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吸音・遮音・防振の理論とその測定・評価に関する入門講座
~基礎理論の他、音響測定も解説~

受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ
 
★ アーカイブ配信のみの受講もOKです。
★ 「なぜ吸音するのか」「遮音のメカニズムは何か」といった物理現象としての本質を理解していただきます。
★ 「音響に関する初心者でも理解できる」に重点を置いて、多くの事例を交えて解説します。
日時 【Live配信:アーカイブ付き】 2023年5月19日(金)  10:30~16:30
会場 【Live配信:アーカイブ付き】 Live配信セミナー(会社・自宅にいながら受講可能)  
会場地図
講師 京都大学名誉教授 高橋 大弐 氏
【経歴・専門・受賞など】
京都大学修了後,福井大学,京都大学で建築音響,騒音・振動分野を専門に教育・研究活動に従事
日本建築学会奨励賞,日本音響学会佐藤論文賞,日本音響学会環境音響研究賞などを受賞
受講料(税込)
各種割引特典
49,500円 ( E-Mail案内登録価格 46,970円 ) S&T会員登録とE-Mail案内登録特典について
定価:本体45,000円+税4,500円
E-Mail案内登録価格:本体42,700円+税4,270円
E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
2名で49,500円 (2名ともE-mail案内登録必須​/1名あたり定価半額24,750円)
テレワーク応援キャンペーン(1名受講)【Live配信/WEBセミナー受講限定】
1名申込みの場合:受講料( 定価:39,600円/E-mail案内登録価格 37,620円 )

 定価:本体36,000円+税3,600円
 E-mail案内登録価格:本体34,200円+税3,420円
1名様でLive配信/WEBセミナーを受講する場合、上記特別価格になります。
※お申込みフォームで【テレワーク応援キャンペーン】を選択のうえお申込みください。
※他の割引は併用できません。
特典■Live受講に加えて、アーカイブでも1週間視聴できます■
【アーカイブの視聴期間】2023年5月20日(土)~5月26日(金)まで
このセミナーはアーカイブ付きです。セミナー終了後も繰り返しの視聴学習が可能です。
配布資料PDFデータ(印刷可/編集は不可)
※PDFデータは、セミナー開催日の2日前を目安にマイページからダウンロード可能になります。
オンライン配信ZoomによるLive配信 ►受講方法・接続確認(申込み前に必ずご確認ください)
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
アーカイブ(見逃し)配信について
・視聴期間は終了翌日から7日間を予定しています。またアーカイブは原則として編集は行いません。
・マイページからZoomの録画視聴用リンクにてご視聴いただきます。
備考※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。

セミナー趣旨

 音・振動に関する様々な問題を扱う際には、その発生から伝搬・感知に至る現象がどういうものかを理解しておくことが必要です。その過程で材料の持つ吸音・遮音・力学的性質がどのように関係し、その特性をどのように把握するか、本講座ではこの点を中心に「音響に関する初心者でも理解できる」に重点を置いて、多くの事例を交えて解説します。
 また、情報処理技術の発達によりほとんどの音響計測とその解析が高価な計測機器を使わずに簡単に自前でできるようになりました。その際必要となる、パソコンによるデジタル処理の基礎についても解説します。

セミナー講演内容

※お知らせ※ 2023.3.3 講演項目を最新情報に更新しました。

<得られる知識、技術>
 本講座では、これから吸音・遮音などの音の問題について学ぼうとする初心者を主な対象とし、吸音・遮音・防振のメカニズムを理解するための基礎事項を解説します。
 この基礎知識があって初めて有効な吸音・遮音構造体の選択、あるいは新たな吸音・遮音材料を創り出すことも可能となります。さらに、吸音・遮音・防振に関係する諸問題において、その問題解決としてできる限り幅広い選択が可能となるような知識・技術が得られることを目指します。関連する多くの参考文献を紹介していますので、本講座をきっかけに自前での知識・技術の向上が期待できます。

<プログラム>
1.身の回りの音と振動の実態

2.音の基礎事項
  2-1 音の物理と聴覚(音って何?)
  2-2 音の問題をシミュレーションする基礎
  2-3 音の反射・吸収・透過

3.吸音の基礎理論
  3-1 吸音率とインピーダンス
  3-2 吸音のメカニズム
   3-2-1 多孔質型吸音
    ・なぜ吸音する?
    ・吸音を表現するモデル
     3-2-2 板・膜振動型吸音
    ・なぜ吸音する?
    ・吸音を表現するモデル
   3-2-3 共鳴器型吸音
    ・なぜ吸音する?
    ・孔あき板吸音構造とスリット型吸音構造
  3-3 微細穿孔板(MPP)の吸音
   3-3-1 吸音を表現するモデル
   3-3-2 MPPの応用
  3-4 吸音率の測定
   3-4-1 菅内法
   3-4-2 残響室法
  3-5 吸音による減音効果
   3-5-1 残響理論
   3-5-2 インパルス応答
   3-5-3 残響理論に基づく吸音の減音効果

4.遮音の基礎理論
  4-1 振動と音の伝搬
  4-2 遮音のメカニズム:隙間のない壁体をなぜ音が透過する?
  4-3 空気音の遮音
   4-3-1 一重板の遮音理論
    ・音の透過を表現するモデル
    ・どうしたら遮音性能を上げられるか
   4-3-2 二重板の遮音理論
    ・音の透過を表現するモデル
    ・空気層があることによる新たな問題
   4-3-3 空気音の遮音性能測定と評価
  4-4 個体音の遮音
   4-4-1 個体音とは?
   4-4-2 個体音の実態と対策(防振の原理)
  4-5 床衝撃音
   4-5-1 床衝撃音の実態と対策
   4-5-2 床衝撃音の測定と評価

5.防振の基礎理論
  5-1 振動伝達の簡易モデル
  5-2 防振の考え方
  5-3 ダンピングの測定理論

6.音の測定と信号処理の基礎
  6-1 音響測定一般
  6-2 デジタル信号処理の基礎
  6-3 測定と解析例

7.吸音・遮音に関する基礎理論・技術の応用例
  7-1 サンドーム福井の音響設計
  7-2 空気層区画による遮音効果
  7-3 板振動型吸音とMPPの統一理論
  7-4 二重板の遮音へのMPPの応用
  7-5 粘弾性体を応用した二重板の遮音


  □質疑応答□