セミナー 印刷

厄介な分散系
<濃厚/非水/多成分系>での
微粒子/ナノ粒子の分散・凝集制御技術

~一筋縄ではいかない分散系を手懐けるために~

■SP値・HSP値、表面エネルギーおよび酸塩基特性とその求め方■
■ぬれ/分散化のための溶媒/樹脂の選択および表面修飾とその評価法■
■長期安定化のための分散剤/界面活性剤の最適選択法■

一筋縄ではいかない、厄介な「濃厚系」「非水系」「多成分系」の分散の諸問題の解決のために

溶解度パラメータ(SP値・HSP値)、表面エネルギー、酸塩基特性などによる分散最適化へのアプローチ

ぬれ・分散化の考え方、静電反発力および立体反発力による安定化理論を
  どのように適用すれば諸問題を解決できるか基礎から分かりやすく説明
日時 2019年10月18日(金)  10:00~16:30
会場 東京・品川区大井町 きゅりあん  5F 第3講習室
会場地図
受講料(税込)
各種割引特典
49,500円 ( S&T会員受講料 47,020円 ) S&T会員登録について
定価:本体45,000円+税4,500円
会員:本体42,750円+税4,270円
S&T会員なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
2名で49,500円 (2名ともS&T会員登録必須​/1名あたり定価半額24,750円) 
備考資料・昼食付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※講義中のパソコン使用はキーボードの打音などでご遠慮いただく場合がございます。
得られる知識・厄介な分散系における問題点
・SP値・HSP値、表面エネルギーおよび酸塩基特性とその求め方
・ぬれ/分散化のための溶媒/樹脂の選択および表面修飾とその評価法
・長期安定化のための分散剤/界面活性剤の最適選択法
対象初めての方から中堅の方で、微粒子分散系の分散・凝集制御について基礎から学ばれたい方
化成品、電子材料および薬剤などの研究開発、製造や品質保証に携わられる方
受講に必要な予備知識:予備知識は特に必要ありませんが、化学の基礎知識をお持ちならより理解しやすくなります。

セミナー講師

山口大学名誉教授 工学博士 大佐々 邦久 氏
【専門】化学工学、微粒子工学

セミナー趣旨

 微粒子分散系はもともと取り扱いの厄介な系ですが、中でも濃厚系、非水系および多成分系はそれぞれ多くの問題を抱えていますから、分散・凝集の制御一つとっても一筋縄ではいきません。たとえば濃厚系では、隣接粒子間の多体効果が原因で静電反発力による安定化は難しく、その傾向は非水系でより著しくなります。また多成分系でも、大きさの異なる粒子間や種類の異なる粒子間におけるヘテロ凝集や、多成分樹脂の相分離性とフィラーの局在化など様々な課題があります。
 厄介な分散系を手懐けるためのツールとしては、溶解度パラメータ(SP値・HSP値)がメインですが、分散・凝集の制御はSP値・HSP値のみで説明できるほど簡単ではありません。そこでSP値・HSP値の兄弟分でもある表面エネルギーや酸塩基特性なども活用し、ぬれ/分散化に向けた溶媒/樹脂の選択および表面修飾と評価法、ならびに濃厚系、非水系の長期安定化に適した新タイプを含む分散剤/界面活性剤の使用法と最適選択に必要な手順を、基礎から分かりやすく説明します。

セミナー講演内容

1.微粒子分散系の諸課題
 1.1 濃厚系における課題
   ・凝集性、分散剤の選択、ゲル化など
 1.2 非水系における課題
   ・分散剤の溶解性、溶媒の溶解力、界面活性剤の選択など
 1.3 多成分系における課題
   ・ヘテロ凝集、多成分系の粒度調整、樹脂の相分離性とフィラーの局在化など

