セミナー 印刷

注目の2セミナーのセット申込みページ
「ライトフィールドディスプレイ」と「空中ディスプレイ」

【1日目:1/28】ライトフィールドカメラ/ライトフィールドディスプレイの基礎と最新動向
【2日目:1/29】空中結像の原理と構成部材、空中ディスプレイ・空中映像技術と応用展開

受講可能な形式:両日とも【ライブ配信(見逃し配信付)】のみ

★ このページは「1/28:ライトフィールドディスプレイ」と「1/29:空中ディスプレイ」をお得にセットでお申込みができます。
★ Zoom見逃し配信(アーカイブ)のみの受講も可。
日時 【1日目】 2026年1月28日(水)  10:30~16:30
【2日目】 2026年1月29日(木)  13:00~16:30
受講料(税込)
各種割引特典
定価:本体60,000円+税6,000円
E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
  2名で66,000円 (2名ともE-Mail案内登録必須​/1名あたり定価半額の33,000円)
  3名で99,000円 (2名ともE-Mail案内登録必須) 
※4名以上も1名追加ごとに33,000円を加算
テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【オンライン配信セミナー受講限定】
 1名申込みの場合: 受講料 55,000円 (E-Mail案内登録価格 52,250円)
 定価:本体50,000円+税5,000円、E-Mail案内登録価格:本体47,500円+税4,750円
  ※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
  ※他の割引は併用できません。
特典■ライブ配信受講に加えて、見逃し配信(アーカイブ)でも1週間視聴できます■
【1日目の見逃し配信の視聴期間】2026年1月29日(木)~2月4日(水)まで
【2日目の見逃し配信の視聴期間】2026年1月30日(金)~2月5日(木)まで

※このセミナーは見逃し配信付です。セミナー終了後も繰り返しの視聴学習が可能です。
見逃し配信(アーカイブ)について 【ライブ配信受講を欠席し、見逃し配信視聴のみの受講も可能です。
※視聴期間は終了翌日から7日間を予定しています。また録画データは原則として編集は行いません。
※マイページからZoomの録画視聴用リンクにてご視聴いただきます。
配布資料【1日目:ライトフィールドディスプレイ】 PDFデータ(印刷可・編集不可)
※印刷物の送付はありません。開催2日前を目安に、S&T会員のマイページよりダウンロード可となります。

【2日目:空中ディスプレイ】 製本テキスト
開催日の4・5日前に発送予定。開催直前にお申込みの場合、セミナー資料の到着が間に合わないことがございます。
 Zoom上ではスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
オンライン配信ライブ配信(Zoom) ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。

セミナー講演内容

■1日目■ 2026年1月28日(水) 10:30~16:30
■最新AI時代のライトフィールド技術と応用展望■
ライトフィールドカメラ/ライトフィールドディスプレイの基礎と最新技術動向


<セミナー講師>
法政大学 情報科学部 教授 / 株式会社RealImage CEO 小池 崇文 氏


<趣旨>
 近年、ディープラーニングをはじめとするAI技術の進化に伴い、ライトフィールド技術がカメラ・ディスプレイ・XR分野のみならず産業・医療・ロボティクスなど、幅広い領域で注目を集めています。
 ライトフィールドは、光を電磁場などの物理的な場と同様に捉える考え方であり、かつ、光を記述する関数です。一般には、ライトフィールドは、2次元の位置と2次元の方向の4次元の情報で表さられ、様々な処理や解析に使われます。
 本講座では、ライトフィールドの基礎理論からカメラ/ディスプレイの最新実装、さらにはNeRFをはじめとするニューラルレンダリングやXR応用の最前線までを体系的にご紹介し、今後の市場展開とビジネスチャンスを展望していきます。

<得られる知識・技術>
ライトフィールド技術の原理から最新動向までを体系的に理解し、AIやXRといった新潮流の中でどのように活用・発展していくかの具体的なイメージを得られるようになります。

<プログラム>
1.ライトフィールドの概要
 1.1 ライトフィールドとは何か
 1.2 ライトフィールドの背景・歴史
 1.3 ライトフィールドの理論的基礎・特性

