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分析化学における測定値の適切な処理手法

~信頼性の高い分析値にするための基礎とノウハウ~

誤った数値を分析値として扱っていませんか?
測定結果に見合った分析値として正しく整理・提出するための必須知識とノウハウを、理解が深まるような練習問題とともに解説します。
分析値を提出する側・数値を使う側のどちらの立場にも役に立つセミナーです。
日時 2020年7月2日(木)  10:30~16:30
会場 東京・品川区大井町 きゅりあん  5F 第3講習室
会場地図
受講料(税込)
各種割引特典
49,500円 ( S&T会員受講料 46,970円 ) S&T会員登録について
定価:本体45,000円+税4,500円
会員:本体42,700円+税4,270円
S&T会員なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
2名で49,500円 (2名ともS&T会員登録必須​/1名あたり定価半額24,750円) 
備考※資料・昼食付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※講義中のパソコン使用はキーボードの打音などでご遠慮いただく場合がございます。
得られる知識分析化学をはじめとする実験的計測における数値処理の考え方とその基礎、測定値を報告値にするためのノウハウ、書類に数値を正しく記載することの意味。
対象分析化学の現場技術者および研究者、実験計測を行っている研究者、測定データを整理する技術者、データを見て判断・決断を下すマネージャーや技術行政職員等。
理工系学部の素養は受講に当たって必須ではない。内容は現在測定値を取り扱う状況にある方にとって意義深い。

セミナー講師

明星大学 理工学部 総合理工学科環境科学系/大学院理工学研究科 環境システム学専攻 教授 上本 道久 氏
【専門】原子スペクトル分析、原子質量分析、水溶液化学、現場分析、ISOおよびJIS標準化活動
【講師詳細はこちら】

セミナー趣旨

 分析装置のめざましい進歩と普及に伴い、ppm (µg/g, µg/cm3) ~ppb (ng/g, ng/cm3)やそれ以下の極微量レベルであっても、測定を行うこと自体は高度な技術を要する作業ではなくなった。その一方、装置が供給する多彩な数値を元に、報告書として提出すべき分析値を意味づけることは以前より難しくなってきていると言えよう。“測定値”を整理して“分析値”にすることは紛れもなく定量分析手順の一つであるが、実際にはあまり適切に行われていないため、分析値の評価が不明瞭になっているものと考えられる。
 本講演では、有効数字の処理技法を端緒として、測定結果に見合った数値を分析値として正しく整理・提出するために必要な考え方について解説する。、ビジネスチャンスを本講演で掴むことを期待している。

セミナー講演内容

1.「はかる」ということ
 1.1 正しくはかることの意義
 1.2 計測値の信頼性を保証するシステム
 1.3 分析化学における信頼性の実像

2.有効数字
 2.1 有効数字の意味するところ
 2.2 数値の丸め方
 2.3 無機分析における有効数字の具体例
 2.4 演算に伴う有効数字の処理

3.検出限界と定量下限
 3.1 検出限界、定量下限、感度の定義
 3.2 検出限界の考え方
 3.3 原子スペクトル分析における検出限界の見積りとデータ例
 3.4 定量下限の考え方
 3.5 検出限界や定量下限付近の分析値をどのように表記するか
 3.6 二次元の信号情報(画像)における検出の有効性

4.信頼性に関わる用語とその概念
 4.1 信頼性に関わる概念の推移
 4.2 化学計測における信頼性用語
 4.3 物理計測・数理統計に関わる信頼性用語
 4.4 電子工業における信頼性用語
 4.5 分野間の齟齬をなくすために
 4.6 濃度に関する用語

5.不確かさの概念と見積もりの考え方
 5.1 不確かさの概念
 5.2 不確かさの見積もりの基礎
 5.3 典型的な無機分析における不確かさ見積もり例

6.信頼性を判定するための検定
 6.1 信頼区間
 6.2 F検定について
 6.3 t検定について
 6.4 Q検定について
 6.5 検定のガイドライン

 □ 質疑応答・名刺交換□