セミナー 印刷

天然植物繊維を強化材とする
複合材料の基礎と応用

フラックス(亜麻)、ヘンプ(大麻)、ジュート(黄麻)、ケナフ(洋麻)、アバカ(マニラ麻)
サイザル、パイナップル、竹、セルロースナノファイバー etc.
各種繊維特性に、複合材の特性や成型・課題は?

受講可能な形式:【会場受講】のみ
 
ガラス繊維の天然植物繊維代替など 複合材料の分野でもバイオマス利用の気運が高まる中、
複合材料の強化材としての天然植物繊維についての基礎知識を強化して研究開発に臨むために!

各種植物繊維の種類・特徴から天然植物繊維を使った複合材料の実際
竹繊維やCNFの可能性やバイオコンポジットについてを解説します。
会場にはサンプルも展示予定、実際に手に取って触って頂けます。

 
キーワード:天然植物繊維、高分子系複合材料、強化材、特性、ガラス繊維代替
 
このセミナーの受付は終了致しました。
日時 2024年4月24日(水)  13:00~16:30
会場 東京・品川区大井町 きゅりあん  4F 第1特別講習室
会場地図
受講料(税込)
各種割引特典
49,500円 ( E-Mail案内登録価格 46,970円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体45,000円+税4,500円
E-Mail案内登録価格:本体42,700円+税4,270円
E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
2名で49,500円 (2名ともE-Mail案内登録必須​/1名あたり定価半額の24,750円)
配布資料製本テキスト(会場にて直接お渡しします)
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※講義中の会場でのパソコン使用はキーボードの打音などでご遠慮いただく場合がございます。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
対象技術者、営業、企画担当者、これから研究を予定している学生など
● 得られる知識●
天然植物繊維に関する基礎知識(種類、抽出用、特性など)および同繊維を利用した複合材料に関する基礎と応用について(特性、成形、課題など)
 
● 事前リクエスト募集●
当日は講演プログラムのうちの特に重要な事柄を重点においたお時間配分を予定しております。
特にご関心をお持ちの箇所・詳細を知りたい箇所などがございましたら「事前リクエスト」からご希望をお寄せください。当日の時間配分の参考にさせて頂きます。

 

セミナー講師

同志社大学 名誉教授 工学博士 藤井 透 氏
【専門】材料力学・構造力学・複合材料 / 機械要素・無段変速機 【講師紹介

セミナー趣旨

 CN(Carbon Neutral)への貢献、SDGs達成の社会的要請を背景に、やがてすべての製品にカーボンフットプリントの表示が必須となると思われます。そのため、各分野でバイオマス利用が推進されている。複合材料の分野においても、樹脂のバイオマス活用が進められているが、強化材に関してもガラス繊維代替として可能な範囲で天然植物繊維で代用しようとする動きが増しています。しかし、複合材料の強化材として使える、あるいは使えそうな天然植物繊維についての基礎知識を十分もって製品開発ができていないと感じます。本セミナーでは、天然植物繊維×樹脂(熱硬化、熱可塑性プラスチックス)について、必要な基礎知識および応用時の課題等を1日で学びます。

セミナー講演内容

1.カーボンフリー時代の天然植物繊維
 
1.1 再生産可能天然資源
 1.2 世界の動き(概要)
 1.3 竹(繊維)を例に、CO2吸収能を考える

2.天然植物繊維の種類と特性
 2.1 どんな植物繊維があるか?
 2.2 複合材料の強化材として必要な要素
 2.3 複合材料の強化材として使える植物繊維(概要)

3.利用可能な植物繊維の種類と特性。抽出方法(詳細)
 
3.1 フラックス(亜麻)
 3.2 ヘンプ(大麻)
 3.3 ジュート(黄麻)
 3.4 ケナフ(洋麻)
 3.5 サイザル
 3.6 アバカ(マニラ麻)
 3.7 パイナップル

4.天然植物繊維を使った複合材料の実際
 
4.1 熱硬化性樹脂を母材とするFRP(積層板)
 4.2 熱可塑性樹脂を母材とする不織布
 4.3 天然繊維を強化材とするPPペレットと射出成形
 4.4 フィラーとしての天然足物繊維(抽出残渣の活用)
 4.5 表面処理

5.第3の天然繊維:竹繊維の可能性
 
5.1 竹繊維とは
 5.2 竹の種類と世界の竹分布
 5.3 竹繊維の抽出方法と特性
 5.4 竹繊維を使った複合材料と試作例
 5.5 種々の竹繊維複合材料
 5.6 PLA/部分フィブリル化竹繊維複合材料

6.天然繊維、もう一つの可能性:セルロースナノファイバー(CNF)とその活用
 
6.1 CNFとは
 6.2 その活用

7.バイオプラスチックスを母材とするバイオコンポジット
 
7.1 バイオプラスチックス
 7.2 現状と今後の可能性
 7.3 問題点
 
8.天然植物繊維と複合材料、どのように使うか? どのように役立てるか? 

  □質疑応答・名刺交換□