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溶解度パラメータ(HSP値)活用のための
応用ノウハウ最前線

溶解度パラメータ(SP値・ HSP値)の基礎、応用とHansen溶解球の利用技術最前線
2か月連続コースセミナー[応用編]

HSP値を実際に活用した具体例を数多にご紹介する、毎回好評の関西大学 山本秀樹教授のHSP値の応用編セミナー。
講師のJKU-HSPプログラムの応用・計算実例も豊富。
炭素材料、ポリマー、樹脂、オイル、界面活性剤に天然物の抽出分離、眼・髪・爪・血液など生体との親和性など、様々な分野・材料での応用事例を学べるので、実際に自身の扱う材料・系での活用に落とし込むのに役立つこと間違いなし!
まだまだ進展中のHSP値の研究、応用編ではハンセン溶解球の数や形、現在の限界や展望など、基礎編より高度なディスカッションもあり、実際にプログラムを使っていて疑問や迷いがある方にもおすすめです。
日時 2019年2月19日(火)  10:30~17:00
会場 東京・品川区大井町 きゅりあん  5F 第4講習室
会場地図
講師 関西大学 理事 / 環境都市工学部 学部長 / 大学院理工学研究科長
教授 博士(工学) 山本 秀樹 氏 

【受賞】
資源・素材学会賞 論文賞 受賞
関西シリコンバレーホーラム主催 ベンチャーアイデア大賞 優秀賞 受賞
関西大学科学技術振興会 産学連携賞 受賞(3件)
関西大学科学技術振興会 学の実化賞 受賞
2014,Best Paper Award(USA) 受賞
“7th International Conference on Engineering and Thechnologycal Innovation(2014)”
2015,Best Paper Award(USA) 受賞
“19th World Conference on Systematics, Cybernetics and Informatics(2015)”
関西大学 プロセスデザイン研究室 ホームページ
受講料(税込)
各種割引特典
48,600円 ( S&T会員受講料 46,170円 ) S&T会員登録について
定価:本体45,000円+税3,600円
会員:本体42,750円+税3,420円
S&T会員なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
2名で48,600円 (2名ともS&T会員登録必須​/1名あたり定価半額24,300円) 
備考※資料・昼食付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※講義中のパソコン使用はキーボードの打音などでご遠慮いただく場合がございます。
当セミナーは溶解度パラメータ(SP値・ HSP値)の基礎、応用とHansen溶解球の利用技術最前線
2か月連続コースセミナー
[応用編]です。 基礎編とコースでのお申込みはコチラから

セミナー趣旨

 J.H.Hildebrandが正則溶液理論の研究において定義した溶解度パラメータ(Solubility Parameter:δ[J/cm3]1/2)は、物質(気体・液体・固体)の凝集エネルギー密度の平方根で示される物質固有の物性値であり、SP値として一般に知られています。現在でも、SP値は、物質-物質間の溶解度、ぬれ性、接着性、溶媒中微粒子の分散性の評価に多用されています。C.M.Hansenは、Hildebrand が提案したSP値の凝集エネルギーの項を、それぞれの物質の分子間に働く相互作用エネルギーの種類によって分割し、SP値を、分散力項(δd)双極子間力項(δp)、水素結合力項(δh)として表し、Hansen溶解度パラメータ(以下:HSP値)として提案しました。
 現在、HSP値は高分子-溶媒間、高分子-高分子間などの相溶性評価、ナノ粒子の溶媒中での凝集・分散性評価、樹脂の溶媒に対する耐性評価など広く用いられています。また、HSP値は、化学製品の製造工程において、溶質に対する最適溶媒の選択や混合溶媒の最適な組み合わせの選定、さらに、最適混合比などにも有効であることが報告されています。近年、Hansenの研究グループは、分子構造が未知である高分子やフラーレン、カーボンブラック、TiO2などの微粒子・ナノ粒子表面のHSP値を実験的に求める新しい手法として、Hansen solubility sphere法(以下Hansen溶解球法)を提案しており、その汎用性の高さから現在多くの研究者から注目されています。
 応用編となる本講演では、分子構造や組成が明らかでない物質のHSP値をHnasen球法により求める応用法や、各種材料・分野におけるHansen溶解球およびHSP値利用の最前線から実際の活用手法を解説します。

