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エポキシ樹脂 2日間総合セミナー

■エポキシ樹脂・硬化剤・硬化促進剤の種類と特徴、トラブル事例と対策■
■分析法、硬化物の構造と特性・硬化反応挙動の評価法■
■変性・配合改質、有害性、エレクトロニクス用途・複合材料用途での技術動向■

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ
 

★ エポキシ樹脂の基礎と技術動向をしっかり学んでもらいます。
★ アーカイブも付いていますので、一時退室や復習もできます。(アーカイブのみの受講も可)
日時 【Live配信:1日目(アーカイブ付)】 2025年8月26日(火)  10:30~16:30
【Live配信:2日目(アーカイブ付)】 2025年9月2日(火)  10:30~16:30
受講料(税込)
各種割引特典
88,000円 ( E-Mail案内登録価格 83,600円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体80,000円+税8,000円
E-Mail案内登録価格:本体76,000円+税7,600円
E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
 2名で88,000円 (2名ともE-Mail案内登録必須​/1名あたり定価半額の44,000円)
テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【オンライン配信セミナー受講限定】
 1名申込みの場合: 受講料 74,800円 (E-Mail案内登録価格 71,060円)
 定価:本体68,000円+税6,800円、E-Mail案内登録価格:本体64,600円+税6,460円
※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
※他の割引は併用できません。
特典■Live受講に加えて、アーカイブでも1週間視聴できます■
【アーカイブの視聴期間】【1日目のアーカイブ】2025年8月27日(水)~9月2日(火)まで
            【2日目のアーカイブ】2025年9月3日(水)~9月9日(火)まで

※このセミナーはアーカイブ付きです。セミナー終了後も繰り返しの視聴学習が可能です。
配布資料PDFテキスト(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、弊社HPのマイページよりダウンロード可となります。
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)
アーカイブ(見逃し)配信について
※視聴期間は終了翌日から7日間を予定しています。またアーカイブは原則として編集は行いません。
※マイページからZoomの録画視聴用リンクにてご視聴いただきます。
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。

セミナー講師

横山技術事務所 代表 横山 直樹 氏
<専門>
材料化学、化学工学、品質管理、環境・エネルギー
<受賞歴>
・日本接着学会論文賞(2006);半導体封止材料用エポキシ樹脂
・Excellent Poster Award on 2nd Asian Conference of Adhesion in Beijing(2007);フレキシブルプリント基板接着剤用エポキシ樹脂
<WebSite>
https://www.facebook.com/yokopyon66/

セミナー趣旨

 プリント基板、半導体封止材などの電子材料メーカー、モーター注型材などの電気材料メーカー、圧力容器・自動車部品などの複合材料メーカー、塗料メーカー、接着剤メーカーなどの事業企画部門、研究開発部門、生産技術部門、製造部門の皆様を対象に、エポキシ樹脂・硬化剤等の基本知識から用途別の新技術までを2講に分けて詳しく解説いたします。

セミナー講演内容

<得られる知識・技術>
(1) エポキシ樹脂の種類と特徴
 汎用のビスフェノールA型で、樹脂の製造法とエポキシ当量、粘度、軟化点などの基本特性、重合度と架橋密度およびTgの関係などの硬化物特性に関する知識、半導体封止材用のフェノールノボラック型、テトラメチルビフェニル型、ビフェニルアラルキル型、ナフタレン型で、フィラー充填率に影響する溶融粘度、アルミ配線腐食に影響する含有塩素濃度などの樹脂特性、耐熱信頼性に影響する加熱重量減少率などの硬化物特性に関する知識、プリント基板用のリン含有型、ジシクロペンタジエン型で、硬化物のハロゲンフリー難燃性、誘電率・誘電正接に関する知識、接着剤・複合材料用のグリシジルアミン型エポキシ樹脂で、多官能で低粘度という樹脂特性に関する知識、LED封止材用等の脂環型、グリシジルイソシアヌレート型で、硬化物の透明性と耐熱変色性などに関する知識が各々習得できる。
(2) 硬化剤の種類と特徴
 汎用のポリアミン、変性ポリアミンで、常温硬化性や耐アミンブラッシング性に関する知識、プリント基板・複合材料用のジシアンジアミドの粒径や配合量、急激な硬化発熱起因のトラブルと対策の事例、注型材・複合材料用等の酸無水物では、低粘度性、吸湿加水分解起因のトラブルと対策の事例に関する知識、半導体封止材用等のフェノールノボラック、フェノールアラルキル、ビフェニルアラルキル、ナフトールアラルキルでは、耐熱信頼性に影響する吸水率や加熱重量減少率などの硬化物特性に関する知識が各々習得できる。
(3) 硬化促進剤の種類と特徴
 3級アミン(HDM)、イミダゾール(HDI)、有機ホスフィン(TPP)で、硬化物のTg、線膨張係数、吸水率およびPCT試験時のボンディングワイヤー断線による累積故障率に与える影響に関する知識を 習得できる。
(4) 分析法
 エポキシ当量、塩素濃度などエポキシ樹脂の分析法、アミン価、水酸基当量など硬化剤の分析に関する知識が習得できる。
(5) 硬化反応と硬化物の特性解析
 DSCによる硬化開始温度、硬化発熱量およびTgに関する知識、TMAによる線膨張係数およびTg、TG-DTAによる加熱重量減少温度(Td1、Td5、Td10) に関する知識、DMAによる硬化反応挙動、Tg、架橋密度および相溶性に関する知識、曲げ試験・引張試験による破断強度、破断ひずみおよび弾性率に関する知識、破壊靭性試験による破壊靭性値(K1C) に関する知識、電気特性として表面抵抗・体積抵抗測定および誘電率・誘電正接測定に関する知識が習得できる。
(6) トラブルと対策
 酸無水物の吸湿による硬化物のTg低下、一液型組成物の保存中発熱、ボイド、酸無水物の揮発昇華による汚染についての対策知識が得られる。
(7) 有害性
 エポキシ樹脂の急性毒性(LD50、LC50)、慢性毒性、局所刺激性、感乍性に関する知識が習得できる。
(8) 変性・配合改質
 ゴム変性、ポリウレタン変性、エンジニアリングプラスチック配合改質、フィラー配合改質による強靭化とその機構に関する知識が習得できる。
(9) プリント基板用途の新技術
 5G等の高速伝送通信用プリント基板向け低誘電性エポキシ樹脂、微細配線フレキシブルプリント基板(FPC)用接着剤向けリン含有フェノキシ樹脂配合高信頼性およびハロゲンフリー難燃性エポキシ樹脂組成物、ビルドアップ基板用接着フィルム向けフェノキシ樹脂配合エポキシ樹脂組成物に関する知識が得られる。
(10) 半導体封止材用途の新技術
 SiC系パワー半導体モジュールの封止材用高耐熱性エポキシ樹脂、同モジュールの絶縁シート用高熱伝導性エポキシ樹脂の技術動向に関する知識が習得できる。
(11) 複合材料用途の新技術
 燃料電池自動車(FCV)用FW法CFRP製水素タンク向け強靭性ポリウレタン変性エポキシ樹脂、C-RTM法CFRP製車体パーツ向け低粘度・速硬化性2元硬化型エポキシ樹脂組成物に関する知識を習得できる。

