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<今、なぜ世界的に核融合エネルギーが注目されるのか?>
核融合(フュージョン)エネルギー、
小型核融合炉技術の基礎と課題

―最新技術動向と核融合スタートアップ企業の挑戦―

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ
 

★ アーカイブ配信のみの受講もOKです。
★ 新総裁でさらに注目の核融合炉技術、最新動向を掌握する!
日時 【Live配信(アーカイブ配信付き)】 2025年11月21日(金)  13:00~17:00
受講料(税込)
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49,500円 ( E-Mail案内登録価格 46,970円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
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  ※1名様でオンライン配信セミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
  ※他の割引は併用できません。
特典■Live受講に加えて、アーカイブでも1週間視聴できます■
【アーカイブの視聴期間】2025年11月22日(土)~11月28日(金)まで
※このセミナーはアーカイブ付きです。セミナー終了後も繰り返しの視聴学習が可能です。
アーカイブ(見逃し)配信について
※視聴期間は終了翌日から7日間を予定しています。またアーカイブは原則として編集は行いません。
※マイページからZoomの録画視聴用リンクにてご視聴いただきます。
配布資料PDFデータ(印刷可・編集不可)
※開催2日前を目安に、S&T会員のマイページよりダウンロード可となります。
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)
※本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。

セミナー講師

兵庫県立大学 名誉教授 永田 正義 氏
【経歴・専門・活動】
大阪大学大学院工学研究科後期博士課程単位取得退学後(工学博士)、学術振興会奨励研究員、姫路工業大学助手、准教授を経て、兵庫県立大学大学院教授。定年退職後、特任教授を経て、現在、名誉教授。この間、九州大学応用力学研究所、核融合科学研究所の客員教授、電気学会A部門副部門長、論文誌編修長等を歴任、電気学会フェロー。
長年の間、核融合炉の簡素化を目指した革新的核融合方式であるコンパクトトーラス核融合研究に従事。また、最近、脱炭素化、省エネに向けたモビリティ電動化における高電圧絶縁技術に関する講演執筆多数。

セミナー趣旨

 最近、核融合(フュージョン)への投資が世界中で過熱している。世界的な各地での紛争によるエネルギー危機の緊迫感と地球環境のグリーン化の世界的なうねりの中で革新的なエネルギー源になりうるか?が問われている。
 海外での核融合企業への民間投資がすでに約9000臆円にも上り,商用炉開発に向けた国際競争の激化が加速している。自民党新総裁になった高市早苗氏は2023年統合イノベーション戦略推進会議において、日本のフュージョンエネルギーのイノベーション戦略として核融合発電の実用化を加速するために、スタートアップの研究開発を支援し、同時に核融合の産業化を推し進める方針を発表している。今後、産官民主体の核融合研究開発で創出される技術は宇宙開発、高温超電導、モビリティ電動化および高耐熱材料など他分野への応用、産業化がさらに推進されることが予想される。
 政府が主導する主流の核融合方式、トカマク型の原型炉は2045年頃までに建設され、発電実証がなされる計画であるが、今世紀半ばのカーボンニュートラルには商業炉建設は間に合わない。そのため、ゲームチェンジャーになりうる革新的核融合方式のスタートアップ企業に大きな期待が寄せられ、それらの多くは2030年半ばには経済的な商用炉を実現することをミッションに掲げている。  
 本講演では、核融合エネルギー開発の現状、および原型炉に向けた技術課題点を示し、世界で40社以上にも増えつつある民間企業の開発状況、特に、筆者が長年研究を行ってきた革新的核融合方式の核融合発電に焦点を当て、小型核融合炉の早期実現の課題とその可能性、開発が急ピッチで進められている爆発的なイノベーション技術とは何かについて分かり易く紹介する。

セミナー講演内容

<得られる知識・技術>
1.核融合(フュージョン)とは何か?
2.核融合エネルギー開発の最新動向
3.核融合発電への過熱する核融合民間企業への投資と産業化支援政策
4.革新的核融合方式のスタートアップ企業の戦略と実現性
5.海外の核融合スタートアップ企業のイノベーション技術とは何か?
6.核融合関連技術の応用、産業化できる技術とは何か?

<プログラム>
1.核融合(フュージョン)エネルギーとは何か?

 1.1 脱炭素化時代の核融合エネルギー開発と国際協力
 1.2 なぜ、核融合発電の実現に時間がかかるのか?
 1.3 核融合発電のしくみ
 1.4 原子力(分裂炉)発電とどう違うのか?
 1.5 核融合開発はどこまで進んでいるのか?
 1.6 核融合反応を起こす高温プラズマとは何か?
 1.7 高温高密度のプラズマを磁場で閉じ込める方法とは? 

2.核融合スタートアップ企業への過熱する投資と支援
 2.1 今なぜ核融合発電が注目されているのか?
 2.2 核融合ベンチャーへの巨額の民間投資と波及効果
 2.3 核融合ベンチャーを支援する組織と活動状況

3.経済的でコンパクトな核融合炉に向けた技術課題と革新的アプローチ
 3.1 イーター国際協力で進展するトカマク型核融合炉の技術課題とは何か?
 3.2 装置中心に構造物のないコンパクトなプラズマ閉じ込め方式の利点
 3.3 磁化ターゲット核融合への新しいアプローチ
 3.4 高温超電導強磁場コイルの開発と現状
 3.5 中性子フリーの魅力的な核融合反応の利用と新しいエネルギー回収法

4.主に海外の核融合スタートアップ企業のイノベーション技術
 4.1 常温超電導コイルを用いた強磁場化技術によるトカマク炉の小型化 
   -Commonwealth Fusion Systems(米国)、Tokamak Energy(英国)-
 4.2 中性粒子ビーム入射でコンパクト・トーラスプラズマ(FRC)の加熱と定常化技術
   -Tri Alpha Energy Technologies(米国)-(革新的方式)
 4.3 二つのコンパクトな磁化プラズモイドの加速、衝突合体と急速磁気圧縮方式による
                      高密度化・高温化と誘導型エネルギー回収技術
   -Helion Energy(米国)-
 4.4 磁化プラズマガンと圧縮ガス駆動ピストンを用いたコンパクト・トーラスプラズマの衝突合体圧縮技術
   -General Fusion(カナダ)-
 4.5 磁場コイルを用いない究極の小型商用炉を目指したシアフロー安定化Zピンチ
   -Zap Energy(米国)-
 4.6 循環する液体金属用いた遮蔽、エネルギー回収と燃料増殖の炉工学技術
   -General Fusion(カナダ)、Zap Energy(米国)、First Light Fusion社(英国)-

5.フュージョン・イノベーション技術の産業化
 5.1 高温超電導巻線(強磁場生成コイル、超電導MRI、電動化航空機モータ、他)
 5.2 高電圧大電流パルスパワー技術(超高パワープラズマガン装置)
 5.3 高パワーイオンビーム(高速微細加工装置、高熱負荷材料試験装置)
 5.4 磁化プラズモイド繰り返し噴射による宇宙推進機
 5.5 リチウム回収技術、金属精製技術
 5.6 材料関連(低放射化、その他)

6.まとめと今後の課題

  □質疑応答□