セミナー
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工場廃水の最適処理・低コスト処理技術と最新技術
~関連する法律・廃水別の処理技術・関連技術など、廃水処理に必要な一通りを解説~
~リン・バイオマスといった廃水中の資源循環技術~
受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ
水質に関する法律、廃水処理の考え方、各種廃水(有機系・酸系・油系)の特徴と処理法、最適化・低コスト化、関連技術や今後の課題など。
工場の廃水処理を実践するための考え方や一通りの知識、最適かつ低コストで処理するための技術を習得できるセミナーです。
工場の廃水処理を実践するための考え方や一通りの知識、最適かつ低コストで処理するための技術を習得できるセミナーです。
日時 | 2024年10月31日(木) 10:30~16:30 |
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受講料(税込)
各種割引特典
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55,000円
( E-Mail案内登録価格 52,250円 )
S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体50,000円+税5,000円
E-Mail案内登録価格:本体47,500円+税4,750円
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E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料
1名分無料適用条件
2名で55,000円 (2名ともE-Mail案内登録必須/1名あたり定価半額の27,500円)
定価:本体38,000円+税3,800円 E-Mail案内登録価格:本体36,200円+税3,620円 ※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。 ※お申込みフォームで【テレワーク応援キャンペーン】を選択のうえお申込みください。 ※他の割引は併用できません。 |
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配布資料 | PDFテキスト(印刷可・編集不可) ※開催2日前を目安に、弊社HPのマイページよりダウンロード可となります | |
オンライン配信 | ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください) ■アーカイブ配信について 視聴期間:終了翌営業日から7日間[11/1~11/7中]を予定 ※アーカイブは原則として編集は行いません ※終了翌営業日の午前中には、マイページに視聴リンクを設定します。 | |
備考 | ※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。 ※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。 | |
得られる知識 | ・廃水処理の全体像と概要 ・各種廃水の処理技術の原理と処理方法の基礎 ・廃水処理は、持続可能な社会・経済を構築するために不可欠な技術であること ・また、廃水は貴重な資源であること | |
対象 | ・工場廃水の処理及び管理をされている方(初級から中級程度の方) ・これから廃水処理を勉強・担当される方 ・廃水処理に関する各種試験取得を目指す方(技術士、公害防止管理者(水質)等) ・必要知識:化学系の工業高校あるいは高校の化学以上の知識 |
セミナー講師
井辺技術士事務所 代表 井辺 博光 氏
専門:工業化学
経歴:
・新日鉄㈱君津製鉄所の高炉廃水の高度処理に関する研究
・アスモ株式会社(現 株式会社デンソー)の工場廃水の処理技術に関する研究
・同上廃水処理コストの低減活動の推進(処理方法の改善、薬品の低減等)
・同上 米国工場でフロンの全廃とそれに伴う洗浄設備の開発
・デンソー豊星(㈱(韓国合弁会社)の排水処理場の計画から建設・稼働まで担当
・工場廃水の負荷量低減のため、生産工程の副資材の開発等(上流工程での改善)
・(公財)浜松地域イノベーション推進機構の専門家登録を受け、各企業の指導実施
資格:
