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塗布膜乾燥のメカニズムの理解と
品質保持、最適化、トラブル対策のコツと勘どころ

~塗布膜乾燥速度の定量的取り扱いと乾燥時間短縮のコツ~
~組成偏析、材料変形やクラック発生、材料の表面平滑性、残留溶媒の低減策~
~粒子分散系塗布乾燥の勘どころ~

やみくもな乾燥操作から脱却し、適切かつ再現性のある乾燥を実現するための予備&必須知識

よりよい塗布膜乾燥を実現する為の指針と考え方

含水率、材料中での水分の保持状態と乾燥メカニズムの関連

粒子分散系における塗布膜乾燥での膜の平滑性に及ぼす乾燥条件の影響等々

材料はどこまで乾燥させるべきか?どこまで乾燥できるのか?
日時 2019年8月26日(月)  13:00~16:30
会場 東京・品川区大井町 きゅりあん  4F 研修室
会場地図
受講料(税込)
各種割引特典
43,200円 ( S&T会員受講料 41,040円 ) S&T会員登録について
定価:本体40,000円+税3,200円
会員:本体38,000円+税3,040円
S&T会員なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
2名で43,200円 (2名ともS&T会員登録必須​/1名あたり定価半額21,600円) 
備考※資料付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※講義中のパソコン使用はキーボードの打音などでご遠慮いただく場合がございます。
得られる知識・乾燥の基礎知識
・塗布膜乾燥のメカニズム
・塗布膜乾燥速度の定量的取り扱い
・乾燥時間短縮のポイント
・乾燥操作と製品品質の関連
キーワード:乾燥機構、定率乾燥速度、減率乾燥速度、塗布膜乾燥、乾燥操作と製品品質

セミナー講師

京都大学名誉教授 工学博士 田門 肇 氏
【講師紹介】

セミナー趣旨

 乾燥操作は材料に熱を与えて水分あるいは溶剤を蒸発させる点から相変化を伴う熱と物質の同時移動現象の典型例である。
 塗布膜乾燥操作の予備知識として湿り空気の諸性質、熱と物質の同時移動の典型例である湿球温度の概念、湿度図表を解説する。含水率、材料中での水分の保持状態を解説し、乾燥のメカニズムを考える。乾燥のメカニズムに基づいて乾燥速度の定量的な捕らえ方を講義し、乾燥時間を短くするコツを紹介する。また、トラブル対策として、組成偏析、材料の変形やクラックの発生、材料の表面平滑性、残留溶媒の低減策に関する勘どころについて講述する。次に、粒子分散系塗布膜の乾燥を取り上げ、膜の平滑性に及ぼす乾燥条件の影響を解説し、乾燥の指針を提示する。
 講演の最後には塗布膜乾燥を含む乾燥操作全般に係るトラブルシューティングについての質問を受け付ける。

セミナー講演内容

1.乾燥操作の予備知識
 1.1 乾燥操作の量的関係を知ろう
  a) 物質収支
  b) 熱収支
 1.2 空気の性質を知ろう
  a) 湿度
  b) 諸物性値
 1.3 材料温度を知るヒント
  a) 湿球温度の概念
  b) 断熱飽和温度の概念
 1.4 乾燥中の空気の状態変化を知る武器
  a) 湿度図表の使い方
  b) 湿度図表の有用性
 1.5 一般の気液系の取り扱い
  a) 湿度
  b) 諸物性値
  c) 湿球温度と断熱飽和温度

2.乾燥操作の必須基礎
 2.1 材料をどこまで乾燥できるか?
  a) 含水率の定義
  b) 平衡含水率と自由含水率
  c) 製品含水率の制御方法
 2.2 材料は水分をどのような状態で含むか?
  a) 水分の保有状態と移動機構
  b) 液状水移動
 2.3 乾燥の挙動を知る
  a) 乾燥特性曲線の概念
  b) 乾燥の3期間
  c) 限界含水率の重要性
 2.4 乾燥速度を定量的に取り扱う
  a) 定率乾燥速度
  b) 減率乾燥速度
 2.5 乾燥時間を短くするコツ
  a) 限界含水率に基づく方策
  b) 減率乾燥速度曲線の形の基づく方策

3.塗布膜乾燥のメカニズムと品質保持
 3.1 組成のムラはなぜ生じるか?
  a) 組成偏析とバインダーの移動
  b) バインダー移動の防止策
 3.2 剥離,クラック,変形はなぜ生じるか?
  a) 乾燥応力と乾燥速度
  b) 乾燥収縮防止策
 3.3 表面平滑性を保つには?
  a) 乾燥モデル
  b) 平滑性に及ぼす乾燥条件の影響
 3.4 残留溶媒を効率よく低減したい
  a) 水蒸気の共存効果
  b) 水溶性溶媒の共存効果

4.粒子分散系塗布膜乾燥の勘どころ
 4.1 乾燥特性と表面平滑性を知る
  a) 塗布膜乾燥実験装置
  b) 表面平滑性の評価
 4.2 乾燥速度曲線と表面平滑性の関係は?
 4.3 表面平滑性に及ぼす乾燥条件の影響は?
 4.4 混合溶媒の場合は?
 4.5 よりよい塗布膜乾燥の指針は?

5.乾燥操作のトラブルシューティング(質疑応答を中心に)