<プログラム>
【第1講:1日目 8/26(火) 10:30~16:30・・・昼休み1時間、休憩10分×2回を含む】
1.エポキシ樹脂の概要

 1.1 エポキシ樹脂の特徴と用途
 1.2 半導体封止材用途
 1.3 プリント基板用途
 1.4 複合材料用途

2.エポキシ樹脂の種類と特徴
 2.1 ビスフェノールA型エポキシ樹脂
 2.2 ビスフェノールF型エポキシ樹脂
 2.3 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
 2.4 テトラメチルビフェニル型エポキシ樹脂
 2.5 ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂
 2.6 ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂
 2.7 ナフトール型エポキシ樹脂
 2.8 グリシジルアミン型エポキシ樹脂
 2.9 トリグリシジルイソシアヌレート型エポキシ樹脂
 2.10 臭素含有型エポキシ樹脂
 2.11 リン含有型エポキシ樹脂
 2.12 酸化型エポキシ樹脂 (脂環式エポキシ樹脂)
 2.13 フェノキシ樹脂

3.硬化剤の種類と特徴
 3.1 ポリアミン
 3.2 変性ポリアミン
 3.3 ジシアンジアミド
 3.4 フェノールノボラック(PN)
 3.5 フェノールアラルキル(Ph-Ar)
 3.6 ビフェニルアラルキル(Bph-Ar)
 3.7 ナフトール系(1-NAR、2-NAR)
 3.8 PN、Ph-Ar、1-NAR、2-NARを用いた硬化物の特性比較
 3.9 酸無水物
 3.10 シアネートエステル

4.硬化促進剤の種類と特徴
 4.1 3級アミン類
 4.2 イミダゾール類
 4.3 トリフェニルホスフィン

5.分析法
 5.1 エポキシ樹脂の分析
   エポキシ当量、塩素濃度 など
 5.2 硬化剤の分析
   アミン価、水酸基当量

6.硬化反応と硬化物の特性解析
 6.1 熱分析
   DSC、TMA、TG-DTA
 6.2 動的粘弾性 (DMA)
 6.3 力学特性測定法
   曲げ試験、引張試験、硬化収縮と内部応力、破壊靭性試験
 6.4 電気特性測定法
   体積抵抗・表面抵抗、誘電率・誘電正接

7.トラブルと対策
 7.1 揮発・昇華によるTg低下
 7.2 吸湿によるTg低下
 7.3 一液型組成物の保管中発熱
 7.4 ボイドとヒケ

  □質疑応答□

【第1講:1日目 9/2(火) 10:30~16:30・・・昼休み1時間、休憩10分×2回を含む】
8.変性・配合改質によるエポキシ樹脂の強靭化

 8.1 ゴム変性
 8.2 エンジニアリングプラスチック配合改質
 8.3 フィラー配合改質

9.有害性
  エポキシ樹脂の急性毒性(LD50、LC50)、慢性毒性、局所刺激性、感乍性

10.先端プリント基板用途でのエポキシ樹脂・硬化剤の研究開発

 10.1 高速伝送用プリント基板向け低誘電性エポキシ樹脂
 10.2 高速伝送用プリント基板向け低誘電性活性エステル硬化剤
 10.3 微細配線フレキシブル基板 (FPC) 向けハロゲンフリー難燃&高信頼性エポキシ樹脂組成物
 10.4 半導体パッケージ基板製造用接着フィルム向けエポキシ樹脂組成物

11.SiC系パワー半導体用途におけるエポキシ樹脂の研究開発
 11.1 SiC系パワー半導体用封止材向け高耐熱劣化性エポキシ樹脂
 11.2 SiC系パワー半導体用絶縁シート向け高熱伝導性エポキシ樹脂

12.先端複合材料用途におけるエポキシ樹脂の研究開発
 12.1 燃料電池自動車 (FCV) 向けCFRP製水素タンク用強靭性ポリウレタン変性エポキシ樹脂
 12.2 CFRP製車体パーツ向け低粘度・速硬化性2元硬化型エポキシ樹脂組成物

13.まとめ

  □質疑応答□