2.化合物や粒子表面の溶解度パラメータ(SP値・HSP値)の求め方
 2.1 分散系の熱力学と溶解度パラメータの由来
   ・混合ギブスエネルギー変化、相互作用パラメータ(χパラメータ)
 2.2 HildebrandのSP値とHansenのSP値
   ・Hansen球、三角線図(Teas線図、てこの法則)、相互作用距離
 2.3 化合物のSP値・HSP値の求め方
  2.3.1 原子団寄与法とソフトウェアHSPiPの利用
   ・Fedors法、van Krevelen&Hoftyer法、Hoy法、Stefanis&Panyiotou法など
  2.3.2 溶媒/高分子の溶解・膨潤による測定法
   ・濁点滴定法、Hansen球法、二成分溶媒勾配法、固有粘度法など
  2.3.3 インバースガスクロマトグラフィー法
 2.4 粒子表面のSP値・HSP値の求め方
  2.4.1 凝集・沈降法
   ・界面沈降法、分散濃度法、沈殿体積法、グラインドゲージ法など
  2.4.2 インバースガスクロマトグラフィー法

3.非水系(水系)におけるぬれ/分散化の制御
 3.1 SP値・HSP値(Hansen球)によるぬれの評価と応用例
 3.2 表面エネルギーによるぬれの評価と応用例
  3.2.1 接触角、界面張力および付着仕事
  3.2.2 表面張力/表面エネルギーの測定法
   ・接触角法、インバースガスクロマトグラフィー法
  3.2.3 ぬれの形態とwetting envelopeの利用法
  3.2.4 wetting coefficientによるフィラー局在化の評価

4.濃厚系・非水系・多成分系における長期安定化の制御
 4.1 粒子間に働く引力の制御
  4.1.1 van der Waals引力
  4.1.2 Hamaker定数と有効Hamaker定数
  4.1.3 ヘテロ系におけるvan der Waal引力
  4.1.4 多成分系における枯渇引力
 4.2 粒子間に働く静電反発力の制御
  4.2.1 拡散電気二重層およびゼータ電位とその測定法
  4.2.2 水系における静電反発作用
  4.2.3 非水系における静電反発作用と濃厚系の多体効果
  4.2.4 ヘテロ凝集の制御とその応用
 4.3 粒子間に働く立体反発力の制御
  4.3.1 浸透圧効果と体積制限効果
  4.3.2 溶媒の溶解力と立体反発作用
  4.3.3 高分子ブラシを用いた立体反発作用
  4.3.4 水溶液中のイオン性分散剤を用いた静電立体反発作用

5.濃厚系・非水系における分散剤の選択および表面修飾とその評価法
 5.1 分散剤の選択
  5.1.1 分散剤構造と吸着形態
  5.1.2 非水系における分散剤の溶解性
  5.1.3 分散剤の吸着性および酸塩基特性とその求め方
  5.1.4 高分子ブラシ用分散剤
  5.1.5 水溶液中の強化型静電立体反発用分散剤
 5.2 表面修飾とその評価法
  5.2.1 表面修飾の物理化学的手法
  5.2.2 界面活性剤のHLB値と吸着特性
  5.2.3 界面活性物質による表面修飾と各種パラメータを用いた評価法
   ・SP値・HSP値、表面エネルギー、酸塩基特性など
  5.2.4 シラン化およびグラフト化による表面修飾と評価法

6.濃厚系・非水系・多成分系における分散安定性試験法
 6.1 フロック径法
  6.1.1 画像解析法
  6.1.2 濃厚系におけるグラインドゲージ法
  6.1.3 超音波減衰分光法
 6.2 凝集・沈降法
  6.2.1 界面沈降速度法
  6.2.2 濃厚系における沈殿体積法
  6.2.3 濃厚系における毛管吸引時間(CST)法
 6.3 濃厚系におけるレオロジー法
  6.3.1 流動曲線と降伏値
  6.3.2 チキソトロピーと測定法
  6.3.3 動的粘弾性と応用例

  □質疑応答□