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― GMPノウハウ2日間講座 ―
洗浄バリデーションに関する基準をどう決めるか?
どう評価するか?

≪最新規制を考慮した具体的な進め方・残留限度値設定の考え方とは≫

第1部 査察経験を通した洗浄バリデーションにおける残留限度値及びホールドタイム(DHT/CHT)の設定方法
・洗浄バリデーションにおけるリスクマネジメントとライフサイクルマネジメント
・査察の視点から見た洗浄バリデーションにおけるポイント
・毒性に基づく残留限度値設定の課題とその対応
・洗浄バリデーションに関する各種文書作成のポイント
第2部 サンプリング方法、サンプリング箇所の設定、回収率試験の方法
・クリーンホールドタイムの設定、ホールド中にどのような再汚染が懸念されるか
・回収率テストの方法
・サンプリング作業での注意事項
・洗浄バリデーション以前に実施すべき事項
第3部 洗浄剤、各設備の洗浄法、手洗浄(COP)の手順化
・各種洗浄剤の特徴
・噴射洗浄(CIP)での留意事項
・手洗浄(COP)の事例
​・手洗浄(COP)では再現性の確保
・CIPシステムでも洗浄しきれない箇所の発生

、、、洗浄バリデーションの課題に対してどう取り組むべきか!?
日時 [1日目/第1部] 2019年2月26日(火)  10:30~16:30
[2日目/第2部、第3部] 2019年2月27日(水)  10:30~16:30
会場 [1日目/第1部] 東京・港区芝 三田NNホール&スペース  地下1F スペースC
会場地図
[2日目/第2部、第3部] 東京・港区芝 三田NNホール&スペース  地下1F スペースC
会場地図
受講料(税込)
各種割引特典
75,600円 ( S&T会員受講料 71,820円 ) S&T会員登録について
定価:本体70,000円+税5,600円
会員:本体66,500円+税5,320円
S&T会員なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
2名で75,600円 (2名ともS&T会員登録必須​/1名あたり定価半額37,800円)
備考※資料・昼食付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※講義中のパソコン使用はキーボードの打音などでご遠慮いただく場合がございます。

セミナー講師

 1日目(2/26) 

第1部 
10:30~16:30
査察経験を通した洗浄バリデーションにおける残留限度値及びホールドタイム(DHT/CHT)の設定方法

ナノキャリア(株) 研究部 部長 博士(薬学) 宮嶋 勝春 氏 【講師紹介】
 

 2日目(2/27) 

第2部 
10:30~13:00
サンプリング方法、サンプリング箇所の設定、回収率試験の方法
第3部 13:50~16:30
洗浄剤、各設備の洗浄法、手洗浄(COP)の手順化

医薬品GMP教育支援センター  代表 髙木 肇 氏  [元 塩野義製薬(株)] 【講師紹介】
塩野義製薬株式会社にて、経口剤や凍結乾燥注射剤などの工業化検討、無菌製剤製造棟の構築プロジェクト遂行、国内外関連会社への技術指導、無菌製剤棟の製造管理責任者など、製剤開発から工場運営に渡る幅広い任務を実施。

セミナー講演内容

 1日目(2/26) 

第1部 
10:30~16:30
査察経験を通した洗浄バリデーションにおける残留限度値及びホールドタイム(DHT/CHT)の設定方法

【講座のポイント】

 洗浄バリデーションは、査察で必ず確認される医薬品製造現場では、極めて重要な取り組みである。この洗浄バリデーションに対して、大きな変化が求められている。(1)リスクに基づいた取り組み、(2)ライフサイクルを通した取り組み、(3)毒性に基づいた限度値設定、がその主なものである。この変化を十分に理解した上で、洗浄バリデーションに対応することが求められている。本講演では、この中で洗浄バリデーションの評価のKeyとなる残留限度値の設定方法、また査察時にしばしば指摘されるホールドタイムに焦点を当て、洗浄バリデーションの課題に対してどう取り組むべきかを解説する。

