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モータ冷却設計の基礎と応用への対策事例

受講可能な形式:【Live配信】のみ
日時 2025年11月13日(木)  10:00~16:30
受講料(税込)
各種割引特典
53,900円 ( E-Mail案内登録価格 53,900円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体49,000円+税4,900円
E-Mail案内登録価格:本体49,000円+税4,900円
お1人様受講の場合 53,900円 (49,000円+税4,900円)
1口でお申込の場合  66,000円 (60,000円+税6,000円/1口(3名まで受講可能))
※S&T E-Mail案内登録価格 S&T複数同時申込み割引対象外

※開催7日前に請求書を発送します。
※開催日から9日前以降のキャンセルは受講料全額を申受けます。但し、セミナー終了後テキストを郵送します。
  ​一旦、納入された受講料はご返金できません。当日ご都合のつかない場合は代理の方がご出席下さい。
※サイエンス&テクノロジーが設定しているアカデミー価格・キャンセル規定対象外のセミナーです。
主催(株)トリケップス
オンライン配信★本セミナーは、Zoomウェビナーを使用して行います。
 受講者の通信回線にセキュリティなどの制限がある場合は参加できないことがあるため、
 事前に当日ご利用予定の通信回線にて、
 Zoom公式ページ(https://zoom.us)にアクセスできることをご確認していただくようお願いします。
 または、Zoomのテストミーティング(http://zoom.us/test)にアクセスできることをご確認ください。
 Zoomをダウンロードしている方はマイクとスピーカーのテストも可能です。
 ※こちらは接続テスト用のミーティングです。実際のセミナー参加者画面とは異なります。

★インターネット経由でのライブ中継ため、回線状態などにより、画像や音声が乱れる場合があります。
 講義の中断、さらには、再接続後の再開もありますが、予めご了承ください。

★受講中の録音・撮影等は固くお断りいたします。

※開催5日前までに主催会社(株)トリケップスから参加者に当日必要なURLとパスワードをメールにてお知らせします。
備考★受講申込者が必要定員に満たないセミナーは中止・延期させていただく場合があります。
 その場合は開催1週間前にご連絡します。

★1口でお申込の場合
 代表受講者を定めて下さい。請求書発送等の連絡は代表受講者へ行います。
 申込時に参加者全員の氏名・所属が明記されていない場合、ご参加できない場合があります。

セミナー講師

野田伸一(のだしんいち) 氏 
   ワールドテック技術講師(工学博士)

 <略歴>
 1982年、芝浦工業大学を卒業。
 2000年、三重大学にて「モータの振動騒音」で工学博士を取得。 株式会社東芝 重電技術研究所にて、モータ(自動車、産業、鉄道、エレベータ、家電・空調など)の研究開発・品質問題に従事(研究所・部長)。
 2013年、Nidec(日本電産)株式会社、モータ基礎研究所にてブラシレスDCモータ開発やモータ開発、EVモータ開発、ロボット・ドローン用モータ開発、品質問題に従事(研究所・部門長)。
 2023年、Nodaモータテック事務所(代表)設立し、モータ技術顧問、セミナー講師、コンサルタント、専門書執筆などで活動。 。
<著書>
 2010年 初めて学ぶ現場技術講座 「電磁振動&騒音設計」 科学情報出版
 2010年4月 「モータの騒音・振動とその対策設計法」 エヌ・ティー・エス
 2014年3月 「モータの騒音・振動と対策設計法」科 学情報出版
 2023年11月号(No.427~445)月刊EMC 実践講座 モータ騒音振動の対策 科学情報出版
 2024年2月号 機械設計 特集号  第68巻第2号2024 Vol.68 日刊工業新聞社
 2025年4月 Q&Aによるモータ騒音・振動の基礎と対策全書 エヌ・ティー・エス
 <活動、等>
 表彰歴:電気学会論文賞、オーム技術賞、発明表彰・・8件 
 非常勤講師:芝浦工業大学(元)、大同工業大学(元)、セミナー講師、社員教育講師
 学会・団体:モータ技術シンポジウム委員、IEEE、日本機械学会委員、電気学会委員

セミナー趣旨

 モータは、洗濯機やエアコンといった家電製品をはじめ、産業機械、工作機械、医療機器、そして最近では電気自動車(EV)に至るまで、あらゆる場面で活用されている。これまでモータには小型・軽量化、高速化、高効率といった多くの技術改良が施されてきました。その中でモータ特性の向上を実現するためには、温度低減への課題を解決することが重要となります。モータ開発において温度管理は非常に重要な課題のひとつです。高温は部品の劣化や性能低下を引き起こし、最終的には寿命の短縮や故障の原因となります。モータ効率を最大化するためには、熱の発生を抑えることも求められています。
 解決法は、「発熱量P×熱抵抗θ=温度T」を理解し、設計対策をすることです。「発熱量」である発生損失を低減させることが重要である。「熱抵抗」である熱伝導、熱伝達を向上させる冷却性を改善させることが重要となる。モータ温度を低減するには、(1)発熱の原理、(2)発熱のメカニズムを理解して、そのうえで適切な(3)対策を施すことにある。
 48年間にわたりモータの設計・開発・品質に携わってきた講師が、自身の豊富な実務経験と知見をもとに、モータ冷却をわかりやすく解説します。さらに、実際の業務で活用できるよう、事例を取り上げながら、「すぐに現場で使える実践的な内容」に重きを置いた講義を展開します。本セミナーでは、モータ冷却に関する基礎的な知識を深めたい初心者の方から、課題解決のヒントを探しているベテラン技術者の方まで、幅広い層の皆様にとって有益な学びとなる内容です。モータシステムに関わるすべての技術者の方に、ぜひご参加いただきたいセミナーです。

セミナー講演内容

 1 モータ基礎原理
  1.1 モータの動作原理と温度特性、トルクと出力
  1.2 モータ温度特性と小型軽量化、高効率への条件
  1.3 モータ温度低減の重要性と影響、モータの高効率への概要

 2 モータの発熱量
  2.1 モータ発熱メカニズム
  2.2 モータ発熱源の鉄損(ヒステリス損、渦電流損)、銅損、機械損および計算法
  2.3 ビルディングファクター(製造工程における鉄損)、磁石の渦電流損失

 3 モータ耐熱材料・構成
  3.1 モータ構成、冷却構成、モータコイル耐熱材料
  3.2 EVモータの高耐電圧化および平角線
  3.3 産業用モータの丸線、絶縁紙
  3.4 ワニス処理、コーディング、樹脂モールド

 4 モータ冷却(熱抵抗)改善の設計技術
  4.1 モータ通風・冷却方式の種類(開放形、密閉型、全閉外扇形、水冷、油滴下・・)
  4.2 モータの熱抵抗の計算事例(スロット内コイルと鉄心、鉄心、ヨーク、フレームを経て外気)
  4.3 フレームおよび冷却フィンの熱伝達率と風量の関係、流れの可視化
  4.4 冷却に必要な通風量・静圧特性冷却ファンの設計法
  4.5 冷却ファンの騒音発生メカニズム、騒音の大きさ、発生周波数

 5 モータ製品開発への熱―流体―温度シミュレーション適用とその対策事例
  5.1 IPMモータ、アウターロータモータの冷却改善の事例
  5.2 新方式の回転放熱円盤をもつモータの開発と熱流体シミュレーション解析事例
  5.3 回転バランスと風量を損なわない不等配ピッチ配列によるファン騒音低減の事例
  5.4 外扇ファンをなくした新冷却方式の密閉モータの開発事例

 【質疑応答】