セミナー 印刷

プラスチック添加剤の選定と材料の劣化・変色対策

~ 酸化防止剤・金属不活性剤・光安定剤の作用メカニズムと適切な選定 ~
~ 核剤・透明化剤や難燃剤、帯電防止剤、その他改質剤による樹脂の高性能化 ~

受講可能な形式:【ライブ配信】のみ


プラスチック材料の劣化メカニズム、酸化防止剤・光安定剤の作用原理と選定のポイント、核剤・難燃剤などによる高機能化技術、さらにリサイクル材向けの添加剤まで、現場で役立つ知識を体系的に解説します。用途別処方例やトラブル事例も交えながら、添加剤の「なぜそうなるか」から「どう使うべきか」まで理解を深められる内容です。

 ■ 得られる知識 ■
 ・プラスチック劣化のメカニズム(酸化・光・金属)を基礎知識
 ・酸化防止剤・光安定剤・金属不活性剤の作用原理と最適な選定ポイント
 ・核剤・透明化剤・難燃剤・帯電防止剤などによる高機能化の実践知識
 ・用途別の添加剤処方例と“失敗しない組み合わせ”
 ・リサイクル材向け環境対応型添加剤の最新動向・処方の考え方


キーワード:樹脂酸化劣化、変色対策、高機能添加剤、新規透明化剤、リサイクル材向け添加剤
日時 【ライブ配信】 2026年3月13日(金)  10:30~16:30
受講料(税込)
各種割引特典
55,000円 ( E-Mail案内登録価格 52,250円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体50,000円+税5,000円
E-Mail案内登録価格:本体47,500円+税4,750円
E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
2名で55,000円 (2名ともE-Mail案内登録必須​/1名あたり定価半額の27,500円)
テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【オンライン配信セミナー受講限定】

1名申込みの場合:受講料 44,000円(E-Mail案内登録価格 42,020円)
 定価:本体40,000円+税4,000円
 E-Mail案内登録価格:本体38,200円+税3,820円
※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
※お申込みフォームで【テレワーク応援キャンペーン】を選択のうえお申込みください。
※他の割引は併用できません。
配布資料 PDFテキスト(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、弊社HPのマイページよりダウンロード可となります。
オンライン配信ライブ配信(Zoom) ►受講方法・接続確認申込み前に必ずご確認ください
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
得られる知識・プラスチック材料の自動酸化反応
・酸化防止剤、光安定剤、核剤、透明化剤、難燃剤、その他改質剤の作用メカニズム
・添加剤、改質剤の適切な選定方法
・その他、各種添加剤の紹介
対象プラスチック添加剤に興味のある方やお困りの方

セミナー講師

株式会社ADEKA 樹脂添加剤開発研究所 添加剤開発室 課長補佐  三觜 優司 氏
【ご専門】樹脂添加剤全般

セミナー趣旨

 プラスチック材料の劣化のほとんどは酸素が介在する酸化によるものであり、自動酸化反応と呼ばれる。この酸化反応によって材料の力学特性低下や変色等が引き起こされ、耐久性や外観を損なうことがある。そのため、多種類のプラスチック添加剤、例えば酸化防止剤や光安定剤(HALS,UVA)などが配合されており、材料の長寿命化に大きく貢献している。また、プラスチック添加剤の配合により材料の特性を向上させたり、本来もたない機能を付与することも可能である。例えば次世代自動車においては、軽量化を目的としてプラスチック材料による金属代替が進んでいるが、機械的な強度保持が課題であるため、核剤を配合することで高機能化を図っている。また、モーターやバッテリーなどの電気・電子機器の搭載により、周辺部位への難燃要求が高まっており、難燃剤の役割が重要となる。
 本セミナーでは、高分子材料の劣化を抑制する酸化防止剤・光安定剤の適切な選定と材料の劣化・変色対策、また高機能化に貢献する核剤・透明化剤、難燃剤、永久帯電防止剤、加えてリサイクル材向け添加剤の紹介、メカニズム、使用方法等について解説する。

セミナー講演内容

1.ポリマー用添加剤について
 1.1 ポリマー用添加剤の種類
 1.2 ポリマー製品の抱える課題

2.酸化防止剤の種類とその有効な活用方法
 2.1 熱酸化劣化を抑制する添加剤
  2.1.1 フェノール系酸化防止剤の種類と作用機構
​  2.1.2 ホスファイト系酸化防止剤の種類と作用機構
​  2.1.3 チオエーテル系酸化防止剤の種類と作用機構

3.金属不活性化剤の種類とその有効な活用方法
 3.1 金属による酸化劣化を抑制する添加剤
  3.1.1 金属不活性剤の特徴と作用機構
  3.1.2 金属不活性化剤の効果と使用法

4.光安定化剤の種類とその有効な活用方法
 4.1 光酸化劣化を抑制する添加剤
  4.1.1 UVAの種類と作用機構
  4.1.2 HALS(ヒンダードアミン型光安定剤)の種類と作用機構

5.添加剤による高機能化
 5.1 機能性を付与する添加剤
  5.1.1 核剤・透明化剤による力学特性と透明性の改良
  5.1.2 透明化剤による透明性の向上および新規透明化剤「アデカトランスパレックスTM」の紹介
 5.2 難燃剤による樹脂の難燃化
 5.3 帯電防止剤による帯電防止性能の付与

6.リサイクル材料向け環境対応型樹脂添加剤(アデカシクロエイドシリーズ)の紹介
 6.1 リサイクル材料に適した添加剤
  6.1.1 リサイクル材における添加剤のニーズについて
  6.1.2 リサイクル材に向けた添加剤処方について(耐熱性、力学特性、光安定性向上)

7.用途別の添加剤処方
  7.1 用途別の添加剤使用例
  7.2 用途別の添加剤処方例
  7.3 各要求性能に対する添加剤処方例

8.質疑応答・添加剤を扱う上で,良くあるトラブル,良く相談される事例の紹介

□質疑応答□