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自動車における5G応用・V2Xの動向と課題・展望
および求められるセキュリティ技術とその動向

自動運転や高度運転支援の実現に欠かせない「自動車分野における通信技術」をテーマに2名の講師が解説!
第1部では、自動車分野における通信の全体の状況や、国内外の動向、5Gを用いたコネクテッドカーの取り組みなどを解説します。
第2部では、コネクテッドカーに対するセキュリティリスクやセキュリティの規格・ガイドライン、要求されるセキュリティ技術などについて詳しく解説します。
このセミナーの受付は終了致しました。
日時 2018年10月23日(火)  12:30~16:45
会場 東京・大田区蒲田 大田区産業プラザ(PiO)  6F C会議室
会場地図
受講料(税込)
各種割引特典
43,200円 ( S&T会員受講料 41,040円 ) S&T会員登録について
定価:本体40,000円+税3,200円
会員:本体38,000円+税3,040円
S&T会員なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
2名で43,200円 (2名ともS&T会員登録必須​/1名あたり定価半額21,600円) 
備考※資料付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※講義中のパソコン使用はキーボードの打音などでご遠慮いただく場合がございます。

セミナー講師

第1部【12:30~14:30】
「自動車における5G応用とV2Xの動向・課題、今後の展望」

上智大学 理工学部 客員教授 博士(工学) 服部 武 氏
専門:情報通信、ワイヤレスシステム、スケジューリング
 1978年ー1997年NTT横須賀電気通信研究所
 1998年―2012年上智大学理工学部教授
 2012年ー    上智大学理工学部客員教授
情報通信審議会委員、携帯電話等高度化委員会主査、電波政策懇談会委員など歴任
第2部【14:45~16:45】
「コネクテッドカーのセキュリティリスクとオートモーティブのソフトウェア開発ライフサイクルに関するセキュリティへの取り組み」

日本シノプシス合同会社 シニアソリューションアーキテクト 工学博士 岡 デニス 健五 氏
専門:車載セキュリティ
 日本シノプシス合同会社のソフトウェアインテグリティグループにてシニアソリューションアーキテクトとしセキュリティソリューション業務に従事。2006年より車載セキュリティを専門とし、ボルボ、SRI International、Boschグループの車載セキュリティ子会社に勤務。50以上の執筆を手掛け、講演も世界中で多数行っている。
HP:https://www.synopsys.com/ja-jp/software-integrity.html

セミナー講演内容

第1部【12:30~14:30】

「自動車における5G応用とV2Xの動向・課題、今後の展望」

 自動車は産業の基盤であるとともに、社会生活やロジスティックにおいて非常に重要な役割をはたしている。一方で、高齢化が急速に進み、事故の増加と共に労働生産人口の減少による人手不足のためドライバー不足が大きな課題となっている。こういった状況は、先進各国共通の問題であり、安心・安全な運転支援、さらには自動運転への期待が急速に高まっている。自動運転に向けて5段階のシナリオが想定され、それに向けた技術開発の競争が激化している。自動運転化には、自律型以外に通信の果たす役割が大きい。通信系としては、車対車、車対人、車対インフラ、など様々なモードが必要となる。これらを総称してV2Xと呼んでいる。インフラとしては、ITSの専用電波以外に携帯電話の果たす役割が期待されている。携帯電話の第4世代システムであるLTEの高度化の1つとして標準化が進展している。さらに、第5世代の携帯電話システム(5G)では、3つのユースケースとして低遅延のモードが自動運転の重要な役割を果たすとして期待がある。
 本講演では、こういった全体の状況とともに、ネットワークとして第4世代LTEとその高度及び第5世代携帯電話の取り組みとV2Xに向けた実証実験について紹介する。


