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高分子材料の劣化・不具合分析および
寿命評価と対策事例

~ゴム・プラスチック製品の設計・開発や市場クレームなどのトラブル対策に~

受講可能な形式:【会場受講】のみ
高分子材料の寿命とは何なのか? どのような方法で予測ができるのか?  
高分子材料はなぜ劣化するのか? 原因は何なのか? 種々ある分析法のうちどれを選択するべきなのか? 
光劣化・熱劣化・水、酸・塩基による劣化 etc.  劣化対策に効果的な配合の考え方とは?


社会的にプラスチックを取り巻く環境が変化する中、高分子材料の種類を変える(変わった)・使い方を変える(変わった)等で、
新たな不具合に遭遇してお困りではありませんか? 高分子材料の開発者・使用者ともに、是非この機会に包括的に学び、
各種のトラブル解決にお役立て下さい。

 
日時 2024年9月24日(火)  10:30~17:00
会場 東京・品川区大井町 きゅりあん  5F 第2講習室
会場地図
受講料(税込)
各種割引特典
55,000円 ( E-Mail案内登録価格 52,250円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体50,000円+税5,000円
E-Mail案内登録価格:本体47,500円+税4,750円
E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
2名で55,000円 (2名ともE-Mail案内登録必須​/1名あたり定価半額の27,500円)
特典
ゴム・プラスチック材料のトラブル解決!2特集

8/30開催の【破損・破壊コース】とセットでお申込みの場合、
セットで 99,000円 (E-Mail案内登録価格 94,050円 )でご参加頂けます。
セット申込みの詳細はこちら ⇒「ゴム・プラスチック材料のトラブル解決!2特集
配布資料製本テキスト(会場にて直接お渡しします)
備考※昼食付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※講義中の会場でのパソコン使用はキーボードの打音などでご遠慮いただく場合がございます。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
対象≪ご注意≫
講師所属団体と競合団体に所属している方のご参加はお断りさせて頂く場合がございます。
予めご了承ください。

セミナー講師

(一財)化学物質評価研究機構 大阪事業所 副所長 博士(工学) 仲山 和海 氏

セミナー趣旨

 ゴム・プラスチックを代表とする高分子材料に生じる不具合を抑えて、最大限に活用するために重要となる劣化と不具合、寿命に関する基礎を解説し、劣化や不具合に対する材料ごとの特徴、各種添加剤による劣化対策法について述べる。また、迅速、正確な市場クレーム対応を講ずるための解析、対策までの流れを解説し、実例を交えた解析例を数多く紹介する。

セミナー講演内容

1. 高分子材料の劣化メカニズム
 1.1 各種劣化因子(熱劣化、光劣化、水、酸・塩基、金属による劣化など)と自動酸化反応
 1.2 劣化により生じる現象やトラブル
 1.3 製品に生じる現実的な劣化現象
 
2.高分子材料の各種分析法
 2.1 不具合原因究明の手順
 2.2 前処理法
 2.3 材料分析法
   元素分析,分離分析,化学構造解析,形態観察,熱分析
 2.4 劣化分析法
   FT-IR,DSCによる酸化開始温度,GPC,TG,ESR,NMR,XPS,EPMA
 2.5 分子量及び分子量分布分析法
 2.6 架橋密度の分析・評価法
 2.7 ゴム組成分析法
 
3.劣化対策
 3.1 劣化対策のアプローチ
 3.2 劣化対策のための劣化原因解析
 3.3 材料選択による劣化対策
 3.4 添加剤の選択による劣化対策
 3.5 対策の検証
 3.6 各種材料の弱点
 3.7 ゴムの劣化対策
   老化防止剤の機能、効果的な配合例
 3.8 プラスチックの劣化対策   
   酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤の機能、効果的な配合例
 
4.促進劣化試験法
 4.1 光劣化(耐候性試験)
 4.2 熱劣化(熱老化試験)
 
5.寿命評価法
 5.1 寿命の考え方
   機能的寿命と商品的寿命
 5.2 劣化評価と寿命評価の関係
 5.3 寿命評価の流れ
 5.4 寿命評価のポイント
 5.5 促進劣化で現実と乖離が生じる理由
 5.6 寿命のばらつき
 5.7 アレニウス法による寿命評価
 5.8 アイリング法による寿命評価
 
6.劣化解析及び対策事例
 6.1 劣化因子特定のための注意点
 6.2 加硫ゴムの劣化
  a. オゾン劣化
  b. 残存過酸化物によるエチレンプロピレンゴム(EPDM)の劣化
  c. 老化防止剤の溶出
  d. 加硫時の水分が加硫NRの寿命に与える影響
  e. フッ素ゴムの高温水中における劣化
 6.3 プラスチックの劣化
  a. ポリアミドの水中での劣化(加水分解、残留塩素による劣化)
  b. ポリアミド6の酸化チタンによる光劣化
  c. ポリカーボネートの白化(発泡剤による加水分解白化)
  d. 酸化防止剤の添加効果による耐久性向上(酸化防止剤の種類、組合せ、添加量の最適化)

□ 質疑応答 □