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ナノ粒子・微粒子の分散・凝集の基礎と理論、
評価手法および応用・実用への適用

~おさえておくべきDLVO理論、急速凝集理論と電子顕微鏡法、X線,放射光による評価手法~

受講可能な形式:【ライブ配信】or【アーカイブ配信】のみ
ときに分散し、ときに凝集するのはなぜか
身近なコロイドの振る舞いを通して、まず分散と凝集の本質を知り、凝集要因となる分子間力、ファンデルワールス力、
 分散要因となる静電的反発力、表面電位とゼータ電位の違い、ゼータ電位測定の基礎、、、
各種ヘテロ分散系の科学を応用・実用面に適用する場合に
 必ずおさえておきたいDLVO理論、急速凝集理論をわかりやすく解説
粒子を分散させる方、スラリー、ナノインクン等の分散体や分散系を扱っている方は是非
日時 【ライブ配信】 2025年10月24日(金)  10:30~16:30
【アーカイブ配信】 2025年11月11日(火)  まで受付(視聴期間:11/11~11/25)
受講料(税込)
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配布資料PDFデータ(印刷可・編集不可)
※ライブ配信受講は開催2日前を目安にS&T会員のマイページよりダウンロード可となります。
※アーカイブ配信受講は配信開始日からダウンロード可となります。

 
オンライン配信ライブ配信(Zoom) ►受講方法・接続確認申込み前に必ずご確認ください
アーカイブ配信 ►受講方法・視聴環境確認申込み前に必ずご確認ください
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
得られる知識・粒子の分散・凝集に関する幅広い基礎知識と専門知識
・ゼータ電位測定法理論に関する専門的知識
・単分散ナノ粒子合成に関する基礎知識
対象粒子を扱う方など、あらゆる方にとって、粒子の振る舞いの基本的事項について、その知識を得るチャンスと思います。
数式は最低限にして、できるだけ、分かりやすく、講義いたします。
キーワード:ナノ粒子,微粒子,コロイド,粒子分散系,分散・凝集

セミナー講師

東北大学 名誉教授 / 東北大学 大学院農学研究科 客員教授 工学博士 村松 淳司 氏
【講師紹介】

セミナー趣旨

 シングルナノから数ミクロンのいわゆる,ナノ粒子や微粒子は,媒質である水などの溶媒に対して、ときに分散し、ときに凝集します。
牛乳や墨汁が分散し、美味しい珈琲やお茶が飲めること、逆に豆腐の生成や、腰の強い讃岐うどんができる背景には共通の物理化学現象があることは御存知でしょうか。平衡論的にはDLVO理論というものがあり、速度論的には急速凝集理論というものがあります。難しそうですが、そうでもありません.これは。スラリーの他、ナノインプリントやナノインクなどで応用が期待される各種ヘテロ分散系の科学を応用面や実用面に適用する場合に、抑えておきたい基礎知識ですので、是非身につけてください。
 本講演では、身近なコロイドの振る舞いを通して、まず、分散と凝集の本質を知ることから始まり、凝集要因となる分子間力、van der Waals力、分散要因となる静電的反発力を知り、特に後者における表面電位とゼータ電位の違いや、ゼータ電位測定の基礎などに言及し、ナノ粒子の振る舞いの全貌を詳細に解説したいと思います。美味しい珈琲のいれ方、クリーミーなビールの泡、なども分かるかも。また、ナノ粒子や微粒子の評価法として、電子顕微鏡や放射光計測法を用いた手法についても、解説します。

セミナー講演内容

1.微粒子とナノ粒子(コロイドとは)
 1-1.サイズで整理
 1-2.ナノ粒子の合成法

2.生活の中のコロイドの分散凝集
 2-1.牛乳と墨汁
 2-2.ビールと温泉
 2-3.豆腐は分散する?

3.分散凝集の理論
 3-1.分子間力
 3-2.van der Waals引力を特徴づけるHamaker定数(凝集促進因子)
 3-3.粒子間斥力を特徴づけるゼータ電位(分散促進因子)
 3-3.分子間引力と帯電粒子の電荷と電位
 3-4.電気泳動とゼータ電位 ~液体媒質中の帯電粒子のゼータ電位の評価法
 3-5.Smoluchowskiの式,Huckel式,とHenry式
 3-6.ゼータ電位測定の実際
 3-7.DLVO理論
 3-8.ポテンシャル曲線

4.凝集
 4-1.豆腐の分散と凝集
 4-2.急速凝集理論 ~シュルツハーディ則~
 4-3.分散と凝集を応用した工業製品

5.分散・凝集の評価法
 5-1.電子顕微鏡法
 5-2.X線,放射光による評価
 5-3.次世代放射光施設NanoTerasuと,そのBLを使った分析例の紹介

6.終わりに

質疑応答