セミナー 印刷

Excelを活用した回転機械の振動低減技術
《基礎編》

コンプレッサー、送風機、ポンプ、エンジン、モーター……
“あらゆる回転機械“のトラブルを未然に防止するコツを1日で伝授!

【掲載内容変更のお知らせ】
セミナータイトル、趣旨、対象、プログラムを更新しました。(2025/9/1 14:20 更新)
【受講の際の持ち物】
演習では以下のものが必要です。必ず持参してください。
現地で受講することが難しい方は、以下の道具で作図を行うので、作図のできるスペースをご用意のうえ、講師とコミュニケーションのとれるカメラ・マイクつきPCも用意してください。
・コンパス(半径15cm程度)1本とディバイダー1本
・三角定規(20cm以上2枚1組、平行線を描けるように)
・寸法定規(30cmものさし)
・分度器
・電卓(スマホ可、四則演算が計算可能なもの)
・エクセル等表計算ソフトの入ったパソコン(複素数の計算を講義します。各自でPCをご用いいただけますと講義中にエクセルによる複素数の計算が体験できます。)
・来場前に複素数とベクトル計算の取り扱いも復習してご受講ください。
受講可能な形式:【会場受講】or【Live配信】のみ
日時 【会場受講】 2025年10月7日(火)  10:00~17:00
【Live配信】 2025年10月7日(火)  10:00~17:00
会場 【会場受講】 日本アイアール(株) 本社会議室  <会場受講は定員6名>
会場地図
【Live配信】 オンライン配信  <オンライン受講は定員無し>
会場地図
講師
近藤 孝邦(こんどう たかくに) 氏
 
近藤エンジニアリングハウス 代表
(公財)日本技術士会 機械部会幹事
技術士(機械部門)

 
【略歴】
株式会社IHIにて高速回転機械の技術開発と生産に長年携わった、回転機械と流体工学のエキスパート。
機械設備投資、経営管理についても豊富な経験を有する。
技術士(機械部門)/流体工学
受講料(税込)
各種割引特典
49,500円 ( E-Mail案内登録価格 49,500円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体45,000円+税4,500円
E-Mail案内登録価格:本体45,000円+税4,500円
※S&T E-Mail案内登録価格,S&T複数同時申込み割引対象外
 申し込み受領後、主催会社日本アイアール(株)よりセミナー実施5営業日前を目安に受講票をお届け致します。
 受講票の発送をもちまして以後のキャンセルはお受けできません。
 受講予定の方がご出席できなくなった場合に、他の方が代わりにご受講されることは可能です。
 受講票発送以後、ご出席できなくなった場合は、当日の講義資料を郵送させていただきます。

※お支払い
 請求書に同封されている振込先一覧に記載の日本アイアール(株)指定口座に、請求日の1ヶ月以内に
 お振込みをお願い申し上げます。1ヶ月以内のご入金が難しい場合はお申し付けください。
 請求書は、主催会社から開催確定後に順次発送いたします。

※サイエンス&テクノロジーが設定しているアカデミー価格・キャンセル規定対象外のセミナーです。
主催日本アイアール(株)
オンライン配信Zoomによるオンライン受講となります。
備考※開催1週間前までに最少開催人数に達しない場合は、実施をキャンセルさせていただくことがあります。
※開催の場合は、開催1週間前程度から受講票と請求書を発送させていただきます。
対象大学理工学部レベルの機械振動学の知識と高校数学の複素数計算の知識がある方で、以下のいずれかにあてはまる方。
・回転機械の設計者、メンテナンス技術者
・生産設備に携わる技術者、技術チームリーダー、技術スタッフ
・回転機械の運転管理者
・回転機械の防振技術に興味のある方
・機械振動論の分野に複素数応用の興味を感じる方

セミナー趣旨

機械の振動は、人間の脈拍や体温に例えられ、機械の健康状態を表す指標の役割をしています。この振動値が高いと、機械が何かの異常を私たちに伝えているのですが、そこから先は、どれ程の振動が異常なのか、そしてどのようにしたら振動値を下げることが出来るのか、機械エンジニアでも余り知られていません。放置すれば機械は壊れるかもしれないので、専門家を呼んで診断や対策をしてもらうことになります。

本講座では、機械設計の方や機械設備を管理し保全する方に、まず振動発生の理論と、振動の許容値・異常限界を知っていただきます。そして次に振動を下げる方策、すなわち回転機械のバランス作業の具体的手法を習得していただきます。この振動実用技術の習得が、本講座の目的です。

バランスは、一般的に三角定規と分度器、コンパスを使って図解法で解きます。

しかしこの講座では、
①図解法
②バランス理論
③Excel複素関数を使った、バランス計算解法
を教授いたします。

Excelでは、複素関数を利用します。複素数は一般の技術者には敬遠されがちですが、バランス理論と複素数とは、兄弟のように似た特性があり、回転機械バランス演習問題を例題に掲載し、複素数で解く方法を分かりやすく解説します。その前にExcel複素関数機能もマスターしていただく章も提供します。このように本講座では、理論講義と演習を一対にして講師と共に勉強していきますので、バランス作業という実用技術を1日で習得できます。

これにより旧来のバランス図解法に止まらず、バランス理論にも知見を広げ、Excelを駆使したバランス・プログラムを使い、どのような環境にも対応できるバランス応用力を身に着けていただきます。そして一段上の機械エンジニアに成長していただくことを本講座の狙いとしています。

セミナー講演内容

【1】回転機械振動の基本
1.自由振動と固有振動数
2.強制振動
3.周波数応答

3-1 運動方程式からの理論展開
3-2 周波数応答図の作図(実数)
演習:PCを使った実数による作図
3-3 Excelによる複素数計算
・複素数の入力方法
・複素数演算関数
演習:Excelでの複素数関数の使い方
3-4 複素数による周波数応答図の作成
演習:PCを使った複素数による作図
4.回転数変化する回転機械の現象
5.位相の計測
6.位相変化の実例

 
【2】振動管理値
1.振動値と故障の調査報告例
2.振動の許容限界
3.安全に運転するための振動管理基準
 
【3】振動を低減するための回転機械のバランス

1.バランスとアンバランス
2.バランスの有効限界
 
【4】図解法を用いたバランスの算出手法と実践

1.多点法
2.三点法

演習:図解法
3.影響ベクトル法
演習:図解法
 
【5】Excelを使った影響ベクトル法の数値計算法
演習:PCを使った数値計算
 
【6】計測機器
 
【7】影響ベクトル法を使った三点法の評価と振動低減効果

1.三点法の作図原理と評価手順
2.三点法3円の数式表示と交点
3.Excelによる三点法図解と評価

演習:PCを使った三点法図解と評価
4.影響ベクトル法を使った三点法の評価
 
【8】結言