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熱利用解析技術 ピンチテクノロジーの基礎と応用

~エネルギー効率の改善・検討に資する実践的知見~

受講可能な形式:【Live配信】のみ


カーボンニュートラル社会の実現等を背景に、
工業プロセスにおけるエネルギーの最適活用・省エネ化がますます重視される昨今。
省エネ型設備への更新や導入には多大な費用がかかるため、手戻りなく効率よく進めることが重要です。

熱利用の現状把握とともに、省エネ改善の余地があるか、
その検討の初期段階で有用な熱解析技術ピンチテクノロジーについて基礎から解説。


ピンチテクノロジーの技術の中から、複合熱利用線図、SSSP解析とRカーブ解析を用いることで、
詳細なシミュレーションを実施することなく、無駄のない効率的な省エネ推進に向けた手法が学べます。

単一工場内、近隣工場間、コンビナート全体における適用例を紹介。
具体例として、連続運転だけでなく、バッチサイクル運転への適用と、
産業用ヒートポンプの導入検討に際し、導入余地、熱源と加熱先の組み合わせが最適か否かを検討する事例を紹介。

"わが国で唯一の実践的ガイドブック" 「ピンチテクノロジー」 (巽浩之/松田一夫 著, ECCJ) の著者が登壇!
日時 【Live配信】 2026年4月24日(金)  10:00~12:00
受講料(税込)
各種割引特典
27,500円 ( E-Mail案内登録価格 26,070円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体25,000円+税2,500円
E-Mail案内登録価格:本体23,700円+税2,370円
※テレワーク応援・2名同時サービスはありません。
配布資料PDFデータ(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、S&T会員のマイページよりダウンロード可となります
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
得られる知識(1) 熱利用解析技術ピンチテクノロジーの基礎理論
(2) 省エネ検討に必要なデータの内容
(3) 省エネ検討の要領
(4) 省エネ改善策の発掘と推進に向けての心構え
対象対象工場:熱エネルギーを多く消費する工場
対象部門:生産管理部門や生産技術部門など
対象者:入社10年程度の経験を有する省エネ担当者

セミナー講師

(一財)エネルギー総合工学研究所
 カーボンニュートラル技術センター 参事 松田 一夫 氏

【専門】工場の省エネ、熱利用解析

【紹介】
 1977年 京都大学工学部石油化学科卒業
 2013年 東京大学大学院工学系研究科にて博士号取得
 千代田化工建設(株)、科学技術振興機構研究開発戦略センターフェローを経て、
 2019年よりエネルギー総合工学研究所に勤務
 熱利用解析技術を用いた大規模工場や化学コンビナートの省エネルギー検討業務に従事

 2007年日本機械工業連合会主催
 平成18年度優秀省エネルギー機器表彰・資源エネルギー庁長官賞受賞「複数工場間の低位エクセルギー利用システム」

 2007年東京農工大学大学院工学府非常勤講師、2009年放送大学非常勤講師、2016年政策研究大学院大学特別講師

セミナー趣旨

 2050年までにカーボンニュートラル社会の実現に向けて、産業部門(工場)への社会的要請は強まっている。
カーボンニュートラル社会の実現にはまずエネルギー消費量の削減であるが、工場のエネルギー消費量の割合では、電力22%に対して、熱54%と言われ、熱エネルギーに着目して省エネルギーを図ること(省エネ行動)は重要である。省エネ行動とは、工場の設備を省エネ運転することや省エネ型に更新するものである。

 省エネ運転は、トライ&エラーで進めることができるが、省エネ型設備への更新や導入は多大な費用が発生するため、検討を慎重に行う必要がある。その検討の初期段階で、工場の熱利用の現状把握と省エネ改善の余地があるかを知ることは、設備更新・導入に向けた具体的な検討を手戻りなく効率よく進めるために重要である。
その初期段階の検討には、熱利用解析技術の「ピンチテクノロジー」が大変有用である。それは、工場の熱利用の状況(情報)を基に、線図を描くことで、詳細なシミュレーションを実施することなく、現状における省エネ余地を簡単に把握することができ、省エネ改善の方向性を提示するものである。

講演では、ピンチテクノロジーを解説し、受講者自らが実践できる内容を紹介する。

セミナー講演内容

ピンチテクノロジーの基礎と応用事例を紹介する。
応用事例では、プロセスシステムやエネルギーシステムへの適用例を紹介する。
プロセスシステムは連続運転の場合だけでなく、バッチサイクル運転の場合も紹介する。
エネルギーシステムでは、最近話題となる産業用ヒートポンプの導入検討に際して、ヒートポンプの導入余地があるか、そのヒートポンプの熱源と加熱先の組み合わせが最適かどうかを的確に提示できることを紹介する。

1.対象とする熱エネルギー

2.省エネ検討におけるピンチテクノロジーの位置づけ

3.ピンチテクノロジーの基礎
3.1 複合熱利用線図
3.2 プロセスシステムとエネルギーシステムの解析技術 ~SSSP解析とRカーブ解析

 
4.適用事例
4.1 工場内
4.2 近隣工場間
4.3 コンビナート全体

 
5.展開
5.1 バッチサイクルプロセスへの適用
5.2 産業用ヒートポンプの導入検討への適用

 
6.ソフトウェア

□ 質疑応答 □