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膜分離技術の基礎と膜ろ過プロセスの設計
および膜ファウリング対策

原理、フラックス・阻止率と操作条件の関係、膜性能評価/解析法、膜性能予測法、
膜分離プロセスの設計法、ファウリングの要因と抑制

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ

膜分離のメカニズム、膜ろ過・膜の分類、濃度分極、フラックス・阻止率といった膜分離技術の基礎知識、膜分離操作条件がフラックス・阻止率に与える影響とその記述方法、濃縮・ダイアフィルトレーション等のプロセス設計法、ファウリング状態に影響を及ぼす因子とファウリング物質、ファウリングの抑制などについて解説します。
日時 2025年9月25日(木)  13:00~16:30
受講料(税込)
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配布資料PDFテキスト(印刷可・編集不可)
 ※開催2日前を目安に、弊社HPのマイページよりダウンロード可となります。
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認申込み前に必ずご確認ください
■アーカイブ配信について
 視聴期間:終了翌営業日から7日間[9/26~10/2中]を予定
 ※動画は未編集のものになります。
 ※視聴ページは、開催翌営業日の午前中には、マイページにリンクを設定します。
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
得られる知識・膜分離技術全般に関する基礎知識
・膜性能評価/解析法と膜性能予測法
・膜分離プロセス設計法
・ファウリングに対する考え方と対策事例
対象・膜分離の研究開発にこれから取り組まれる方,取り組み始めて日が浅く,実験/解析を正しく行えているか自信がない方。
・水処理など膜分離を利用した業務を行っている方。
・膜を用いた分離濃縮プロセス設計について学びたい方。
・ファウリングに対する知見を深め,最新の対策技術を学びたい方。
・高校レベルの微分積分の知識,およびエクセルを用いたデータ整理の基礎的な知識があると望ましい。

セミナー講師

工学院大学 先進工学部環境化学科 教授 博士(工学) 赤松 憲樹 氏
【専門】分離工学,膜分離,化学工学
2007年3月 東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻博士課程修了,博士(工学)取得
2007年4月 東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻 助教
2010年4月 工学院大学工学部環境エネルギー化学科 助教
2011年9月 米国ハーバード大学 訪問研究員(~2012年8月)
2013年4月 工学院大学工学部環境エネルギー化学科 准教授
2015年4月 工学院大学先進工学部環境化学科 准教授
2020年4月 工学院大学先進工学部環境化学科 教授
現在に至る.

セミナー趣旨

 膜を用いた水処理技術は,下廃水処理,海水淡水化,超純水製造など幅広い分野で用いられている。分離膜を使用すること自体は全く難しくないものの,分離試験を適切に行い,試験データを正しく解析しないと,スケールアップに繋げることができない。
 本講演では,最初に膜分離技術の基礎を丁寧に解説する。次に,濃度分極を考慮して,フラックスと阻止率を正しく評価・解析し,膜分離操作条件がフラックスと阻止率に与える影響を定量的に記述する方法を解説する。さらに重要な膜プロセスである濃縮・ダイアフィルトレーションについて設計法を解説する。近年では高濃度濃縮に関する膜技術の進展が目覚ましく,これらについても概説する。最後に,膜分離性能が低下する「ファウリング」について,その考え方を整理して説明し,また最新のファウリング対策技術についても解説する。

セミナー講演内容

1.膜分離技術の基
 1.1 膜分離のメカニズム
 1.2 実用上重要な膜性能評価パラメータと定義:フラックスと阻止率
 1.3 膜の分類
 1.4 膜ろ過法の分類
 1.5 膜を用いた水処理技術
 1.6 拡がる膜分離のアプリケーション
 
2.膜性能評価と解析
 2.1 膜性能評価の流れ
 2.2 濃度分極
 2.3 物質移動係数と推算法
 2.4 輸送方程式:Spiegler&Kedem式
 2.5 膜ろ過条件がフラックスと阻止率に与える影響
 2.6 Spiegler&Kedem式が適用できない場合
 
3.膜分離プロセスの設計
 3.1 回分濃縮
 3.2 ダイアフィルトレーション
 3.3 高濃度濃縮プロセスに関する研究開発事例
 
4.ファウリング対策
 4.1 膜性能変化の考え方
 4.2 直列抵抗モデルと抵抗分離の考え方
 4.3 ファウリング状態に影響を与える因子とファウリング物質
 4.4 高分子成分のファウリング抑制
 4.5 粒子成分のファウリング抑制

 □ 質疑応答 □