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実践的なエクセルギーの計算及び解析方法

エクセルギー解析の基礎から応用まで

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ
日時 2025年9月25日(木)  10:00~16:00 【アーカイブ配信】9/30~10/13
講師 北 英紀(きた ひでき)氏
 株式会社ヒートピース 代表取締役社長
名古屋大学 名誉教授

 
【略歴】
1985年3月 東京工大 大学院修士課程修了
1985年4月 – 2004年3月 企業勤務(大手電機メーカー、自動車メーカー、およびベンチャー企業役員)
2004年4月 – 2012年3月 独立行政法人 産業技術総合研究所(中部センター)研究グループ長
2012年4月 – 2025年3月 名古屋大学 大学院工学研究科 教授
2025年4月 – 現在 株式会社ヒートピース
 
資格:博士(工学)
受講料(税込)
各種割引特典
49,500円 ( E-Mail案内登録価格 49,500円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体45,000円+税4,500円
E-Mail案内登録価格:本体45,000円+税4,500円
※S&T E-Mail案内登録価格,S&T複数同時申込み割引対象外
 申し込み受領後、主催会社日本アイアール(株)よりセミナー実施5営業日前を目安に受講票をお届け致します。
 受講票の発送をもちまして以後のキャンセルはお受けできません。
 受講予定の方がご出席できなくなった場合に、他の方が代わりにご受講されることは可能です。
 受講票発送以後、ご出席できなくなった場合は、当日の講義資料を郵送させていただきます。

※お支払い
 請求書に同封されている振込先一覧に記載の日本アイアール(株)指定口座に、
 請求日の1ヶ月以内にお振込みをお願い申し上げます。1ヶ月以内のご入金が難しい場合はお申し付けください。
 請求書は、主催会社から開催確定後に順次発送いたします。

※サイエンス&テクノロジーが設定しているアカデミー価格・キャンセル規定対象外のセミナーです。
主催日本アイアール(株)
備考※開催1週間前までに最少開催人数に達しない場合は、実施をキャンセルさせていただくことがあります。
※開催の場合は、開催1週間前程度から受講票と請求書を発送させていただきます。
得られる知識・エクセルギーの意味が理解できる
・様々な物質やエネルギー、システムのエクセルギーの計算・解析方法を習得できる
対象プロセスシステムの設計、省エネシステムの開発従事者、LCA研究者など
特段の予備知識は不要です

セミナー趣旨

エクセルギーとは「着目するシステムが環境と熱的に平衡状態になるまでにできる最大仕事」です。
保存則で規定されるエネルギーとは対照的に、エントロピーが生成される全ての実世界のプロセスにおいてエクセルギーは消費されます。したがって、エクセルギーによりエネルギーの質の違いを含めた評価が可能です。エクセルギーを用いて評価すると個々の要素プロセスごとに損失を計算でき、その結果をもとに、廃熱や廃物の有効利用のあり方・製造効率や製造手法の改善についての指針を得ることができます。
また、エクセルギーは物質とエネルギーに共通した資源性を示しており、資源から廃棄に至る広い時間的空間的スケールの中で物質やエネルギーの資源性の消失を定量化することができます。
二酸化炭素削減を含め省エネ・環境問題が重要な課題となっている現代において、エクセルギー解析はプロセスシステムの設計ツールとして有力な手段であると考えます。
本講義では、省エネシステムの開発に向けてエクセルギーの有効利用に役立てていただくことを狙いとして、エクセルギーの意味や活用、様々なエクセルギーの計算、システムへの応用など、例題・演習問題を交えわかりやすく説明します。

セミナー講演内容

1.エクセルギーの概念的理解
1.1 エネルギーとエクセルギー
・エネルギーは減るのか,減らないのか
1.2 エントロピーが包括するエネルギー
・拡散とエネルギー
・混ざり合うとエントロピーは増大する(混合エントロピー)
1.3 エントロピーからエクセルギーへ
・熱エントロピー
・カルノーサイクルでわかること
・環境を基準とすることの意義
・エクセルギーでわかる事,わからない事
・エクセルギー観点での社会システムの捉え方
2.エクセルギーの実践的計算方法
2.1 熱エクセルギーの計算
・伝熱に伴うエクセルギー消費
・相変態(潜熱)のエクセルギー計算
2.2 物質のもつエクセルギー(化学エクセルギー)
2.3 参照種とは
2.4 STEP1:基本物質:酸素,二酸化炭素,窒素のエクセルギー
・混合現象,気体拡散のエクセルギー
・酸素,二酸化炭素,窒素のエクセルギー
2.5 STEP2 :単体物質のエクセルギー
2.6 STEP3 :化合物の化学エクセルギー
2.7 混合気体のエクセルギー

3.システムの解析
3.1 計算のためのケース分類
3.2 ケーススタディー1:材料製造の解析
・セラミックスの製造のエクセルギー解析
・鉄の製造のエクセルギー解析
3.3 ケーススタディー2:システムの解析
・ガスタービン他