セミナー講演内容

(1)Hansen溶解球の考え方
1.Hansen球の考え方およびHSP値の3Dグラフの意味
 1.1 Hansen Solubility Sphere Methodの原理と考え方
 1.2 3Dグラフ上での相溶性・溶解性の評価
 1.3 3Dグラフ上での多成分系混合溶媒の評価
 1.4 Hansen溶解球法の特徴

(2)Hansen溶解球法によるHSP値の測定方法 
2.Hansen溶解球法による物質のHSP値の測定
 2.1 Hansen球法によるHSP値の測定方法(固体・液体・気体)
 2.2 微粒子・ナノ粒子表面のHSP値の測定
 2.3 ポリマー、樹脂のHSP値の測定
 2.4 Hansen球法のプログラム

(3)Hansen溶解度パラメータ計算ソフトの応用
3.HSP値計算ソフトHSPiPプログラムおよびJKU-HSPプログラム
 3.1 HSPiPプログラムの紹介
 3.2 JKU-HSPプログラムの紹介
 3.3 JKU-HSPプログラムの新しいパラメータの開発状況
 3.4 JKU-HSPプログラムの推算精度と応用
 3.5 HSPiPプログラムの応用

(4)Hansen溶解球およびHSP値の実用最前線
4.溶解度パラメータ(HSP値)を用いた微粒子・ナノ粒子の凝集・分散性評価
 4.1 微粒子・ナノ粒子表面のHSP値の測定方法
 4.2 シリカ粒子の表面HSP値の測定
 4.3 アミノ基で修飾されたシリカ粒子表面のHSP値の測定
 4.4 シラノール基で修飾されたシリカ粒子のHSP値の測定
 4.5 セルロースコラーゲンのHSP値の測定
 4.6 SP値を用いたナノ粒子の分散・凝集性の評価

5.炭素材料のHSP値の測定および溶解性評価
 5.1 種々の炭素材料のHSP値の測定方法
 5.2 フラーレン(C60)のHSP値の測定
 5.3 石油から分離された種々のアスファルテンのHSP値の測定
 5.4 カーボンブラックのHSP値の測定
 5.5 炭素材料のHSP値の評価 

6.ポリマー、樹脂、オイルのHSP値の測定と溶媒耐性評価
 6.1 HSP値を用いたポリマー、樹脂の相溶性の評価 
 6.2 バイオエタノール混合ガソリンのHSP値の測定
 6.3 バイオディーゼルオイルのHSP値の測定
 6.4 HSP値を用いた種々の樹脂の溶媒耐性試験
 6.5 ゴム、タイヤ類のHSP値の測定

7.界面活性剤および化粧品材料のHSP値の考え方と測定
 7.1 界面活性剤のHLB値による評価
 7.2 界面活性剤のHSP値の考え方と測定方法
 7.3 UVフィルターのHSP値と相溶性
 7.4 界面活性剤のHSP値による相溶性評価

8.天然物からの有価成分のHSP値と選択的分離への応用
 8.1 天然物に含まれる機能性物質のHSP値の計算および抽出溶媒の選定
 8.2 大豆からのフラボノイド(大豆イソフラボン)の分離
 8.3 ミカンからのLリモネンの分離
 8.4 ハバネロからのカプサイシンの分離
 8.5 ホップからのポリフェノールの分離

(5)Hansen溶解度パラメータの将来展望について
おわりに

 ○ 溶ける、溶けないを、見極(予測)する意味
 ○ Hildebrand溶解度パラメータの応用と限界
 ○ Hansen溶解度パラメータの幅広い応用と将来展望
 ○ 将来期待されているHSP値の応用分野(医学、食品、薬学)
 ○ 現場における溶解性評価の高度化・迅速化に対するHSP値の価値
 ○ 溶解に係る新規材料開発のHSP値高度利用の方向性

  □質疑応答・名刺交換□