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導電性高分子の基礎と最新の研究動向・応用

~電気伝導メカニズム、各導電性高分子の特徴、注目の新しい技術~
~FET・有機薄膜太陽電池・熱電変換への応用~

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ

導電性高分子の種類や伝導メカニズム等の基礎から、測定法(電気伝導・電気物性)、新しいドーピング法・高分子とのブレンド/コンポジット・機械的強度の高い足場との化学ブレンド等の注目されている新技術、FET・有機薄膜太陽電池・熱電変換への応用まで、なるべく数式を使わず分かりやすく解説します。
日時 2024年5月20日(月)  13:00~16:30
会場 オンライン配信セミナー  
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配布資料PDFテキスト(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、弊社HPのマイページよりダウンロード可となります。
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)
■アーカイブ配信について
 視聴期間:終了翌営業日から7日間[5/21~5/27中]を予定
 ※動画は未編集のものになります。
 ※視聴ページは、マイページにリンクを設定します。
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
得られる知識・導電性高分子の電気伝導メカニズム
・PEDOT:PSSなどの個別の導電性高分子の特徴
・導電性高分子の注目されている新しい技術
対象導電性高分子への新規開拓を目指す方や当該分野に従事する部署の新入社員など。
できるだけ数式を使わずに話すが、最初の基礎タームだけは初歩的な量子論的の理解は必要かもしれない。

セミナー講師

東京農工大学 工学研究院応用化学部門 教授 博士(工学) 下村 武史 氏
専門:高分子物性、導電性高分子
平成5年 東京大学工学部物理工学科 卒業
平成7年 東京大学大学院工学系研究科修士課程 修了
平成9年 東京大学工学系研究科物理工学専攻 助手
平成17年 東京農工大学共生科学技術研究部 助教授
平成25年 現職
ホームページ: http://web.tuat.ac.jp/~simo/

セミナー趣旨

 導電性高分子は軽くて電気の流れるプラスチックとして知られ、特に2000年の白川博士のノーベル賞受賞により広く一般の注目を集めた。従来用いられてきたコンデンサーなどの用途に加え、近年では透明電極、帯電防止・電磁シールドなどにも用いられ、特に有機LEDでは正孔輸送層として欠くべからざる材料となっている。こうした導電性高分子の産業界進出には、精巧な合成法の確立やモルフォロジーの正確な理解・制御に加えて、PEDOT:PSSといった安価で高性能な材料開発が大きな役割を果たした。現在も有機薄膜トランジスタ、高分子薄膜太陽電池、有機熱電変換への展開を視野に、高分子ブレンドやドナーアクセプタータイプなどの新しい導電性高分子の開発が進められている。
 こうした導電性高分子の独特な伝導メカニズムの理解、PEDOT:PSSを始めとする各所で活躍する導電性高分子の特徴、高分子ブレンドに代表される最近の研究動向、その応用について概説を行う。

セミナー講演内容

1.導電性高分子の基礎
 1.1 導電性高分子の種類
 1.2 導電性と半導電性
 1.3 バンド構造と電気伝導性の発現
 1.4 パイエルス不安定性
 1.5 ドーピングと導電性
 1.6 ソリトン・ポーラロン・バイポーラロン
 1.7 金属伝導の発現
 
2.測定法

 2.1 電気伝導の測定法
 2.2 電界効果トランジスタ(FET)の測定法
 2.3 一本鎖スケールの電気物性の測定
 
3.導電性高分子の特徴
 3.1 ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT:PSS)の構造と特徴
 3.2 ポリ(3-ヘキシルチオフェン)(P3HT)の構造と特徴
 3.3 ポリアニリン(PANI)の特徴
 
4.導電性高分子の新しい展開
 4.1 新しいドーピング法の開発
 4.2 非導電性高分子とのコンポジット
 4.3 導電性・非導電性高分子とのブレンド
 4.4 機械的強度の高い足場との化学ブレンド
 
5.導電性高分子の応用
 5.1 FETへの応用
 5.2 有機薄膜太陽電池への応用
 5.3 熱電変換への応用

 □質疑応答□