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レアメタルを取り巻く現状とリサイクル技術の最前線

~レアメタル需要の高まりから国際情勢の影響、都市鉱山開発の進展と停滞~
~希土類、白金族、チタン、タンタル、ニッケルなどのリサイクル・精錬技術と今後の戦略~

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ

★アーカイブのみの視聴も可能です!(視聴期間:8/7~8/13)

 本セミナーでは、35年以上にわたりレアメタル研究と新規製錬・リサイクル技術の最前線で活躍してきた講師が、世界で進む需給構造の変化や、供給リスク・環境負荷・リサイクルの実態を解説します。レアアースや白金族金属、チタン、EVバッテリー金属など、注目のリサイクル技術事例やその抽出・再精製技術も豊富に取り上げながら、今後日本が取るべき戦略についても考察します。
 資源開発、環境対策、材料工学、製造業、経営企画、政策立案などに関わる技術者・研究者・政策担当者におすすめの内容です。ぜひこの機会にご活用ください。


[セミナーのポイント]
レアメタルの需要急増と日本を取り巻く現実
 需要拡大の背景から、“都市鉱山”や自給率向上の再検証、中国・ロシアの影響を含む供給リスクまで、全体構造を総括。

リサイクル・再資源化技術の最前線
 希土類・白金族・チタン・EVバッテリー・タンタルなどのリサイクルや再抽出・再精製の技術的進展、環境・コスト・実用性のジレンマや問題点を解説。

日本のレアメタル戦略とリサイクル技術、政策の展望
 国際競争下で求められる技術の優位性、レアメタル問題への対策と材料技術を結びつけた日本が取るべき“次の一手”を提言。

キーワード:資源セキュリティ、資源供給リスク、希土類金属、レアメタル、レアアース、資源、リサイクル、環境破壊、環境調和型プロセス、資源循環
日時 【Live配信(アーカイブ配信付)】 2025年8月6日(水)  13:00~16:30
受講料(税込)
各種割引特典
49,500円 ( E-Mail案内登録価格 46,970円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体45,000円+税4,500円
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1名申込み: 受講料 39,600円(E-Mail案内登録価格 37,840円)
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  ※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
  ※お申込みフォームで【テレワーク応援キャンペーン】を選択のうえお申込みください。
  ※他の割引は併用できません。
配布資料 PDFテキスト(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、弊社HPのマイページよりダウンロード可となります。
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)
 Live配信受講のアーカイブ(見逃し)配信について
 視聴期間:終了翌営業日から7日間[8/7~8/13中]を予定
 ※見逃し配信は原則として編集は行いません
 ※視聴準備が整い次第、担当から視聴開始のメールご連絡をいたします。
  (開催終了後にマイページでご案内するZoomの録画視聴用リンクからご視聴いただきます)
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。

セミナー講師

東京大学 副学長 / 生産技術研究所 教授 工学博士 岡部 徹 氏 [プロフィール]
【ご専門】材料化学、環境科学、循環資源工学、レアメタルプロセス工学
 35年以上、一貫してレアメタルの研究に取り組んでいる。“プロセス技術がレアメタルをコモンメタルに変える”ことを夢見て、チタンなどの新製錬技術の開発を行っている。最近は、PGM(白金族金属)、レアアース(希土類金属)、ニオブ、タンタル、ガリウム、タングステン、レニウムなどのレアメタルの製造プロセスや新規リサイクル技術、環境技術の研究も行っている。
【HP】http://www.okabe.iis.u-tokyo.ac.jp
【講師より:補助教材】
 事前に下記の講演を見ておくとさらに講演が興味深くなると思われます 
 ・ウクライナのレアアースについて 
 ・溶融チタンから低酸素濃度のチタンを直接製造する革新的技術の開発 など詳細はコチラ

セミナー趣旨

 本講演では、レアメタルの需要や生産などに関する現状と課題について概説し、レアメタルに対する誤解や偏見、さらには、日本では知ることが出来ない“裏の問題”についても紹介する。日本に蓄積されたレアメタルをリサイクルすれば、資源問題は解決するといった都市鉱山神話ならぬ誤解が蔓延しているが、レアメタル供給、とくにレアメタル資源のボトルネックやリサイクルの問題点について解説する。また、最近話題のレアメタルのリサイクル技術について、いくつかの事例を選んで紹介するとともに、関連する環境問題や経済合理性等のジレンマ、リサイクルを実施する場合の問題点についても解説する。

セミナー講演内容

1.持続型社会とレアメタル需要の高まり
 1.1 持続型社会に必要なレアメタル
 1.2 情報に必要なレアメタル
 1.3 モノづくりを支えるレアメタル
 1.4 世界規模で急増するレアメタル需要の実態
 
2.資源をめぐる国内外の状況
 2.1 レアメタル供給をめぐる地政学的リスクと東西分断の影響
 2.2 ロシア・中国の動向と日本への影響  
 2.3 資源セキュリティとサプライチェーン多様化の必要性
 2.4 レアメタル採掘に伴う海外の環境破壊の実態
 2.5 都市鉱山開発の進展と滞り
 
3.レアメタルをめぐる誤解・神話・見落とされがちな現実
 3.1 “日本では知られていない”レアメタル供給の裏事情
 3.2 都市鉱山神話を検証する:リサイクルで資源問題は解決するのか?
 3.3 レアメタル資源のボトルネックと構造的課題
 3.4 リサイクルの技術的・経済的限界と課題
 
4.注目のレアメタルリサイクル技術の最新事例
 4.1 リサイクル技術の選定における環境・コスト・実用性のジレンマ
 4.2 レアメタル精錬とリサイクル技術開発の最前線
 4.3 レアメタル含有製品のリサイクル
  4.3.1 希土類(レアアース)合金磁石のリサイクル
  4.3.2 白金族金属のリサイクル
  4.3.3 EVバッテリーのリサイクル
  4.3.4 チタンのリサイクル
 4.4 レアメタルリサイクルと環境保全のバランス
 
5.レアメタルの再抽出・再精製
 5.1 希土類(レアアース, Nd, Pr, Dyなど)
 5.2 白金族金属(PGMs:Pt, Pd, Rhなど)
 5.3 チタン(Ti)
 5.4 タンタル(Ta)
 5.5 バッテリーメタル(Li,Ni,Coなど)
 
6.技術と政策の未来展望:日本が取るべき次の一手
 5.1 国際競争下における日本の技術的立ち位置と戦略
 5.2 レアメタル問題の総括と私たちに求められる視点
 
 □質疑応答□
講師より:補助教材
事前に下記の講演を見ておくとさらに講演が興味深くなると思われます 
ウクライナのレアアースについて 
溶融チタンから低酸素濃度のチタンを直接製造する革新的技術の開発 など詳細はコチラ