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フロー精密有機合成の基礎と応用
および現状の課題と今後の展望

環境負荷の低減、高効率、安全性など、様々な利点をもつフロー合成。
その基礎から、動向、研究例、実用化に向けた課題や展望などについて解説します。
日時 2019年10月25日(金)  13:00~16:30
会場 東京・品川区大井町 きゅりあん  4F 第1グループ活動室
会場地図
講師 東京大学 大学院理学系研究科 グリーン・サステイナブルケミストリー社会連携講座 特任准教授 博士(理学) 
石谷 暖郎 氏

専門:有機合成化学、触媒化学、フロー化学
 
受講料(税込)
各種割引特典
44,000円 ( S&T会員受講料 41,800円 ) S&T会員登録について
定価:本体40,000円+税4,000円
会員:本体38,000円+税3,800円
S&T会員なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
2名で44,000円 (2名ともS&T会員登録必須​/1名あたり定価半額22,000円) 
備考※資料付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※講義中のパソコン使用はキーボードの打音などでご遠慮いただく場合がございます。
得られる知識・連続フロー合成の最近の動向
・連続フロー合成の課題
対象アカデミアにおける連続フロー合成の研究例が学習できます。
有機合成化学がベースとなる学問体系の一環なので、有機合成化学への理解が必要です。
フローケミストリー経験の有無は必要ありません。

セミナー趣旨

 あらゆる製品の供給において、利潤を最大化するためには製造から市場までを一体化(連続)させることが重要です。食品や電化製品、自動車などではこの方式により既に効率の良い生産システムが構築されています。ところが、化学製品、特に医薬品などを代表とする高付加価値化学品の製造においては、生産システムの上流、すなわち製造過程で特に連続化が困難とされてきました。これは、医薬品などは構造が複雑なため、「流れ作業」的には到底製造できないと考えられてきたためです。従って、このような高付加価値化学品は大企業においても、高校・大学の化学実験で行うようなフラスコ反応様式によって製造されています。一方、演者らの注目する連続フロー法はこの現状を一変させる能力があり、化学品連続生産を現実にする切り札と言われています。しかし当然、これを現実のものとするためには、ボトルネックとなっている課題を解決する必要があります。
 本講演では、この課題克服のために検討されてきた、過去10年ほどの研究例をベースに、演者らの考えや展望などを概説します。

セミナー講演内容

1.連続フロー法とは
 1.1 バッチ法とフロー法
 1.2 フロー法の特性
 1.3 フロー有機合成の種類
 1.4 開発の歴史
 1.5 国内外の動向

2.マイクロフローケミストリー
 2.1 マイクロフローケミストリー概説
 2.2 マイクロフローケミストリー研究例

3.連続フロー有機合成研究例
 3.1 有機金属試薬を用いる反応
 3.2 固定化試薬を用いる反応
 3.3 光有機合成反応
 3.4 均一系触媒反応

4.連結・連続フロー有機合成研究例
 4.1 高付加価値化学品の多段階合成研究

5.「タイプIV」フロー有機合成研究
 5.1 連続フロー水素化
 5.2 連続フロー炭素ー炭素結合生成反応
 5.3 連続フロー炭素―窒素結合生成反応
 5.4連結型「タイプIV」フローによる医薬品の連続合成

6.連続フロー実用化に向けて
 6.1 実用化に向けての課題
 6.2 想定される波及効果

 □質疑応答・名刺交換□