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機械設計に必要な材料力学の基礎と強度設計への応用

《 物理的な理解から実践へ 》

受講可能な形式:【Live配信】のみ
このセミナーの受付は終了致しました。
日時 2023年9月21日(木)  10:00~17:00
会場 オンライン配信セミナー  
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講師 岩瀬 栄一郎(いわせ えいいちろう) 氏
岩瀬技術士事務所 代表
大手自動車部品メーカーA社 勤務


<略歴>
1986:東京理科大学 理工学部 物理学科卒業。 同年A社入社
1986-1999:ピックアップ回転センサの設計に従事
2000-2002:ホールIC車高センサの開発
2003-2008:ホールIC回転センサ、AMR回転センサの開発および量産化
2009-2015:荷重センサ、ストロークセンサ、電流センサ、LIDERの研究開発
2016-:超音波センサの開発
 
トヨタグループの大手部品メーカーで各種自動車制御用センサの開発、設計を第一線で実践。
原理設計をはじめ、製造工法、構造設計、品質管理手法、課題抽出力、プロジェクトマネジメントの知見と実践が必要とされる現場において、新製品を開発し事業化するために厳しいQCDが求められる中で、2003年よりプロジェクトリーダとして開発チームを率い、数々の新製品を市場にリリースしている。
資格: 技術士(機械部門、総合技術監理部門)、QC検定2級 など
受講料(税込)
各種割引特典
49,500円 ( E-Mail案内登録価格 49,500円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体45,000円+税4,500円
E-Mail案内登録価格:本体45,000円+税4,500円
※S&T E-Mail案内登録価格,S&T複数同時申込み割引対象外
 申し込み受領後、主催会社日本アイアール(株)よりセミナー実施5営業日前を目安に受講票をお届け致します。
 受講票の発送をもちまして以後のキャンセルはお受けできません。
 受講予定の方がご出席できなくなった場合に、他の方が代わりにご受講されることは可能です。
 受講票発送以後、ご出席できなくなった場合は、当日の講義資料を郵送させていただきます。

※お支払い
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※サイエンス&テクノロジーが設定しているアカデミー価格・キャンセル規定対象外のセミナーです。
主催日本アイアール(株)
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​ 主催会社 日本アイアール セミナールームで受講して頂くことも可能です。(先着16名までになります)。

 セミナーのLive映像を、プロジェクタで視聴しながら受講できます。
 ご希望の方はお申し込みの際、通信欄に「セミナールームでの受講を希望」と記載してください。
備考※開催1週間前までに最少開催人数に達しない場合は、実施をキャンセルさせていただくことがあります。
※開催の場合は、開催1週間前程度から受講票と請求書を発送させていただきます。
※岩瀬講師による出張セミナーをご検討の方は、お問い合わせください。
得られる知識・力学の基礎理論が習得でき、その延長線上の材料力学も理解して実践に適用できます。
・剛体運動(動力学)の基礎もあわせて確認できます。
・自信を持った強度計算、材質選定ができるようになります。
対象・機械設計に従事する方
・自動車、家電、航空、その他関連企業の方

セミナー趣旨

 機械系の設計業務では材料力学による設計計算を行い、実験前に必要十分な材料選定、形状強度設計をしたうえで試作に入るのが理想です。実験を通じて強度を確認したものの、設計的な根拠がないまま世に製品としてリリースするのは、品質保証の視点では万全とは言えません。設計に従事しているが、なぜか「材料力学が苦手だ」という人がいらっしゃいます。私の経験上、彼らが材料力学を苦手とする理由は、「教科書を読んでも、式変形ばかりでついていけない」「なんでそうなるのかイメージがつかめない」など、学習する興味をなくしてしまうからではないかと思われます。
 本講義では、機械技術者の素養ともいえる「静力学、動力学の基礎理論」を確認したのち、材料力学の解説へと進めていきます。公式についても、数式や現象の意味を考え、本質を理解しながら進めることで、理解を深めることをねらいとします。物理学科出身の機械技術士であり、企業エンジニアである講師が、基本原理と考え方をお伝えし、簡単な演習をすることで、材料力学の根本からの習得と、ご自身での設計適用が可能になることが期待されます。

セミナー講演内容

はじめに

Ⅰ. 基礎力学

1. 質点系の力学
1-1.運動の3法則
1-2.変位、速度、加速度

2. 剛体の力学
2-1. 力のモーメントと角運動量
2-2. 慣性モーメント
2-3. 剛体の運動エネルギー
2-4. 剛体の運動方程式

3. 円運動と振動解析
3-1. 極座標と円運動
3-2. 単振動

Ⅱ. 材料力学

1.  荷重と応力

1-1.荷重と応力
1-2.応力とひずみ

2. はりの曲げ
2-1.はりの種類と荷重
2-2.はりのせん断応力と曲げモーメント
2-3.はりの曲げ応力
2-4.はりのたわみ
・スナップフィットの強度計算と実際の設計
2-5.棒のねじり
2-6.圧力容器

3. 組合せ応力
3-1.応力の基本型
3-2.平面応力
3-3.主応力と主せん断応力
3-4.モールの応力円と使い方、実例

4. 強度設計の実践ポイント
4-1.材料の破壊
4-2.応力集中
4-3.疲労強度
4-3-1..疲労破壊事故の事例と解説
4-3-2.疲労破壊メカ二ズム、SN曲線
4-3-3.疲労限度線図の求め方:応力がオフセットしている場合
4-4.クリープ破壊
4-3. 許容応力と安全率の検討