ICH Q9(R1):品質リスクマネジメント(QRM)
-実践するためのアプローチ手法と具体的取組み事例-
<QRM:主観性のコントロール・形式性レベルの決定方法・リスクベースの意思決定>
QRM:Quality Risk Management
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| 著者 | ■編著者:宮嶋 勝春【執筆者紹介】 ■著者(複数):下記に記載 |
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| 発刊日 | 2026年4月28日予定 |
| 体裁 | B5判並製本 約300頁 |
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価格(税込)
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| ISBNコード | 978-4-86428-349-6 |
| Cコード | C3047 |
| 改正 ICH Q9(R1):品質リスクマネジメント要求に対応するための 様々な取組み・具体的な実施事例を紹介 ~設計プロセス/製造現場/品質保証/企業規模における様々な実施事例から学ぶ~ |
▶ 製剤開発における品質リスクマネジメント実施事例
▶ リスクに基づいた適切な実験計画法とは(現場の疑問をQ&A 形式で解説)
▶ リスクに基づいた洗浄バリデーション実施への取組み事例
▶ 製造方法/品質管理のリスクに基づいた変更管理の実施事例
▶ ライフサイクルを通した品質保証~FDA:プロセスバリデーション(CPV)の取組み事例
▶ 原薬プロセス設計での知識管理の活用と品質リスクマネジメント手法の事例
▶ 新薬開発企業(新薬メーカー)での品質リスクマネジメント活動と知識管理の活用事例
▶ 後発医薬品企業での知識管理と品質リスクマネジメント活動事例
▶ ベンチャー企業での暗黙知・知識管理事例
【主観性】リスクアセスメント・品質リスクマネジメント活動において主観性を低減しコントロールする。
【安定供給】製品の安定供給において品質リスクマネジメントの適切な実施は有益である。
【形式性】形式性の理解・程度が、リスクに応じた適切なレベルでの品質リスクマネジメントが可能となる。
【リスクベースの意思決定】品質リスクマネジメント活動で適用される形式性の程度と有益性。
<本書のポイント>
▼ ICH Q9(R1):品質リスクマネジメントGL改正の背景・目的と改正ポイント
リスクマネジメントには主観性という問題が付きまとっている。そして、2023年にはこの主観性に対する
具体的な対応を明記したICH Q9(R1)ガイドラインが通知された。本稿では、リスクマネジメントの問題点を
スタートとして、改正のポイントについて著者の理解を基に紹介する。
• リスクアセスメント及びQRM アウトプットにおける主観性
• 製品の安定供給に関するリスク
• QRM 作業の形式性を構成するものについての理解の欠如
• リスクベースの意思決定に関する明確性の欠如
• 用語の改正(リスク特定からハザード特定)
▼ 製剤開発における品質リスクマネジメント実施事例
ICH-Q9「品質リスクマネジメントに関するGL」が改正され、製剤開発にQRM を適用することが求められる。
製剤開発の段階では、リスクに対する知識が不足しており、不確実性が高い。不確実性は効果的に知識を管理する
ことにより軽減できる場合がある。知識管理の重要性が高まっており、知識管理を適切に行い、継続的改善に
繋げることが製剤開発を成功に導く上で重要である。
筆者は以前、日本薬剤学会 製剤処方・プロセスの最適化検討フォーカスグループ(製剤処方・プロセスの
最適化検討FG)に所属し、QbD の普及に向けて活動していた。本節では、筆者が製剤処方FG で活動した経験も
踏まえて、一般的なRA の考え方にも触れながら、弊社での製剤開発におけるQRM の事例を紹介したい。
▼ リスクに基づいた適切な実験計画法の考え方(現場の疑問をQ&A 形式で解説)
実験計画法を有効に活用するためには、対象となる課題に存在するリスク因子を理解し、リスクに基づいて
適切な実験計画法を用いる必要がある。本項では、現場で経験する実験計画法に関する様々な疑問をQA&形式で
解説する。近年、製剤特性を評価するための様々な分析技術が開発され、高い精度の分析が可能となっている。
そうした技術と本項で紹介した実験計画法などの取組みを組合せることにより、プロセス管理の妥当性やDS、
Real Time Release Testing(RTRT)の実現、そして本来の目的である“プロセスの科学的な理解”につながることが
期待されている。しかし、その根底にあるものは、そうした課題の中に存在するリスク(要因)に対する理解である。
このリスクを理解し、こうした取組みを有効なものとするためには、本書でも多くの箇所で議論されている
知識管理への取組みが必須の要件である。
▼ リスクマネジメントに基づいた洗浄バリデーション実施の取り組み事例
洗浄バリデーションは、製造現場にとって時間とコストのかかる厄介な作業であるが、それは交叉汚染を防ぎ
消費者の安全性を確保するための重要な取り組みである。この洗浄バリデーションを効率的に実施するためには、
リスクマネジメントの考え方を抜きしては成り立たない。それを実現するためにはリスクマネジメントの考え方を
取り入れた、特にWorst Case に基づいた取り組みが必須となるが、本章では、そうしたリスクに基づいた洗浄
及び洗浄バリデーション、特にWorst Case に基づいた取り組みについて紹介する。
▼ 医薬品の製造方法・品質管理におけるリスクに基づいた変更管理の実施事例
製造プロセスが、QbDの下で適切に設計されたとしても、承認後の数百Lots もの製造の間には、その前提と
なっているリスク評価に影響を及ぼす製造現場の大小様々な変化が発生する。リスクマネジメントとは、全ての
リスクに対応策を講ずるということではなく、その時点で評価されたリスクの大きさに応じた対応を図るという