2.ライトフィールドの理論と処理技術
 2.1 光線空間とNeRFをはじめとするニューラルレンダリング技術
 2.2 ライトフィールドの定式化・座標系
 2.3 ライトフィールドのサンプリング理論と圧縮
 2.4 ライトフィールドの処理と生成

3.ライトフィールドカメラの原理・実装・研究動向
 3.1 ライトフィールドカメラの基本原理:復習と最新動向

  3.1.1 プレノプティックカメラ
  3.1.2 フォーカスドプレノプティックカメラ
 3.2 ライトフィールドカメラの実装例と新しい構成
  3.2.1 カメラアレイ+ニューラルレンダリング (NeRF / Multi-plane image 生成)
  3.2.2 レンズアレイカメラ+マイクロレンズの進化
 3.3 最新研究事例
 3.4 応用分野と今後の可能性

4.ライトフィールドディスプレイの原理・実装・応用
 4.1 ライトフィールドディスプレイの原理:再整理と最新手法

  4.1.1 標本化方式ディスプレイ(Barrier, レンズアレイなど)
  4.1.2 積層方式(テンソルディスプレイや多層LCDによる実装など)
 4.2 最新の実装動向:ハードウェア/ソフトウェア双方
  4.2.1 バリア方式・レンズアレイ方式の高解像度化・多視点化
  4.2.2 複数パネル方式(多層構造/可変焦点方式)
  4.2.3 Holographic / Waveguide 方式(ライトフィールド技術との近似・相違)
  4.2.4 メーカー/ベンチャー企業最新製品紹介 (Looking Glass, Leia、RealImageなど)
 4.3 ライトフィールドディスプレイの応用領域と市場拡大
  4.3.1 裸眼 3D ディスプレイ:解像度や視野角のトレードオフ最新動向
  4.3.2 ピント調節機能付きライトフィールドディスプレイ:実用化事例と技術的課題
  4.3.3 ヘッドマウントディスプレイ/メガネ型ディスプレイへの応用
  4.3.4 AR HUD (Head-Up Display)・メタバースディスプレイ化の可能性
  4.3.5 産業用途 (CAD、医療画像、リモート協業など)
 4.4 ライトフィールドコンテンツ生成技術

5.AI と XR 時代のライトフィールド:展望と課題
 5.1 ライトフィールド + AI (Neural Rendering / Deep Learning) の未来
 5.2 ライトフィールドの XR(AR/VR/MR)での役割と課題
 5.3 産業・社会実装に向けたビジネス/研究機会
 5.4 今後の研究課題とまとめ

 
  □質疑応答□
 

■2日目■ 2026年1月29日(木) 13:00~16:30
<AR/VR時代の空中ディスプレイと国際標準化へ>
空中結像の原理と構成部材、空中ディスプレイ・空中映像技術と応用展開


<セミナー講師>
宇都宮大学 工学部 基盤工学科 教授 山本 裕紹 氏


<趣旨>
 AR/VRに代表される空間映像技術の発展に伴い、実空間とデジタル情報を直接融合する新しい表示・ユーザーインタフェースが求められている。スクリーンや霧などの散乱媒体を用いず、何もない空間に映像を形成する「空中ディスプレイ」は、ポストVR時代のAR応用や非接触インタフェース技術として、近年急速に注目を集めている。
 本講演では、再帰反射による空中結像(AIRR)を中心として、空中ディスプレイを実現する光学原理、構成部材、設計上のポイントを体系的に解説する。あわせて、空中3D表示や非接触ユーザーインタフェースなどの応用展開、産業化・社会実装に向けた最新動向を紹介する。
 さらに、研究開発と事業化を加速する観点から、日本政府が推進する「日本型標準加速化モデル」の考え方に触れ、国際電気標準会議(IEC)を中心とした空中ディスプレイの国際標準化動向と、標準化を通じて技術競争力を高めるための戦略的アプローチについて概説する。

