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匂いセンシング&匂いの提示・調合技術の
基礎と応用および研究開発動向

E-nose・嗅覚ディスプレイ・バーチャルリアリティ用匂い合成システム
などの原理・応用・最新技術

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ

嗅覚の原理、E-noseの原理や使われているセンサの種類・検出可能物質、匂いセンシングに関する最新技術と事例、
嗅覚ディスプレイの構成・開発例・応用、匂いの再現技術やAIを活用した匂い調合など。
匂いセンシングおよび匂いの提示・調合技術について、2名の講師が解説します。
日時 2025年7月25日(金)  13:00~16:30
受講料(税込)
各種割引特典
49,500円 ( E-Mail案内登録価格 46,970円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体45,000円+税4,500円
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2名で49,500円 (2名ともE-Mail案内登録必須​/1名あたり定価半額24,750円) 
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1名申込みの場合: 受講料 39,600円(E-Mail案内登録価格 37,840円)
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 E-Mail案内登録価格:本体34,400円+税3,440円
  ※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
  ※お申込みフォームで【テレワーク応援キャンペーン】を選択のうえお申込みください。
  ※他の割引は併用できません。
配布資料PDFデータ(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、マイページよりダウンロード可となります
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)
■アーカイブ配信について
 視聴期間:終了翌営業日から7日間[7/28~8/3]を予定
 ※動画は未編集のものになります。
 ※視聴ページは、終了翌営業日の午前中にはマイページにリンクを設定する予定です。
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
得られる知識・匂いを計測する各種センシングシステムの原理
・匂いセンサに関する研究動向
・匂い提示装置の原理と開発事例
・バーチャルリアリティ用匂い合成システムの開発事例
対象匂いを定量的に計測する技術の導入に関心のある技術者,香りに関する環境計測や環境創出に関心のある技術者,バーチャルリアリティに関する新規技術に関心のある技術者に役立つものと考えております。理系大学の一般教養レベルの物理,化学の知識があれば,内容を理解可能です。

セミナー講師

東京農工大学 教授 博士(工学) 石田 寛 氏 
専門:化学センサ、嗅覚センシング
1997年3月 東京工業大学 博士後期課程 修了
1997年4月〜2004年3月 東京工業大学 助手
2004年4月〜2016年12月 東京農工大学 准教授
2017年1月〜現職
HP:https://kenkyu-web.tuat.ac.jp/profile/ja.f189a08b2f4b4d77498940bbecb0fa23.html
 
電気通信大学 助教 博士(工学) 松倉 悠 氏
専門:嗅覚ディスプレイ
2013年3月 東京農工大学 博士後期課程 修了
2013年4月〜2017年3月 東京農工大学 特任助教
2017年4月〜2021年3月 大阪大学 助教
2021年4月〜現職
HP:https://www.haruka-matsukura.com/

セミナー趣旨

 人間の視覚や聴覚に相当するカメラ・マイクロフォンなど開発に遅れながらも,嗅覚を代替する「匂いセンシングシステム」の開発が進められている。嗅覚は非常に複雑で,コーヒーの匂いを一つとってみても,その中には数百種類の化合物が含まれているが,人間は約400種類の嗅細胞の応答パターンを利用し,混合比の変化による匂いの違いを嗅ぎ分けることができる。この仕組みを模倣し,特性の異なるガスセンサの応答パターンにより匂いを識別するE-Nose(Electronic Nose)と呼ばれるシステムが開発されている。人間の嗅覚には及ばないところもあるが,その性能を正しく理解して使えば様々な応用が可能であり,小型のE-Noseをロボットに搭載することも可能となってきた。
 本講演では,室内空気質の監視や屋外の悪臭計測にE-Noseを利用した事例を紹介する。また,匂いには光の原色に相当する「原臭」は存在せず,欲しい匂いをその場で即座に調合して作り出すことは困難である。しかし近年,少数の匂い成分を混合して多様な匂いを作り出す技術の研究が進展している。本講演では,匂い提示・調合技術の研究動向を紹介し,「香り付きテレビ」や「香り付きバーチャルリアリティ」の実現可能性を探る。

セミナー講演内容

1.嗅覚について
 1.1 生物嗅覚の原理
 1.2 工学的観点から見た嗅覚情報の特殊性(情報の多様性,伝搬方式の特殊性)
 
2.E-Nose
 2.1 E-Noseとは
 2.2 使用されているセンサの種類と検出可能物質
 2.3 センサ信号処理(応答パターン認識とドリフト補正)
 2.4 匂い蒸気のサンプリング方法
 2.5 ガスクロマトグラフィなど分析機器との比較
 
3.匂いセンシングに関する最新技術と事例紹介
 3.1 E-Noseの各種応用事例
 3.2 匂いセンサ搭載ロボットによる匂い・ガス源の探索
 3.3 匂いセンサ搭載ドローンによる悪臭計測
 
4.匂い提示装置(嗅覚ディスプレイ)
 4.1 嗅覚ディスプレイの構成
 4.2 嗅覚ディスプレイの開発例
 4.3 期待される応用
 
5.匂いの調合・再現技術
 5.1 マス・スペクトルを利用した匂い再現
 5.2 オルファクトリホワイトを利用した匂い再現
 5.3 AIを活用した匂い調合

 □質疑応答□