技術士:上下水道部門(下水道)専門は廃水処理)、 衛生工学部門(水質管理)専門は水処理)、化学部門(高分子製品)総合技術監理部門(上下水道)、APECエンジニア、環境計量士、一般計量士、エネルギー管理士(熱、電気)、公害防止管理者(水1、大1、騒音、振動)、高圧ガス責任者(甲化、2冷)、電験3種、危険物(甲種)、1種作業環境測定士(1,3,4,5号)
所属団体:
・公益社団法人 日本化学会
・公益社団法人 日本技術士会
・公益社団法人 日本下水道協会
専門:工業化学
経歴:
・新日鉄㈱君津製鉄所の高炉廃水の高度処理に関する研究
・アスモ株式会社(現 株式会社デンソー)の工場廃水の処理技術に関する研究
・同上廃水処理コストの低減活動の推進(処理方法の改善、薬品の低減等)
・同上 米国工場でフロンの全廃とそれに伴う洗浄設備の開発
・デンソー豊星(㈱(韓国合弁会社)の排水処理場の計画から建設・稼働まで担当
・工場廃水の負荷量低減のため、生産工程の副資材の開発等(上流工程での改善)
・(公財)浜松地域イノベーション推進機構の専門家登録を受け、各企業の指導実施
資格:
技術士:上下水道部門(下水道)専門は廃水処理)、 衛生工学部門(水質管理)専門は水処理)、化学部門(高分子製品)総合技術監理部門(上下水道)、APECエンジニア、環境計量士、一般計量士、エネルギー管理士(熱、電気)、公害防止管理者(水1、大1、騒音、振動)、高圧ガス責任者(甲化、2冷)、電験3種、危険物(甲種)、1種作業環境測定士(1,3,4,5号)
所属団体:
・公益社団法人 日本化学会
・公益社団法人 日本技術士会
・公益社団法人 日本下水道協会
セミナー趣旨
工場廃水の処理技術は、工場の生産活動において必要不可欠な技術です。本セミナーは、廃水処理技術の全体像を理解し、低コストで最適な処理方法を考えるための基礎を身に着けるために企画したものです。一方、工場から出る廃水は千差万別です。このため、排水に係る法体系を理解し、基準を順守することが必要です。このためには、廃水の種類に応じた処理をすることが大切です。このため、それぞれの排水に対する処理技術の原理から応用まで説明します。
廃水処理技術は原理や基本を理解すれば難しくない技術だと納得して頂けると思います。
廃水処理技術は原理や基本を理解すれば難しくない技術だと納得して頂けると思います。
セミナー講演内容
1.はじめに
1.1 水の現状と問題点
1.2 地球の温暖化における水への影響
1.3 IPCC(地球温暖化に関する政府間パネル)第6次報告書の概要
2.水質に関する法体系の概要
2.1 環境基本法に定める環境基準の考え方
2.2 水質汚濁防止法に定める排出基準の考え方
2.3 排出基準より厳しい基準の背景と考え方
3.工場廃水処理を検討するための前準備
3.1 工場廃水の処理に対する考え方
3.2 工場廃水の処理を検討する場合の事前調査項目
4.廃水別処理方法の原理と処理工程及び設備の概要
4.1 生活系(有機系)廃水を資源として回収・循環する処理技術
4.1.1 標準活性汚泥法
4.1.2 嫌気・無酸素・好気法(A2O法)
4.1.3 膜分離活性汚泥法
4.1.4 活性汚泥法における省エネ技術
4.2 酸系廃水の特徴と処理技術
4.2.1 凝集沈殿法
4.2.2 新しい凝集沈殿法
4.2.3 その他の処理技術
4.3 油系廃水の特徴と処理技術
4.3.1 加圧浮上法
4.3.2 好気性生物処理
4.3.3 嫌気性生物処理(嫌気性消化法)
4.4 廃水処理における関連技術
4.4.1 消毒技術
4.4.2 固液分離技術(脱水技術)
4.4.3 固液分離技術(膜分離技術)
5.廃水処理における今後の課題
5.1 いま、世界で起きている技術の潮流
5.2 分析技術における全自動化技術の動向
5.3 日本版WET(全排水毒性試験)
5.4 事業継続計画(BCP)とリスク管理からの課題
□質疑応答□
<講演内容の詳細について>
現在、水の問題は大きな世界的な問題になっています。最初に、地球上の水の実情について説明します。また、今後この水が大きな国際問題になる危険性を含んでいます。この背景について説明します。一方、日本人は比較的豊かな水に恵まれているため、水のことをあまり気にしない傾向にあります。しかし、我が国の水も地球温暖化・気候変動の影響を受けているのです。そこで、地球温暖化と水の関係について説明します。
次に、工場から公共用水域(河川等)に排出する排水は、各種の法律で規制されています。この法律に従わなければ、工場の操業ができなくなる場合もあります。このため、これら法律についても体系的に説明します。