1.2030年代に向けた社会構造の変化

2.モビリティ社会のインパクト

3.JAMA(日本自動車工業会)のモビリティに向けた考え方

4.自動運転の展開ステップ

5.我が国におけるITSの高度化取り組み

6.携帯電話第4世代LTEにおける3GPPのセルラーVTX 標準化動向

7.世界のコネクテッドビークルへのフォーラムと取り組み状況

8.携帯電話第5世代のユースケースとそれぞれの特徴

9.携帯電話第5世代の主要技術

10.携帯電話第5世代の周波数利用

11.携帯電話第5世代を用いたコネクテッドビークルへの取り組み事例

12.Mobile World Congress2017/2018におけるV2Xの展示状況

13.結び


 □質疑応答・名刺交換□

<主な受講対象者>
車の自動運転に携わる技術者、携帯電話第4世代と第5世代を用いた自動運転に係わる情報を入手したいビジネスマン、経営者、営業および技術者など。 
 

第2部【14:45~16:45】

「コネクテッドカーのセキュリティリスクと
 オートモーティブのソフトウェア開発ライフサイクルに関するセキュリティへの取り組み」


 今の自動車は1億行以上ものソースコードからなるソフトウェアによって動いている。ADAS、自動運転やコネクテッドカーのようなより進化した機能が導入された結果、OEMやサプライヤーによって開発、統合されたソフトウェアが増えている。
 今日のコネクテッドカーはWi-FiやBluetoothのような多数のプロトコルをサポートしている。これらのプロトコルはすでに数々のいろいろな攻撃にさらされている。V2Xのような新しいプロトコルも徐々に導入されアタッカーにとって新しいターゲットになる。
 コネクテッドカーエコシステムは種々のサービスプロバイダー、バックエンドシステム、スマホアプリ、充電ステーション等も含む。故にコネクテッドカーは大規模な攻撃の対象となる可能性がある。アタッカーが数々のシステムの同じ様な脆弱性を悪用する結果として大規模な攻撃が起こり得る。
 脆弱性のほとんどは不適切なソフトウェアデザインや不適切な実装によるものである。結果として自動車業界は数々のセキュリティに関連した規格やガイドラインを構築してきた。これらの規格やガイドラインはソフトウェア開発ライフサイクルの一つひとつのステップでセキュリティを向上させるための取り組みを提供する。これらの取り組みは、セキュリティ要件やセキュリティデザインのレビュー、静的解析ツール使用での開発時のバグの発見、オープンソースソフトウェアでの既存の脆弱性を特定、ソフトウェアの未知の脆弱性を特定、そして最終的に製品の侵入テストの実行等が含まれる。
 規格やガイドラインに提供された取り組みを採用することにより、OEMやサプライヤーは将来のコネクテッドカーのセキュリティを改善・向上することが可能となる。
 本セッションではこういった自動車のトレンド、コネクテッドカーに関する無線通信のリスク、セキュリティに関連する規格やガイドラインとソフトウェア開発ライフサイクルの各段階でどのようなセキュリティへの取り組みを行うべきかを解説する。

1.イントロダクション

2.自動車のトレンド・コネクテッドカー

3.IoTと比較

 3.1 コンシューマー/エンタープライズ  
 3.2 医療機器
 3.3 自動車

4.無線通信に関する脅威・リスク
 4.1 Wi-Fi
 4.2 Bluetooth
 
5.コネクテッドカーエコシステムにおける大規模な攻撃
 
6.自動車業界のセキュリティの取り組み

 6.1 自動車ソフトウェア・サプライチェーンと攻撃シナリオ
 6.2 セキュリティの規格・ガイドライン

7.ソフトウェア開発ライフサイクルにおけるセキュリティ
 7.1 ソースコード静的解析(CWE、MISRA-C、CERT-C)
 7.2 ソフトウェア・コンポジション解析
   (オープンソースバイナリ解析、ソースコード解析)
 7.3 ファジング(外部ツールとの統合等)

8.サマリー

 □質疑応答・名刺交換□

<得られる知識> 
・自動車開発ライフサイクルにおけるセキュリティの戦略の世界の潮流
・開発ライフサイクルに導入できるセキュリティソリューション
 
<主な受講対象者>
OEMやサプライヤーの開発チーム、QAチーム、セキュリティチーム、コンプライアンスチーム、マネージャー等