セミナー 印刷

微粒子材料のナノ分散・凝集制御および攪拌・乳化・分散技術

■ ナノ粒子・粉体の安定化、分散剤・攪拌機選定と機能性材料の設計 ■
■ 化粧品・材料分野における分散・乳化の最適化と応用事例、紫外線防御とサンスクリーン化粧品 ■

受講可能な形式:【Live配信】or 【アーカイブ配信】のみ


分散の基本要素である「ぬれ」「微粒化」「安定化」に焦点を当て、ナノレベルでの分散・凝集制御の考え方と実践的な手法を解説します。粒子表面や分散剤の選定、攪拌・分散機の使い分け、乳化プロセスの最適化など、現場で役立つ具体的な知識をご紹介。
化粧品分野を含む応用事例を通じて、ナノ粒子がもつ本来の性能を最大限に引き出すノウハウ解説。

■ 得られる知識 ■
 1. 分散・凝集の基礎知識及び分散の3要素
 2. 粒子・溶液界面を制御する諸因子
 3. ナノテクノロジー実用化への問題点
 4. 微粒子粉体の表面及び分散剤の選び方、使い方
 5. 攪拌の基礎知識と攪拌機・分散機の選び方・使い方
 6. 微粒子素材の機能を最大限に引き出す方法論
 7. 紫外線防御とサンスクリーン化粧品のデザイン

【キーワード】ナノテクノロジー、ナノ分散、微粒子、ナノ粒子、乳化、分散、凝集、攪拌、安定性、界面活性剤、湿潤剤、分散剤、化粧品、顔料、紫外線散乱  
日時 【Live配信】 2026年1月20日(火)  13:00~16:30
【アーカイブ配信】 2026年2月4日(水)  まで受付(視聴期間:2/4~2/16)
受講料(税込)
各種割引特典
49,500円 ( E-Mail案内登録価格 46,970円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体45,000円+税4,500円
E-Mail案内登録価格:本体42,700円+税4,270円
E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
2名で49,500円 (2名ともE-Mail案内登録必須​/1名あたり定価半額の24,750円)
テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【オンライン配信セミナー受講限定】

1名申込み: 受講料 39,600円(E-Mail案内登録価格 37,840円)
 定価:本体36,000円+税3,600円
 E-Mail案内登録価格:本体34,400円+税3,440円
  ※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
  ※お申込みフォームで【テレワーク応援キャンペーン】を選択のうえお申込みください。
  ※他の割引は併用できません。
配布資料 PDFテキスト(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、弊社HPのマイページよりダウンロード可となります。
※アーカイブ配信受講の場合は配信開始日(2/4)からダウンロード可となります。
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)
アーカイブ配信 ►受講方法・視聴環境確認(申込み前に必ずご確認ください)
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
対象ナノレベルの機能性微粒子素材を扱うすべての領域の研究者、技術者。 特にナノテクの机上理論と実用化へのギャップを感じている研究者。化粧品事業への展開を考えている化学メーカー、原料メーカーの技術者

セミナー講師

株式会社キャラバンス 代表取締役 工学博士 高橋 唯仁 氏
[専門] コロイド界面科学、高分子化学、生化学、皮膚科学、毛髪科学、化学工学、生物工学など
日本ディスパージョンセンター理事
研究開発コンサルタント(化粧品・皮膚外用剤)
日本毛髪科学協会認定毛髪診断士

セミナー趣旨

 近年、ナノテクノロジーの進歩により、粒子径100nm以下の微細かつ均一な微粒子粉体が開発され、新たな機能を創出する素材として注目されている。しかしながら、微粒子分散系は、時に「粒子そのものは小さいはずだが、ナノ粒子としての機能がなかなか発現しない」、あるいは「溶液やスラリー中で本来の機能が発現しない」などの問題に直面するケースが少なくない。その理由は、微粒子集合体では、固有の一次粒子径ではなく、その組成物内での分散状態によって決定される見かけの粒子径によって機能発現が左右されるからである。そのため、実用レベルでは、微粒子材料の機能を最大限に引き出すために、原料の選定、配合組成ばかりでなく、分散・凝集制御、特にナノ粒子は凝集力が極めて強いため、通常の微粒子素材よりも高度な分散技術が要求される。

 本セミナーでは、このような課題解決のために、分散の基本となる3要素(ぬれ、微粒化、安定化)に焦点をあて、ナノレベルでの分散・凝集制御に着目した安定性、機能性の向上、及び分散状態が大きく影響する各種物性制御について述べる。具体的には、目的に応じた粉体表面、分散剤、攪拌機(分散機)等を選定する方法、さらには分散工程によって性質が大きく変化する系について述べ、ナノ粒子を扱う際に必ず直面する「机上の理論と実務とのギャップ」を埋めるためのヒントを、実際の事例を交えながら解説する。

セミナー講演内容

1.ナノ粒子・ナノ分散技術
 1.1 ナノ粒子とは
 1.2 ナノ粒子の利点
 1.3 分散、凝集状態で性質が変わる事例
 1.4 ナノ粒子の問題点

2.乳化分散の基礎理論
 2.1 用語の定義(乳化、分散、可溶化など)
 2.2 分散はなぜ難しいか?―界面に働く力の作用
 2.3 界面を制御する諸因子
 2.4 乳化分散を左右する諸因子
 2.5 身近な乳化分散の事例

3.分散の3要素と再凝集過程
 3.1 一次粒子と凝集粒子
 3.2 凝集体の分類
 3.3 ぬれ(湿潤)工程
 3.4 解砕(微粒化)工程
 3.5 安定化工程

4.分散に用いられる機械類
 4.1 攪拌機、分散機の種類と用途
 4.2 乳化分散における機種選択のヒント
 4.3 分散性の評価

5.ナノ分散技術で変化する性質とその事例
 5.1 分散安定性
 5.2 粒度分布のシャープ化
 5.3 化粧品における紫外線散乱剤の分散効果
 5.4 その他の応用事例

6.まとめ

 □質疑応答□