【本テーマ関連法規・ガイドラインなど】

・GMP省令
・FDA査察ガイド(GUIDE TO INSPECTIONS VALIDATION OF CLEANING PROCESSES)
・EUROPEAN COMMISSION,EudraLex Volume 4 EU Guidelines for Good Manufacturing Practice for   
 Medicinal Products for Human and Veterinary Use Annex 15: Qualification and Validation (2015)
・国際製薬技術協会, ISPE Baseline? Guide: リスク-Based Manufacture of Pharmaceutical Products (2010)

【講演中のキーワード】

洗浄バリデーション、残留限度値、ヒューマンエラー、ワーストケース、Data Integrity

【プログラム】

1.洗浄バリデーション -求められる2つの取り組みー
 1.1 リスクに基づいた洗浄バリデーション
  1.1.1 リスクマネジメントを理解する
  1.1.2 リスクをどう評価するか ‐発生率・重大性・検出性‐
  1.1.3 ワーストケースアプローチとリスクマネジメント
 1.2 ライフサイクルを通した洗浄バリデーション
  1.2.1 米国Process Validationガイダンスにみる3つのStageの内容
  1.2.2 ライフサイクルを通した取り組みとは何をすることか?
2.規制文書が求める洗浄バリデーションのポイント
 2.1 米国査察官向けガイダンスに見る洗浄バリデーション
 2.2 PIC/S Annex 15に見る洗浄バリデーション
 2.3 GMP事例集(2013)に見る洗浄バリデーション
 2.4 その他
3.洗浄バリデーションにかかわる各種文書
 3.1 バリデーションマスタープランとは何か ‐作成上のポイント‐
 3.2 SOP、Protocol、Master Batch Record作成上のポイント
 3.3 その他
4.洗浄バリデーションをどう評価するか-残留限度値設定の考え方-
 4.1 評価対象物 -薬物、洗剤、微生物、他-
 4.2 残留限度値設定 -Fourmanらの方法とその問題点-
 4.3 残留限度値設定 -毒性に基づいた方法-
  4.3.1 PDEに基づく限度値設定上の課題
  4.3.2 LD50からPDEを求める
  4.3.3 TTCに基づく設定
  4.3.4 毒性データから残留限度値への計算方法 –Swab法を例として-
 4.4 計算式に見る限度値設定上の課題
  4.4.1 接触表面積をどう見積もるか
  4.4.2 不確実係数/安全係数をどう見るか
  4.4.3 Bioavailabilityを考慮した計算式
  4.4.4 接触部位以外の残留限度値設定をどうすべきか
  4.4.5 その他
5.洗浄バリデーションにおけるホールドタイム
 5.1 4つのホールドタイムの内容
 5.2 ダーティホールドタイム(DHT)の設定
  5.2.1 DHT設定時に考慮すべき事項
  5.2.2 キャンペーン生産時のDHT
 5.3 クリーンホールドタイム(CHT)の設定
  5.3.1 CHT設定時に考慮すべき事項
  5.3.2 CHT設定方法の具体例
6.査察をスムーズに進めるために求められること
 6.1 査察の目的とは?‐何を準備すべきか‐
 6.2 回答者が留意すべきこと
 6.3 査察時の指摘事例
 6.4 指摘された後の対応が重要
7.まとめ
   □質疑応答・名刺交換□
 
以上の項目について、どのような事を悩み、どのように対応してきたか、また現時点で課題と考えている事項として何があるか、を紹介します。
 

 2日目(2/27) 

第2部 
10:30~13:00
サンプリング方法、サンプリング箇所の設定、回収率試験の方法

【趣旨】

 「残留許容値」については、科学的根拠(毒性データ)に基づく基準へとシフトしているが、サンプリング関連作業については相変らず人の裁量が入る余地がある。また、PIC/S Annex15など「クリーンホールドタイムの設定」を要請するが、ホールド中にどのような再汚染が懸念されるか、その対策はなどの議論は十分といえない。こうした実務者が迷っている内容に切り込む講座である。

