
  3.3 創薬設計におけるルールオブファイブ
  3.4 ペイロードの輸送に関与するトランスポーター

4.トラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)について
  4.1 T-DM1の構造と機能
  4.2 リソソームトランスポーターSLC46A3の機能
  4.3 T-DM1の薬効発現におけるSLC46A3の役割
  4.4 薬物相互作用

5.ペイロードの輸送に関与するリソソームトランスポーターの評価方法
  5.1 リソソームトランスポーターの種類と特性
  5.2 リソソームトランスポーターの細胞膜への局在化
  5.3 蛍光化合物を用いたSLC46A3の輸送機能評価法
  5.4 各種ペイロードとSLC46A3の相互作用の評価
  5.5 SLC46A3欠損細胞を用いたT-DM1の薬効評価

□質疑応答□