<得られる技術・知識など>
・AR/VRに関連する空間映像技術の全体像と、その中での空中ディスプレイの位置づけ
・再帰反射による空中結像(AIRR)を中心とした、空中ディスプレイの光学原理と設計の考え方
・空中ディスプレイを構成する主要な光学部材・構成要素と選定のポイント
・空中像の高精細化・大型化・3D表示に向けた技術的アプローチと課題
・非接触ユーザーインタフェースや空中3D表示など、空中ディスプレイの最新応用動向
・実用化・社会実装を見据えた、空中ディスプレイ技術の課題と今後の展望
・日本政府が推進する「日本型標準加速化モデル」の考え方と、研究開発・事業化・国際標準化を連動させる戦略
・IECにおける空中ディスプレイおよびコンタクトレンズディスプレイに関する国際規格の開発動向

<プログラム>
1.AR/VR技術の発展と空間映像インタフェースの変遷
 1.1 VR・AR・MRの整理と現在地
 1.2 ヘッドマウントディスプレイの限界
 1.3 実空間に情報を提示するUIへの要求

2.空中ディスプレイとは何か
 2.1 スクリーン型表示との違い
 2.2 「何もない空間に見える」仕組み
 2.3 空中映像がもたらすユーザー体験

3.人の奥行き知覚と空中映像の見え方
 3.1 奥行き知覚を決める主要因
 3.2 3D表示と空中表示の違い
 3.3 ポップアップ感・没入感の設計指針

4.空中結像の基本原理
 4.1 レンズ・ミラー結像との比較
 4.2 空中結像に必要な光学条件
 4.3 視域・観察位置の考え方

5.空中ディスプレイ方式の分類
 5.1 再帰反射方式
 5.2 ミラー・レンズ方式
 5.3 その他の空中映像形成手法

6.再帰反射による空中結像(AIRR)の原理
 6.1 再帰反射素子の光学特性
 6.2 AIRRによる空中結像メカニズム
 6.3 大型・高輝度化の可能性

7.空中ディスプレイの構成部材
 7.1 再帰反射素子
 7.2 レンズ・ミラー・光源
 7.3 構成部材選定時の実務的注意点

8.空中像の解像度・コントラスト・画質評価
 8.1 解像度を制限する要因
 8.2 迷光・ゴーストの発生要因
 8.3 空中像特有の画質評価の考え方

9.レンズ補強AIRR(LeAIRR)による高精細化
 9.1 従来AIRRの課題
 9.2 レンズ補強の効果
 9.3 実験例と性能向上

10.空中ディスプレイの大型化・実装技術
 10.1 大面積化に伴う課題
 10.2 光学配置と設計指針
 10.3 実装時の制約条件

11.空中3D表示への展開
 11.1 空中像の立体化手法
 11.2 視差・奥行き表現の工夫
 11.3 空中3D表示の課題

12.非接触ユーザーインタフェース
 12.1 ジェスチャ入力との融合
 12.2 センサとの連携
 12.3 ユーザビリティ設計

13.AR/VRとの技術的接点
 13.1 AR表示との役割分担
 13.2 空中ディスプレイが補完する機能
 13.3 将来のハイブリッドUI像

14.空中ディスプレイの応用事例
 14.1 サイネージ・展示・案内
 14.2 車載・モビリティ分野
 14.3 医療・アクセシビリティ応用

15.実用化・社会実装の現状
 15.1 実証実験・展示事例
 15.2 導入時の技術的・制度的課題
 15.3 導入効果と評価

16.空中ディスプレイ産業の動向
 16.1 国内外の開発状況
 16.2 産業化に向けた課題
 16.3 今後の市場展望

17.国際標準化の必要性
 17.1 なぜ標準が必要なのか
 17.2 標準化が技術・市場に与える影響
 17.3 標準なき技術のリスク

18.IECにおける空中ディスプレイの標準化動向
 18.1 IEC/TC110の役割
 18.2 現在進行中の規格化内容
 18.3 規格化のスケジュール感

19.日本型標準加速化モデルとは何か
 19.1 モデルの背景と考え方
 19.2 研究開発と標準化の同時推進
 19.3 日本発技術を国際規格にする戦略

20.空中ディスプレイ技術の将来展望
 20.1 空間メディア技術としての可能性
 20.2 AR/VRの次に来るインタフェース
 20.3 今後求められる「夢の構成部材」

  □質疑応答□​