【プログラム】

1.10年前の医薬品業界の洗浄バリデーションへの取り組み状況
 1.1 PDAの洗浄バリデーションに関するサーベイ(2006~2008年)
 1.2 サンプリング方法、スワブ面積、スワブ箇所、回収率テストの考え
 1.3 10年経過したが、サンプリング、回収率等のHow-toはまだまだ発展途上
2.交叉汚染リスクのある製造所で洗浄バリデーションはナンセンス
 2.1 洗浄バリデーションは部分最適との認識が必要
 2.2 洗浄対象は前ロットの有効成分と限らない
 2.3 洗浄バリデーションは専用設備でも必要
 2.4 クリーンホールドタイム(CHT)の設定
 2.5 床、壁の残留許容量はどう考える?
 2.6 スモークスタディで気流方向、乱流発生の確認を
3.洗浄方法(交叉汚染対策)の見直しの必要性
 3.1 施設・設備等は微妙に変化するもの
 3.2 洗浄バリデーションも再バリデーションの対象
4.洗浄バリデーション業務の進め方
5.各種サンプリング方法のメリット・デメリット
 5.1 プラセボ法(ダミー法)、フィニッシュプロダクト法、テストピース法
 5.2 スワブ法、リンス法
6.サンプリング箇所の設定
 6.1 どこからどれ位サンプリング?
 6.2 残留しやすい(洗浄困難)箇所の例
7.スワブ材と溶媒の選択
8.分析方法の留意点
9.回収率テスト

 9.1 回収率テスト用ピースの作成例
 9.2 回収率の計算
 9.3 TOCを使った回収率テスト
10.接薬表面積の算出例
  □質疑応答・名刺交換□

第3部 13:50~16:30
洗浄剤、各設備の洗浄法、手洗浄(COP)の手順化

【趣旨】

 洗浄対象物は易水溶性物質とは限らない。その場合、どのような洗浄剤を使用すべきか。また、CIPシステムでも洗浄しきれない箇所は発生し得るし、手洗浄(COP)では再現性の確保が問題になる。そうした実務者を悩ます検討課題に焦点を当て、参考になる情報を提供する。

【プログラム】

1.汚れの種類と洗浄プロセス
 1.1 洗浄剤による洗浄プロセス
 1.2 殺菌においては『まず洗浄』が基本
2.洗浄剤の種類と留意点
 2.1 各社は洗浄にどのような洗浄剤・溶剤を使用しているか
 2.2 洗浄剤選定の留意点
 2.3 湿潤剤(界面活性剤)
 2.4 乳化懸濁剤
 2.5 錯体化剤
 2.6 酸化剤
 2.7 アルカリ性洗浄剤
 2.8 酸性洗浄剤
 2.9 主な溶剤類
 2.10 賦形剤、コーティング剤の洗浄に適した洗浄剤成分
3.噴射洗浄(CIP)の留意点
 3.1 タンクおよび配管のCIPで注意すること
 3.2 スプレー装置と洗浄剤添加装置の種類とそれぞれの特徴
 3.3 計測パラメータの選定
4.洗浄しにくい箇所(Worst case Location)
 4.1 原薬設備のWorst case Locationと設計・DQの失敗例
 4.2 非無菌製剤設備のWorst case Location
 4.3 無菌製剤設備のWorst case Location
5.材質の影響
 5.1 発熱性物質(エンドトキシン)が問題になる製品もある
 5.2 バフ研磨のリスク
 5.3 ステンレスのルージュ化
 5.4 樹脂材からの溶出に注意
6.手洗浄(COP)の手順化
 6.1 手洗浄の準備作業
 6.2 手洗浄SOPへの記載項目例
 6.3 充填部品手洗浄SOP例  
  □質疑応答・名刺交換□