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ヘルスモニタリングのための
バイオセンサの最新技術・開発動向

受講可能な形式:【Live配信】のみ
 ヘルスモニタリングのためのバイオセンサの最新技術・開発動向を詳細に解説して頂くことによって、
関連業界の方々の今後の事業に役立てていただくことを目的とします。
日時 2024年6月18日(火)  9:55~16:00
会場 オンライン配信セミナー  
会場地図
講師 山梨大学 大学院総合研究部 工学域基礎教育センター 准教授
井上 久美 氏
受講料(税込)
各種割引特典
49,500円 ( E-Mail案内登録価格 49,500円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体45,000円+税4,500円
E-Mail案内登録価格:本体45,000円+税4,500円
※S&T E-Mail案内登録価格 S&T複数同時申込み割引対象外
 申し込み受領後、主催会社(株)ジャパンマーケティングサーベイから請求書を郵送致します。
 またWebセミナーの視聴方法について詳細をご案内いたします。
※お支払い
 請求書に記載されている(株)ジャパンマーケティングサーベイ指定口座に、請求日の1ヶ月以内にお振込みお願い申し上げます。
 ■キャンセル
 開催日の11日前まで:無料にてキャンセルする事が出来ます。
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※サイエンス&テクノロジーが設定しているアカデミー価格・キャンセル規定対象外のセミナーです。
主催(株)ジャパンマーケティングサーベイ
オンライン配信★Webセミナー(Zoomウェビナーを利用)として開催いたします。
備考※特記事項
 講演会は受講者数が規定に達しない場合中止する場合があります。
 尚、請求書は開催が決定した場合のみ送付いたします。
 写真撮影、録音、録画を禁止いたします。

セミナー趣旨

 ヘルスモニタリングのためのバイオセンサ技術は、新たな経済成長分野としても注目されているデジタルヘルス産業の発展になくてはならない基本技術のひとつである。デジタルヘルスでは、情報通信技術(ICT)を活用して、健康や健康関連の活動を管理・追跡しやすくする。デジタルヘルスの活用は、超高齢化社会の到来による医療・介護の社会負担を軽減するだけではなく、高度医療から一般の健康増進に至る幅広いヘルスケア領域における、新たな経済成長分野としても注目されている。デジタルヘルスにおいては、ウェアラブルセンサのような簡便な小型センサで個々人の健康をモニタリングすることが基本となる。心拍や歩数といった物理センサで計測可能な項目については、すでに時計型のデバイスやスマートフォンがその役目を果たしている。しかし、健康の指標として欠かせない血液に含まれる成分の変動などをモニタリングする技術は、CGMやFGMと呼ばれる皮下間質液のグルコース濃度を測定する方法がようやく実用化された段階であり、このような化学センサは、今後さらなる技術革新が必要である。化学センサの中でも、バイオセンサと呼ばれる、生物の「分子を見分ける力」を利用するセンサは、小型かつ簡便に高感度検出が可能なデバイスとして、デジタルヘルスの発展に大きく貢献することが期待される。
 そこで本セミナーでは、ヘルスモニタリングのためのバイオセンサの最新技術・開発動向について、バイオセンサの基礎から最先端のセンシング技術やICTとの融合についてまでの解説を行う。本セミナーを通じて、新たな世界的経済成長分野であるデジタルヘルスの発展をけん引するバイオセンサ技術の現状について知り、今後の方向性を考える機会となれば幸いである。

セミナー講演内容

1. ヘルスモニタリングのためのバイオセンサの現状と今後の方向性
 1) ヘルスモニタリングのためのバイオセンサの現状
  a) ウェアラブルセンサとデジタルヘルス
  b) 物理センサと化学センサ
 2) デジタルヘルスが新たな成長産業となるために
  a) 健診結果を開封しない日本人と日本の医療制度の限界
  b) 病院の門の前と後 ―誰が何を必要としているのか
  c) デジタルヘルスへの産学官連携の先駆的な取り組み

2. バイオセンサの基礎・原理とその特徴
 1) バイオセンサ
  a) 世界初のバイオセンサ
  b) バイオセンサの原理
  c) バイオセンサでできること
 2) 電気化学バイオセンサ
  a) 電気化学とは
  b) なぜ電気化学+バイオセンサなのか
  c) 電気化学バイオセンサの原理
 3) バイオセンサの特徴・性能
  a) 測定可能なターゲットとは
  b) バイオセンサの使用条件
  c) バイオセンサの性能と影響因子
 
3. ヘルスモニタリングのためのバイオセンサ開発に必要な技術
 1) センサ素子=バイオ材料
  a) 酵素
  b) 抗体
  c) アプタマー
  d) DNA
  e) 脂質膜(感覚センサ)
  f) 微生物
  g) 細胞(Whole cell)
 2) トランスデューサー
  a) 電極
  b) 光センサ(発色・蛍光・発光・表面プラズモン)
  c) 質量センサ(圧電素子・磁歪素子)
  d) その他(磁界センサ・他)
 3)給電システムとの融合
  a) 無線給電
  b) バイオ発電
  c) 圧電・磁歪による発電
  d) その他(ハイブリッド型・他)
 4) 通信との融合
  a) スマートフォンとの連動
  b) 微小半導体回路内蔵
  c) 無線給電との連動
 
4. バイオセンサの技術動向・開発研究事例
 1) 世界の動向
  a) 連続血糖測定
  b) ウェアラブルセンサ
  c) ペーパーベースバイオセンサ
  d) 発電機能を持つバイオセンサ
  e) 通信機能一体型バイオセンサ
 2) 講師の研究事例
  a) 抗原抗体法の超高感度化
  b) エンドトキシンセンサ
  c) 適度な運動をモニタリングする汗のセンサ
  d) 尿タンパクを自動で数値化できるセンサ
  e) 磁歪センサによるウィルス検出
  f) バイオイメージングや食品用センサへの展開
 
5. まとめ:ヘルスモニタリングのためのバイオセンサが成長産業となるために
 1) 社会的課題
 2) 技術的課題

【スケジュール】
 10:00~12:00 前半
 12:00~13:00 休憩 (1時間)
 13:00~16:00 後半

 ※講演中、適宜休憩(5分~10分程度)を設けます。 
 ※質疑応答(5分程度)を設けます。