ことである。その結果、開発が進むに従い、また工場への技術移転等により、新たなリスクの発生やリスクの
大きさ自体の変化等を経験することになる。原材料の品質のバラツキ、装置や施設の劣化、新たな規制要件等の
変化に対応し一定の品質を保つために、製造現場では変更管理が重要な取り組みとなっている。
この変更には、GMP の中での処理で完了する変更や薬事的な手続きを必要とする変更が含まれ、中でも時間と
手間がかかるのが生物学的同等性試験を伴う変更であろう。本稿では、こうしたリスクに基づいた変更管理の
取り組みについて、筆者の経験を基に紹介する。
▼ ライフサイクルを通した品質保証/リスクの検証~ FDA:プロセスバリデーションの取組み事例~
FDAガイダンス「Process Validation: General Principles and Practices」で示された製品のバリデーションとは、
限定された製品の製造工程でのみ品質・プロセスを検証するものではなく、製剤設計の段階から上市後、製品の
販売が続く限り継続して確認すべきものだという、プロセスバリデーションに対する新たな考え方である。
これをリスクという言葉を使って言い換えれば、開発段階で取り組んだリスクへの対応が、上市後も継続して
機能していること、つまり医薬品はライフサイクルを通して、その品質が維持されていることをプロセス
バリデーションの一部として検証すべきだということである。その考え方の背景には、製造プロセスを開発する
段階における品質リスクマネジメントの妥当性の問題があり、それが本書のテーマでありICH Q9(R1)GL:QRMの
目的でもある。本項では、こうしたライフサイクルを通した品質保証について、上市後のリスクに対する取組みに
焦点を当てて検証する。
▼ 原薬プロセス設計における知識管理の活用とリスクマネジメント手法事例
原薬プロセス設計は、特許情報、論文情報や構造活性相関などの情報を活用しながら設計されるが、そこに
依然として研究者の経験と勘が機能している。つまり、単なる有機化学や合成技術だけではなく、生化学や
薬理学、そして安全性など幅広い知識が必要で、そして何よりも実践的な経験と洞察力が求められる非常に
挑戦的な領域ということができる。特に、複雑な化学反応の理解(不純物の管理など)、原料ロット間の
ばらつき、コスト効率の追求、厳しい開発スケジュール、スケールアップの壁、環境への配慮、その上
予期せぬトラブルの発生と、研究者が直面する問題は極めて多い。
本項では、著者らの経験に基づき、原薬の製造プロセス構築検討における個人を超えた会社・組織としての
知識管理に基づく情報や部門横断的な情報共有・設計の協働体制の重要性、そしてリスクマネジメントの手法
の活用について紹介する。
▼ 新薬開発企業(新薬メーカー)における知識管理の活用事例
ICH Q10の目的は、“医薬品のライフサイクル全体にわたり、品質を一貫して確保し、継続的に改善できる
品質システム(PQS)を構築・維持・強化するための枠組みを提供すること”であるが、それを実現するためには、
経営者も含めた組織全体で品質を支える文化を持つことが重要であるとしている。一方で、この目的を達成する
ために必要となる技術的な取り組みとして品質リスクマネジメントと知識管理の活用が提案されている。
本書では、この2つの技術的な課題について紹介しているが、特に知識管理については、ICH Q9(R1)において、
品質リスクマネジメントの課題である“主観性を最小化する”ために、特に重要な取り組みであることが明記
されており、両者は密接に関係している。本稿では新薬開発企業の視点からみたこの知識管理と品質リスク
マネジメントの係わりについて、具体的に紹介する。
▼ 後発医薬品企業における知識管理と品質リスクマネジメント実施事例
後発医薬品においては、先発医薬品とは異なるコスト構造、品質管理体制や、蓄積される情報の質・量に加え、
同一製造設備での多品目製造といった特性を考慮したリスクマネジメント戦略を構築することが、潜在的な
損失を低減し、事業の安定につながる。製品ライフサイクル全体を通じ、製品特性に応じた綿密なリスク
アセスメント、適切なリスクコントロール、定期的なレビューを継続的に実施・運用するとともに、組織全体の
リスクマネジメントシステムを常に見直し、改善していくことが求められる。
▼ ベンチャー企業における暗黙知・知識管理の活動事例
ベンチャー企業は、特定のプロセス技術あるいは特定分子をビジネスの核として創業し、それを基盤に製品や
応用領域を拡張するという企業モデルである。従来型の“装置”や“設備”よりも、知識そのものが最大の資産と
なっている。こうした知識の中心にあるのが“暗黙知”であり、これを形式知に変えて発展していくことになる。
本項では、こうしたベンチャー企業における知識・暗黙知・知識管理の状況について、CMC の視点から著者の
経験と主観を基に紹介する。
▼ ICH Q9(R1)との係わりをふまえた医薬品品質システム・Qulity Culture と知識管理
ICH Q8、ICH Q9を実効性あるものとするためには、会社自体の品質に対する考え方・取組み姿勢が重要となり、
それによりはじめて、ガイドラインが求める医薬品開発・製造が実現できることになる。本章では、そうした
品質システムが、ICH Q8やICH Q9とどのように係わっているか、さらに会社としての品質に対する考え方・姿勢で
ある品質文化(Quality Culture)、そしてそれを基に構築される品質システムについて紹介する。
▼ リスクに基づいた適合性調査・監査と当局の視点
効率的な調査の実施が求められているが、その手段として、「システム査察」「リスクに基づいて査察」の2点が
挙げられる。特に、リスクに基づいた調査では、製造所が抱えるリスクの大きさに応じて実施期間や
内容・頻度などを判断する手法が採用されている。本項では、こうした適合性調査の現状について紹介する。
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