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ガラスの強度と破壊の理解:割れとその対策
【LIVE配信】

ガラスの破損問題に対する理解を深め、
割れにくいガラスの設計に必要な知識を体系的に学ぶことができる!

受講可能な形式:【Live配信】のみ
★実際の破壊解析に応用する力を養うことができる!
★クラックの発生や環境要因が関与する破壊メカニズムについて実例を交えて解説!
★組成設計や強化処理などによる強度・靭性向上技術を最新の研究事例とともに紹介!
日時 2025年10月31日(金)  12:30~16:30
受講料(税込)
各種割引特典
49,500円 ( E-Mail案内登録価格 46,200円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体45,000円+税4,500円
E-Mail案内登録価格:本体42,000円+税4,200円
※サイエンス&テクノロジーが設定しているアカデミー価格対象外のセミナーです。
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E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
2名で49,500円 (2名ともE-Mail案内登録必須/1名あたり定価半額24,750円) 
主催(株)R&D支援センター
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オンライン配信・本セミナーは「Zoom」を使ったWEB配信セミナーとなります。

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得られる知識ガラスがなぜ、どのように割れるのか、どのように評価すればいいのかが理解でき、破損にかかわる諸問題への取り組み方が身につく。
対象製造業務にたずさわって2~3年の若手技術者や新人の方

セミナー講師

産業技術総合研究所 材料基盤研究部門 主任研究員 博士(工学) 篠崎 健二 氏

【専門】
 ガラス材料の開発および評価
【経歴等】
 2013年長岡技術科学大学大学院工学研究科エネルギー・環境工学専攻博士課程修了,博士(工学).同年日本学術振興会特別研究員(PD),長岡技術科学大学大学院工学研究科助教,2016 年産業技術総合研究所入所.材料基盤研究部門 主任研究員.また,2019 ~ 2023年科学技術研究機構(JST) さきがけ研究員, 2022~2025年 大阪大学工学研究科 准教授を兼任.第72回日本セラミックス協会賞 進歩賞,ICG Gottardi Prize 2024を受賞.光機能ガラス・結晶化ガラスを研究.

セミナー趣旨

 ガラス材料は、窓ガラスやスマートフォンのカバー、電子機器の基板など、現代社会のさまざまな場面で広く用いられており、私たちの生活に欠かせない存在です。しかしその一方で、製造時や使用中に割れたり傷ついたりすることがあり、いまだに大きな課題となっています。本講座では、こうしたガラスの破損問題に対する理解を深め、割れにくいガラスの設計に必要な知識を体系的に学びます。まず、ガラスの基本的な性質について概説したうえで、「強度」や「硬さ」といった機械的特性の基本的な考え方を取り上げ、力学的な視点からガラスの性質を理解し、実際の破壊解析に応用する力を養います。さらに、クラックの発生や環境要因が関与する破壊メカニズムについて実例を交えて解説し、加えて、組成設計や強化処理などによる強度・靭性向上技術を最新の研究事例とともに紹介します。初学者からわかるように、ガラスの「割れ」の諸問題を力学に基づき考える視点を身につけることを目指します。

セミナー講演内容

1.ガラスの基礎知識
 1-1. ガラスとは何か:基本的な性質と特徴
 1-2. ガラスはどう作られるか:製造プロセスの基礎
 1-3. ガラスの原子構造的特徴

2.ガラスの機械的性質の基礎
 2-1. 応力とひずみ:力学の出発点
 2-2. 弾性変形:ゆがみにくさ
 2-3. 硬さと塑性変形:きずつきにくさ
 2-4. 応力集中と破壊:壊れやすさを決める要因
 2-5. き裂発生への耐性:クラックに対する耐性

3.ガラスが壊れる理由と破壊の原因解析
 3-1. ガラス内部に潜む応力と歪
 3-2. クラックの生成と伸長
 3-3. 環境が与える影響:水分・温度
 3-4. 破面観察から読み取れる破壊の痕跡 -強化ガラスを例に-

4.破壊を抑制する各種技術
 4-1. 組成設計
 4-2. 物理強化と化学強化
 4-3. 微細構造の制御:粒子分散・分相・結晶化
 4-4. その他のアプローチ

5.まとめと展望