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粉体化粧品の機能・使用感制御のための
粉体物性の理解と機器評価・官能評価手法

~光沢感・透明感・持続性・塗布感などを制御するための知識と粉体技術~
~紫外線・近赤外線防御遮蔽効果と使用感の両立など~

理解が深まる、実験実習も実施!
粉体化粧品の機能・使用感を制御するための粉体知識や製品開発のための粉体技術、
機器評価・官能評価などを商品開発の実績に基づいて詳しく解説します。
このセミナーの受付は終了致しました。
日時 2019年11月13日(水)  10:30~16:30
会場 東京・品川区大井町 きゅりあん  5F 第2講習室
会場地図
講師 近畿大学 生物理工学部 教授 農学博士 鈴木 高広 氏
専門:化粧品の粉体技術
経歴:
マサチューセッツ工科大学博士研究員、英国王立医学大学院留学、トピー工業㈱マイカ部、日本ロレアル㈱・ファンデーション開発室長などを歴任
HP: https://researchmap.jp/tksuzuki-waka-kindai 
 
 
受講料(税込)
各種割引特典
49,500円 ( S&T会員受講料 47,020円 ) S&T会員登録について
定価:本体45,000円+税4,500円
会員:本体42,750円+税4,270円
S&T会員なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
2名で49,500円 (2名ともS&T会員登録必須​/1名あたり定価半額24,750円) 
備考資料・昼食付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※講義中のパソコン使用はキーボードの打音などでご遠慮いただく場合がございます。
得られる知識1. ファンデーションの開発動向
2. 粉体化粧品の使用感の官能評価と機器分析の方法
3. 肌の光老化のメカニズムと防御方法、紫外線・近赤外線の遮蔽技術の研究開発方法 
4. 粉体化粧品の新規プロセス技術と使用感の改良方法
5. 粉体の物性評価方法
6. 複合粉体の試作方法
7. 新たな保湿化粧品の開発方法
対象化粧品メーカーの処方開発担当者・官能評価と機器評価担当者
化粧品の粉体原料メーカー、OEMの技術者
大学・研究機関の化粧品関連研究者
これから化粧品分野への展開を計画する企業

セミナー趣旨

 2000年以降、肌理の細やかさと透明感のある明るい素肌のような外観を演出するファンデーションが主流となりました。このトレンドを生み出した化粧料が合成マイカです。そして、健康的でゆとりのある生活感により肌質がいっそう進化する令和時代の日本人の肌を美しく装うファンデーションには、新たなメイク効果をもたらす原料開発が求められています。
 同一原料から仕上げた合成マイカ化粧料でも、アスペクト比と形状を変えるとファンデーションの外観は劇的に変わります。また、粉体の表面処理により心地よい塗布感や持続性も大きく変化します。従来パウダー品は肌を乾燥すると考えられてきましたが、実際には保湿化粧品が肌の水分蒸散を加速する場合があり、これを防ぐためにパウダー品が重要な役割を果たすことも最近の研究から明らかになりました。
 本講座は、ファンデーションに用いられる体質顔料や着色顔料、紫外線散乱剤などの無機粉体や有機成分の化学構造と形状に基づく物性・機能によるメイク効果のメカニズム・課題等を詳しく解説すると共に、保湿効果や使用感効果を機器評価により数値化する手法と、実際の粉体化粧料や商品開発方法について解説します。そして、実際の粉体原料を用いた実験実習により、新たなファンデーションのトレンドを創出する着眼点について理解を深めます。

セミナー講演内容

1.ファンデーションの粉体技術と市場動向
 1.1 日本人の肌環境の変化とファンデーション人気復活の兆し
 1.2 使用動作と使用感の知覚要素
 1.3 メイクアップ化粧品と粉体技術;体質顔料・着色顔料・光学的微粒子・結合油剤
 1.4 化粧品開発における人工知能AIの応用に不可欠な機器分析データ
 
2.粉体化粧品の使用感の官能評価と機器分析の基礎
 2.1 ツヤ感と透明感のある明るい肌と、マットな隠ぺい力をもたらす粉体物性の違い
 2.2 アスペクト比と粉体形状係数
 2.3 フワッと軽くのびる粉体の心地よさと嵩密度と動摩擦係数
 2.4 均一にのびてピタッとつく付着力と分散性と結合油剤の影響
 2.5 隠す効果とぼかす効果の光学的機能の差異と粉体形状と屈折率の関係
 2.6 化粧くずれを防ぐ持続性の官能指標と粉体の物性機能
 2.7 ファンデーションの皮脂濡れによる外観変化と撥水撥油効果をもたらす表面処理
 2.8 肌水分率計を用いた保湿効果の盲点と角層被覆切り餅試験法の特徴と応用
 2.9 製品開発に用いる機器分析の常用項目

3.肌の光老化防御と紫外線・近赤外線の遮蔽技術の設計方法
 3.1 紫外線・ブルーライト・近赤外線による肌の光老化と防御剤の特徴
 3.2 SPFとPA
 3.3 紫外線・近赤外線遮蔽複合粉体の設計と使用感の改良
 3.4 湿式充填プレス法と乾式粉砕プレス法の特徴
 3.5 湿式スラリー複合化と撹拌乾燥・溶媒回収工程の1ステップ連続処理プロセス
 3.6 処方を変えずに紫外線・近赤外線防御効果を高め使用感を改善する要点
 
4.実験実習:粉体物性の機器評価と官能評価
 4.1 粉体原料と製品ケーキの嵩密度
   【実習】雲母、タルク、合成マイカの3種類の粉と、
       製品ケーキを解した粉を別々の目盛付き試験管に詰めてタッピングした充填体積から嵩密度を計算します
 4.2 落下強度試験
   【実習】ケーキ状のサンプルを30cmの高さから落とし、強度を調べます。
 4.3 粉体の色(L*, a*, b*)と光沢と隠ぺい力
   【実習】両面テープに粉を塗布し、光沢度計と測色計で測定します。
 4.4 粉体の濡れ性
   【実習】粉体化粧料を水に分散し、濡れ性を比較します。
 4.5 肌スコープを用いる粉体表面の接触角測定による撥水度と撥油度の評価
   【実習】両面テープにした粉面に水滴または油滴を置き、
       肌スコープで画像を取り込んで液滴の角度を測ります。
 4.6 化粧品の保湿効果
   【実習】化粧品を肌に塗布し水分率計で測定し、測定値と接触角の関係を解説します。
       切り餅面に角層を転写し、化粧品や保湿剤や粉体を塗布し保湿効果を評価する方法を実演します。
       肌スコープで肌理構造の改善効果を調べる方法を実演します。
 4.7 粉体の滑らかさ
   【実習】動摩擦係数が既知の粉の滑らかさを指で比較してもらいます。
 4.8 粉体表面処理による複合化と評価方法
   【実習】乳鉢と乳棒で粉体の表面処理を行う試作試験方法を実演します。


 □質疑応答・名刺交換□