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高分子の耐久性向上、劣化度評価、寿命予測

~高分子材料・製品の長持ち化の科学と技術~

高分子材料・製品の長持ち化をするための必要知識を学ぶ
高分子に対する各種劣化要因、各種劣化度評価法について耐久性能との関係を解説
日時 2019年12月19日(木)  13:00~16:30
会場 東京・品川区大井町 きゅりあん  6階 中会議室
会場地図
講師 京都工芸繊維大学 長持ちの科学開発センター 非常勤講師 細田 覚 氏
【略歴】

 1978年 住友化学(株)入社。ポリオレフィンの材料・製品開発、市場開拓に従事
 2011年 同・先端材料探索研究所 所長
 2012年 同・理事
 2016年 京都工芸繊維大学・長もちの科学開発センター 特任教授
 2019年 同・大学院工芸科学研究科 非常勤講師
 
 ・SHテクノリサーチ 代表
 ・工学博士(1978年)
 ・高分子学会フェロー(2010年~)
受講料(税込)
各種割引特典
44,000円 ( S&T会員受講料 41,800円 ) S&T会員登録について
定価:本体40,000円+税4,000円
会員:本体38,000円+税3,800円
S&T会員なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
2名で44,000円 (2名ともS&T会員登録必須/1名あたり定価半額22,000円)
備考資料付
得られる知識・各種インフラ設備に使用されている高分子製品の長寿命化のための分子設計
・結晶性高分子の構造と力学物性、耐久性に関する基礎知識
・高分子製品の劣化に関する各種評価法の基礎と事例
・劣化の極初期を捉えることのできるケミルミネッセンス法に関する基礎と各種応用事例
対象プラスチック・ゴムの研究開発、製造技術、品質管理に従事している若手~中堅の技術者

セミナー趣旨

 高分子材料・製品の長持ち化を科学的に追求することは、製品信頼性、資源問題、環境問題、等の観点から非常に重要である。これらの課題について、高分子製品の劣化度や寿命をなるべく迅速に、的確に判定し、耐久性能を判断することが求められている。セミナーでは高分子に対する各種劣化要因を挙げ、要因ごとにその作用について概説するとともに、各種劣化度評価法について具体例を挙げながら、耐久性能との関係を説明する。
 一方、ポリオレフィンの世界でも、その高耐久化のための分子設計は重要である。汎用品の高強度化や、パイプ・大型タンク向け材料の機械的耐久性向上のため、工夫した重合プロセスで製造されている。これは力学強度を支えるタイ分子を増やす材料設計が反映されたものであり、タイ分子に関する統計的、熱力学的取り扱いから設計思想を説明する。
 また極初期の劣化を高感度に捉える方法として注目され、昨年JIS化された化学発光法(ケミルミネッセンス)についても、本手法の基本原理と解析法について説明し、高分子の熱酸化、光劣化、機械的劣化、電気劣化などへの応用事例を挙げる。

セミナー講演内容

1.高分子製品の長もち化の意義と基本的考え方
 1.1 SDGs、リサイクル技術、プラスチックごみ問題、海洋プラ
 1.2 炭素循環型社会への取り組み、CO2の有効活用

2.高分子製品の劣化要因とその科学
 2.1 高分子のライフステージの科学
 2.2 高分子の劣化要因とその作用    
 2.3 各種耐久性試験法
 2.4 高分子の劣化度評価法
 2.5 高分子の寿命予測添加剤処方と耐久性

3.高分子材料の長期耐久性、強度向上の分子設計
 3.1 ポリオレフィンの発見から現在までの技術的発展の歴史
 3.2 ポリオレフィンの結晶・非晶構造について
  3.2.1 高分子説からラメラ晶まで
  3.2.2 ラメラ晶とタイ分子
 3.3 タイ分子の統計的取り扱い、熱力学的取り扱い
 3.4 機械的強度とタイ分子の働き
 3.5 LLDPEの高強度化への分子設計
 3.6 インフラ製品用HDPEの高性能化の分子設計と製造法

4.高分子の劣化評価法としての化学発光法(ケミルミネッセンス)
 4.1 化学発光の原理
 4.2 医学生理学分野、食品分野等への応用例
 4.3 高分子分野での化学発光の歴史
 4.4 熱酸化劣化と化学発光
 4.5 光劣化と化学発光
 4.6 機械的劣化と化学発光 
 4.7 電気劣化と化学発光
 4.8 測定技術の進歩

□ 質疑応答 □