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疾病の早期発見・健康管理に向けた解析・センシング技術

~メタボローム解析による疾患マーカー探索/ウェアラブルセンサ開発と応用~


 受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ

IoTの普及と共にセンサの重要性が増している中、先端センサ研究を行う大学とセンサで事業を行う企業との間で協調関係を築き、
ビジネスモデルの検討やセンサ技術の検証等の議論を行う場として活動しているセンサ&IoTコンソーシアム。

今回のセミナーでは、メタボローム解析技術を用いた低侵襲性検体からの
疾病マーカー探索や高性能なフレキシブルウェアラブルセンサの開発、
労災管理に向けたセンサ・運用システム開発等の取り組みについて3名の講師が解説します。

 
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このセミナーの受付は終了致しました。
日時 2023年7月6日(木)  14:00~17:00
会場 オンライン配信セミナー  
会場地図
主催センサ&IoTコンソーシアム
後援:サイエンス&テクノロジー(株)
本セミナーの受講申込で頂いた申込者様の情報は、サイエンス&テクノロジー(株)およびセンサ&IoTコンソーシアムの両者で共有させて頂きます。予めご了承ください。
配布資料PDF資料
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(開催終了後にマイページでご案内するZoomの録画視聴用リンクからご視聴いただきます)
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。

セミナー講師

はじめに (14:00~14:10)
 東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 教授 / センサ&IoTコンソーシアム 会長 三林浩二 氏

第1部 「メタボローム解析による疾患マーカーの探索と実用化に向けた取り組み」(14:10~15:00)
 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 教授 博士(学術・歯学) 杉本昌弘 氏

 【兼任】(株)サリバテック 取締役 【専門】データサイエンス・メタボローム 

第2部 「FHE技術を用いたウェアラブル生体情報センサの開発」(15:05~15:55)
 (国研)産業技術総合研究所 センシングシステム研究センター 主任研究員 博士(工学) 竹下俊弘 氏

 【専門】電気関係
 【略歴】

   2016年3月 九州大学システム生命科学府博士課程修了 同年4月 産業技術総合研究所 集積マイクロシステム研究センター
   2019年4月 産業技術総合研究所 センシングシステム研究センター/MEMS・センサ・ウェアラブルデバイス等の研究に従事

 
第3部 「ウエラブルセンサを活用した「転倒などの労災管理(診える化)システム」と新たな対策法」(16:00~16:50)

  横浜市立大学 医学部 客員教授/神奈川県予防医学協会 部長 博士(医学) 杤久保修 氏
 【専門】循環器病学、予防医学
 【略歴】

   1985年横浜市立大学内科助教授、1991年横浜市立大学附属病院内科部長
   1998年同大学社会予防医学教授、1999年同大学大学院情報システム予防医学教授など歴任
   現在は同大学客員教授、名誉教授、神奈川県予防医学協会環器病予防医療部部長にて生活習慣病診療を担当


パネルディスカッション (16:50~17:00)

セミナー講演内容

はじめに(座長挨拶)
東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 教授 / センサ&IoTコンソーシアム 会長 三林 浩二 氏
 

第1部 「メタボローム解析による疾患マーカーの探索と実用化に向けた取り組み」
 慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 教授 博士(学術・歯学) 杉本昌弘 氏
 
 代謝物を一斉測定できるメタボローム解析を用いて、血液・尿・唾液等から様々な代謝関連疾患のマーカー探索を実施してきた事例を紹介する。
 疾患識別のためには、測定した定量値の再現性が高くなるような工夫が必要である。成分分析だけでなく、検体採取やデータ解析の標準化等も含めて、これまでの取り組みを紹介する。

 

第2部 「FHE技術を用いたウェアラブル生体情報センサの開発」
(国研)産業技術総合研究所 センシングシステム研究センター 主任研究員 博士(工学) 竹下俊弘 氏
 
 我々はフレキシブルエレクトロニクス技術と極薄MEMS技術を組み合わせたフレキシブルハイブリッドエレクトロニクス(FHE)技術の研究開発を行っている。
 特にFHEデバイスの柔軟性、伸縮性を活かしたウェアラブル生体情報センサの開発を進めている。本講演では、開発中のFHE技術、生体情報センシングへの応用例、将来展望などについて紹介する。

 

第3部 「ウエラブルセンサを活用した「転倒などの労災管理(診える化)システム」と新たな対策法」
横浜市立大学 医学部 客員教授/神奈川県予防医学協会 部長 医学博士 杤久保修 氏

最近では労災死傷者数のトップは転倒事故になり、また転倒骨折は要介護の主要原因でもあるため、厚労省でも令和5年の重点政策に取り上げられている。人が立てるということは下肢筋力や
高度な生体の立位バランス能力が必要で、立って歩行できることは健康の基本である。このため頭頂部に装着した3方向加速度センサを利用して下肢筋力(F)と水平バランス能力(B)を簡易かつ短時間(3分)で評価(見える化)できる“立位筋力バランス測定器”を開発したので紹介する。
 測定原理は、上下屈伸運動(加速度×体重=下肢筋力=F)、片脚立位水平方向バランス(B)を測定し立位能(F/Bの自然対数=LnF/B)を求め、両脚立位の開眼と閉眼のバランス差より視覚調節バランス能を自動的数値評価するものである。
 一方実際の現場に於いては、ストレスや疲労、身体活動やバランス状態、前日の睡眠状況などを側胸部に装着したウエラブルセンサ(VITALGRAM)で評価するシステムについても紹介する。
 転倒などの労災事故には、ストレスや疲労、睡眠障害、筋力低下、生活習慣(ライフスタイル:LS)やロコモや生活習慣病、職場環境など多くの因子が関与するが、その予防策としてウエラブルセンサ(腕時計型)を用いた生活習慣改善法について紹介する。
 特にストレスや疲労には短時間の仮眠が推奨されており、水素ガス併用によるRefresh-Chairや良質な睡眠が得られる水素枕なども紹介する。水素は疲労や睡眠の質改善のみならず生活習慣病予防にも役立つものと推定される。
 労務管理には、まず心身の活動状況や健康状態をウエラブルセンサにより数値的客観評価(見える化)を行い、それに基づいた積極的な予防対策を実践することが肝要と思われる。

パネルディスカッション
パネリスト:杉本氏 竹下氏 杤久保氏 / コーディネーター:座長(三林氏)