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全固体電池の材料・構造・製造技術と研究開発動向

~硫化物・酸化物系固体電解質の製造技術と材料開発の現状と、最新技術~
~全固体・半固体・ポリマー電池の構造と最新の研究開発動向、今後の課題と展望~

受講可能な形式:【Live配信】or【アーカイブ配信】のみ
 本セミナーでは、硫化物系・酸化物系電解質の研究開発動向や、製造プロセス、構成材料、界面制御技術までに解説します。さらに、半固体電池やポリマー電池など次世代電池の開発状況、そして各技術の課題と展望までを詳しく解説します。基礎知識から、応用・実装を見据えた設計指針などを習得したい方におすすめの内容です。

 
【セミナーのポイント】
◆ 国内外で加速する「全固体電池」研究開発の現状と技術動向
 ─ 硫化物系・酸化物系・ハロゲン系・有機系など、各企業の製品情報から主要固体電解質の特性・課題・最新トレンド

◆ 正極材料・高容量材料など電極設計に関わる開発事例
 ─負極/固体電解質、セル材料、 LiAlO₂被覆NCM、黒鉛負極の組合せ、硫黄・5V級正極、酸化物系固体電解質など

◆ 製品化に向けたプロセス技術・製造法の実例(湿式塗工・グリーンシート・スクリーン印刷等)
 ─ ロールtoロール、乾式加圧、耐水性改善、構成材料(集電体・タブ端子・外装ケース等)まで実装視点で考察

◆ 「半固体電池」「ポリマー電池」「全樹脂電池」など全固体電池以外の次世代電池技術
 ─ クレイ電池や柔粘性イオン結晶など、新素材の研究・応用事例も紹介
 
日時 【Live配信】 2025年10月20日(月)  10:30~16:30
【アーカイブ配信】 2025年11月4日(火)  まで受付(視聴期間 : 11/4~11/17)
受講料(税込)
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配布資料
製本テキスト(開催日の4、5日前に発送予定)
 ・Live配信受講者:お申込み時のご住所へ開催日の4~5日前に発送いたします。
  ※セミナー資料は開催日の4~5日前にお申し込み時のご住所へ発送致します。
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備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
対象・全固体電池、あるいは関連する次世代電池の研究開発者
・化学・材料メーカの電池部材・研究開発者
・全固体電池研究に、これから携わろうとしている方
・全固体電池のユーザーの方 など

セミナー講師

(株)NKエナジーフロンティア 代表取締役 社長 博士(工学) 小林 直哉​  
[ご専門] 無機化学、電気化学、電池、キャパシタ
[ご経歴]
1985年-1992年 新神戸電機(株)にて「ニカド電池」の研究開発
1992年-2004年 キヤノン(株)にて「リチウム二次電池(特に合金負極材料)」の研究開発
2004年-2015年 (株)サムスン日本研究所にて「次世代リチウムイオン電池材料、全固体電池、次世代EDLC」の研究開発
2015年-2019年 TOCキャパシタ(株)にて「Dual-ion電池、ハイブリッドキャパシタ、次世代EDLC」の研究開発
2019年-(株)NKエナジーフロンティアを設立し、現在に至る

セミナー趣旨

 「脱炭素」をキーワードに化石燃料中心社会からの脱却が求められています。電池はそれを実現するためのキー技術の一つです。昨今は「全固体電池」に多くの関心が寄せられており、国内外で精力的に研究開発が進められています。既に硫化物系全固体電池ではマクセル㈱やカナデビア㈱、酸化物系全固体電池でもTDK㈱や日本特殊陶業㈱より製品化されています。また、電動車用の大容量の全固体電池に関して自動車企業をはじめとして、実用化への動きも散見されます。
 本セミナーでは、全固体電池のこれまでの取り組みを含めて最新の研究開発動向を解説したいと思います。

セミナー講演内容

1.序論:二次電池・全固体電池を巡って
 1.1 背景:市場予測・近年のニュース・関連メーカの動き等
 1.2 固体電解質開発史
  1.2.1 固体電解質が備えるべき要件
  1.2.2 各固体電解質の種類と特徴
 1.3 完成形の全固体電池を巡る概況
  1.3.1 エネルギー密度とリコール件数の関係(民生用LiBを例に)
  1.3.2 全固体電池開発の各社の取り組み
  1.3.3 完成形としての全固体電池の特徴

2.固体電池の分類と定義および代表的な各メーカ
 2.1 全固体電池
 2.2 半固体電池
 2.3 全樹脂電池
 2.4 ポリマー電池

3.全固体電池の課題
 3.1 電解液系電池(LiB)との比較から

4.全固体電池の研究開発
 4.1 硫化物系固体電解質
  4.1.1 硫化物系全固体電池の課題抽出
  4.1.2 正極材料開発
  4.1.3 正極材料の界面制御と表面処理技術開発
   ・Al表面処理によるアプローチ
   ・黒鉛負極との組み合わせ
   ・正極の改良~LiAlO2被覆NCM~
   ・各部材項目ごとの主な使用材料(正極、負極/固体電解質、セル)
  4.1.4 次世代高容量材料開発現況
   4.1.4.1 硫黄正極
   4.1.4.2 5V級正極
 4.2 酸化物系固体電解質
  ・固体電解質の機械特性・ヤング率
  ・酸化物固体電解質の種類と特徴
  ・酸化物系固体電解質の課題
 4.3 ハロゲン系固体電解質
 4.4 有機固体電解質
  ・有機固体電解質の課題と解決アプローチ

5.全固体電池の製造プロセス
 5.1 硫化物系全固体電池の製造工程
  ・湿式塗工/ロールtoロール/乾式加圧成型
 5.2 酸化物系全固体電池の製造工程
  ・グリーンシート法/スクリーン印刷法
 5.3 製造法の実例~バインダーの活用~
 5.4 硫化物系固体電解質の取り扱い(耐水性)改善事例
 5.5 全固体電池の構成材料:
   集電体・タブ端子・外装ケース等の金属材料も含む

6.半固体電池の研究開発
 6.1 半固体電池の研究開発事例
 6.2 半固体電池の製品例・用途
  ・クレイ電池の特徴と用途
  ・柔粘性イオン結晶の固体電池への応用
  ・全樹脂電池の研究開発

7.ポリマー電池の研究開発
 7.1 ポリマー電池の概要・背景
  ・ゲルポリマー電解質
 7.2 ポリマー電池の特性(特徴)

8.今後の課題と展望
 8.1 全固体電池の課題(私見)
 8.2 今後の展望(私見)
 8.3 今後の研究開発指針

  □ 質疑応答 □