次に本題の工場廃水処理技術・低コスト化及び最新技術などについて具体的に説明します。工場廃水の分類・層別は、決められたルールがありません。しかし、工場廃水を最適に低コストで処理するためには、工場廃水を処理しやすいように層別するのが一般的です。今回は、多くの工場から発生する、生活系廃水(トイレ等から発生する有機物を多く含んだ廃水)、油系廃水(プレス部品等の洗浄工程から出る油分を多く含んだ廃水)及び酸系廃水(メッキ工程などから出る重金属を多く含んだ廃水)について、廃水処理の原理及び基礎を説明します。しかし、実際の工場廃水は、各種の廃水が混合しています。このような廃水の処理技術及び処理方法について具体的に説明します。
次に、生活系廃水処理工程から発生する汚泥は、多くの有機物を含んでいます。この有機物は、バイオマスとして利用することができます。この処理技術の中で、嫌気性処理(酸素が無い状態で処理する技術)は、有機物をメタンなどに分解し、このメタンガスを有効利用する技術です。メタンガスは、燃料としていろいろな用途で利用できます。この嫌気性処理についても処理原理から分解工程を説明します。
最後に、廃水処理における今後の課題について簡単に説明します。
1.1 水の現状と問題点
1.2 地球の温暖化における水への影響
1.3 IPCC(地球温暖化に関する政府間パネル)第6次報告書の概要
2.水質に関する法体系の概要
2.1 環境基本法に定める環境基準の考え方
2.2 水質汚濁防止法に定める排出基準の考え方
2.3 排出基準より厳しい基準の背景と考え方
3.工場廃水処理を検討するための前準備
3.1 工場廃水の処理に対する考え方
3.2 工場廃水の処理を検討する場合の事前調査項目
4.廃水別処理方法の原理と処理工程及び設備の概要
4.1 生活系(有機系)廃水を資源として回収・循環する処理技術
4.1.1 標準活性汚泥法
4.1.2 嫌気・無酸素・好気法(A2O法)
4.1.3 膜分離活性汚泥法
4.1.4 活性汚泥法における省エネ技術
4.2 酸系廃水の特徴と処理技術
4.2.1 凝集沈殿法
4.2.2 新しい凝集沈殿法
4.2.3 その他の処理技術
4.3 油系廃水の特徴と処理技術
4.3.1 加圧浮上法
4.3.2 好気性生物処理
4.3.3 嫌気性生物処理(嫌気性消化法)
4.4 廃水処理における関連技術
4.4.1 消毒技術
4.4.2 固液分離技術(脱水技術)
4.4.3 固液分離技術(膜分離技術)
5.廃水処理における今後の課題
5.1 いま、世界で起きている技術の潮流
5.2 分析技術における全自動化技術の動向
5.3 日本版WET(全排水毒性試験)
5.4 事業継続計画(BCP)とリスク管理からの課題
□質疑応答□
<講演内容の詳細について>
現在、水の問題は大きな世界的な問題になっています。最初に、地球上の水の実情について説明します。また、今後この水が大きな国際問題になる危険性を含んでいます。この背景について説明します。一方、日本人は比較的豊かな水に恵まれているため、水のことをあまり気にしない傾向にあります。しかし、我が国の水も地球温暖化・気候変動の影響を受けているのです。そこで、地球温暖化と水の関係について説明します。
次に、工場から公共用水域(河川等)に排出する排水は、各種の法律で規制されています。この法律に従わなければ、工場の操業ができなくなる場合もあります。このため、これら法律についても体系的に説明します。
次に本題の工場廃水処理技術・低コスト化及び最新技術などについて具体的に説明します。工場廃水の分類・層別は、決められたルールがありません。しかし、工場廃水を最適に低コストで処理するためには、工場廃水を処理しやすいように層別するのが一般的です。今回は、多くの工場から発生する、生活系廃水(トイレ等から発生する有機物を多く含んだ廃水)、油系廃水(プレス部品等の洗浄工程から出る油分を多く含んだ廃水)及び酸系廃水(メッキ工程などから出る重金属を多く含んだ廃水)について、廃水処理の原理及び基礎を説明します。しかし、実際の工場廃水は、各種の廃水が混合しています。このような廃水の処理技術及び処理方法について具体的に説明します。
次に、生活系廃水処理工程から発生する汚泥は、多くの有機物を含んでいます。この有機物は、バイオマスとして利用することができます。この処理技術の中で、嫌気性処理(酸素が無い状態で処理する技術)は、有機物をメタンなどに分解し、このメタンガスを有効利用する技術です。メタンガスは、燃料としていろいろな用途で利用できます。この嫌気性処理についても処理原理から分解工程を説明します。
最後に、廃水処理における今後の課題について簡単に説明します。