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トポロジー最適化 入門:
基礎理論と活用上の留意点、演習で学ぶ実行方法

最低限知るべき原理、特徴、得手不得手、活用する上での留意点、
3Dプリンティングでの活用法と事例まで

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ

◎トポロジー最適化の基礎、特徴、材料力学・有限要素法・最適化アルゴリズム等の最低限理解するべき基礎理論
◎得手不得手、明瞭な解の導出、振動問題・応力制約問題に対する注意点など、活用する上での留意点
◎3Dプリンティングでの活用(データの扱い方、炭素繊維複合材料等の設計例、ラティス構造への活用等)

など、基礎・注意点・実行方法・積層造形での活用について分かりやすく解説します。

【PC演習に関して】
トポロジー最適化の学習用プログラムを使った演習を行いますので、Octaveというフリーソフトのインストールをあらかじめ行ってからご受講ください(https://www.gnu.org/software/octave/)。
PCのスペックは問いません。また、使用可能であればMatlabでも構いません。
※講師によるデモも行いますので、インストールが難しい方は演習はできませんが、ご受講に差支えはございません。
日時 2026年1月22日(木)  10:30~16:30
受講料(税込)
各種割引特典
55,000円 ( E-Mail案内登録価格 52,250円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体50,000円+税5,000円
E-Mail案内登録価格:本体47,500円+税4,750円
E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
2名で55,000円 (2名ともE-Mail案内登録必須​/1名あたり定価半額の27,500円)
3名で82,500円 (3名ともE-Mail案内登録必須​) 
※4名以上の場合も1名あたり27,500円で受講できます。
テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【オンライン配信セミナー受講限定】
1名申込みの場合:受講料 44,000円(E-Mail案内登録価格 42,020円 )
 定価:本体40,000円+税4,000円
 E-Mail案内登録価格:本体38,200円+税3,820円
  ※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
  ※お申込みフォームで【テレワーク応援キャンペーン】を選択のうえお申込みください。
  ※他の割引は併用できません。
配布資料PDFデータ(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、弊社HPのマイページよりダウンロード可となります。
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認申込み前に必ずご確認ください
アーカイブ配信について
 視聴期間:終了翌営業日から7日間[1/23~1/29]を予定
 ※動画は未編集のものになります。
 ※視聴ページは、遅くとも終了翌営業日の正午までにマイページにリンクを設定します。
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
得られる知識・トポロジー最適化とはそもそも何か?(他の手法との違い,特徴等)
・トポロジー最適化の最低限知るべき原理(材料力学,有限要素法,最適化アルゴリズムの初歩)
・トポロジー最適化ソフトウェアの簡単な中身(学習用プログラム演習を通じて)
・トポロジー最適化が得意な・苦手な設計問題とは?
・トポロジー最適化特有の注意点
・3Dプリンタで製造する製品におけるトポロジー最適化の活用法
対象・トポロジー最適化をこれから研究開発で活用したい設計者,CAEエンジニア,研究者の方
・業種を問わずトポロジー最適化の中身に興味がある方
・トポロジー最適化ソフトウェアを導入したが,いまいち使い道がわからないという方
・トポロジー最適化ソフトウェアを売る上で最低限の知識を得たい営業の方
・3Dプリンタを使った受託設計・造形ビジネスの中でトポロジー最適化を活用したい方

※必要な予備知識
・ベクトル,行列,微分の高校数学レベルの知識。
・言語を問わず簡単なプログラミングの知識(できれば)。
※その他
・本セミナーは入門者を対象としているため,トポロジー最適化に関する高度な学術的内容については対象外になります。
・本セミナーで扱うトポロジー最適化の事例は、いわゆる構造設計に関わる内容(剛性,振動特性,強度等)になります。他の物理問題に関しては事例として紹介する可能性はありますが,詳細な説明は対象外になります。

セミナー講師

早稲田大学 理工学術院 基幹理工学部 機械科学・航空宇宙学科 教授 博士(工学) 竹澤 晃弘 氏
専門:構造最適化,Design for Additive Manufacturing (DfAM)
2003年 京都大学工学部物理工学科卒業
2005年 京都大学大学院工学研究科精密工学専攻修士課程修了
2005年~2007年 ファナック株式会社勤務
2007年 広島大学大学院工学研究科 助手
2009年 博士(工学)取得 京都大学
2009年 広島大学大学院工学研究科 助教
2010年~2020年 広島大学大学院工学研究科 准教授
2019年 米国ピッツバーグ大学客員研究員
2020年~2022年 早稲田大学基幹理工学部機械科学・航空宇宙学科 准教授
2022年~現在 早稲田大学基幹理工学部機械科学・航空宇宙学科 教授
 
2017年 文部科学大臣表彰若手研究者賞受賞,「動的問題に対する構造最適化法とその応用に関する研究」に対して。

ホームページ:https://takezawalab.labby.jp/

セミナー趣旨

 トポロジー最適化は抜本的な構造の変化が期待できる優れた構造最適化であるものの、最近までは自動車や航空等の先端産業に活用が限られた知る人ぞ知る技術でした。ところが近年の3Dプリンタブームの影響で、今では広く名前が知られるようになり、様々な製造業での活用が試みられている他、受託設計ビジネスや、ソフトウェア販売ビジネスも盛んになっております。ただ、その原理や活用法について概要を学ぶ機会はそれほど多くはなく、興味をお持ちの方も多いのではないかと思います。
 本セミナーでは、このようなトポロジー最適化の広まりを踏まえ、初学者向けにその最低限知るべき基礎理論と、特に3Dプリンタを使ったビジネスに関連した活用法について、なるべく平易に解説を試みるものです。なお、ノートPCを使った簡単な演習も行います。

セミナー講演内容

1.トポロジー最適化とは
 1.1 構造最適化の分類
 1.2 近年のトポロジー最適化
 
2.トポロジー最適化の基礎
 2.1 材料力学の初歩
 2.2 有限要素法の初歩
 2.3 密度関数による材料レイアウト表現
 2.4 最適化の問題定義
 2.5 最適化アルゴリズムの初歩
 2.6 感度(微分)の求め方
 2.7 フィルタリングについて
 
3.トポロジー最適化の演習
 3.1 トポロジー最適化学習用プログラム(99 line topology optimization code)の紹介
 3.2 Octave(Matlab互換)を用いた計算の基礎
 3.3 プログラムの実行方法
 3.4 設計領域の寸法が最適解に与える影響の確認
 3.5 体積制約が最適解に与える影響の確認
 3.6 荷重や拘束の違いが最適解に与える影響の確認
 3.7 ペナルティが最適解に与える影響の確認
 
4.トポロジー最適化の注意点
 4.1 トポロジー最適化が得意な問題,苦手な問題
 4.2 チェッカーボードに対する対処法
 4.3 明瞭な解を導出するには
 4.4 振動問題に対する注意点
 4.5 応力制約問題に対する注意点
 
5.3Dプリンティングでの活用
 5.1 3Dプリンティングの基礎
 5.2 トポロジー最適化の3Dプリンティングにおける活用法
 5.3 炭素繊維複合材料のトポロジー最適化
 5.4 傾斜機能ラティス構造最適化

 □質疑応答□