セミナー 印刷

【 折紙工学のすすめ 】 
新しい観点による構造体設計の刷新と特性向上

~ 産業応用における折り紙効果の利点・課題・可能性とは? ~

折紙構造の観点から見れば、まだまだ初歩的な構造体がたくさん!? 
新しい視点を取り入れて、モノづくりの高みを目指しませんか?
日時 2018年11月27日(火)  10:30~16:30
会場 東京・品川区大井町 きゅりあん  5F 第3講習室
会場地図
講師 明治大学 研究・知財戦略機構 特任教授 工学博士 萩原 一郎 氏
【専門】折紙工学、計算科学シミュレーション、リバースエンジニアリング、画像解析、AI、自動運転 
講師紹介
受講料(税込)
各種割引特典
48,600円 ( S&T会員受講料 46,170円 ) S&T会員登録について
定価:本体45,000円+税3,600円
会員:本体42,750円+税3,420円
S&T会員なら、2名同時申込みで1名分無料 1名分無料適用条件
2名で48,600円 (2名ともS&T会員登録必須​/1名あたり定価半額24,300円) 
備考資料・昼食付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※講義中のパソコン使用はキーボードの打音などでご遠慮いただく場合がございます。
得られる知識自動車のエネルギー吸収材はトポロジー的には、1枚の紙を丸めて左右両端を糊付けしたようなもの。二次元のシートから三次元構造を作るのを折り紙と定義するなら(冒頭二次元から四次元を作るとしたのは、角度を色々と変えることにより挙動まで理解できるため)、現在世の中に出回っている構造体はいずれも折紙構造の観点からは最も初歩的なものである。その代償として、そのままでは展開収縮できず自らの嵩張りのためせいぜい70%程度しか有効利用できない。折り紙によって様々な特性の向上が可能であり、本講座によって新しい設計法を身につけ、各分野で、ものづくり大国再構築への貢献を願いたい。 
対象新しいモノづくりに興味のある方は、ぜひご受講ください。

セミナー趣旨

 二次元から四次元を作りだすという意味で折り紙は生命操作と類似し、そこに潜むポテンシャルは非常に高い。研ぎ澄まされた日本人の感性は圧倒的に優れた折り紙を創作してきている。折り紙には軽くて強い、展開収縮できるという魅力的な特性を有すものの産業応用されたのは宇宙産業程度であった。この魅力的な特性を維持したまま有用な構造体を造るには、計算科学、ロボット工学などの援用が必要となる。一旦、このような援用により扉が開かれ始めると滝のように新しい産業の輩出が期待される。今はその勃興期であり、大きな未来が待っている。このようなことを具体例をもって紹介する。

セミナー講演内容

[キーワード]エネルギー吸収材、サスペンション、夢の輸送箱、自己折り、折紙式プリンター、折紙ロボット、折紙工法

1.はじめに        
日本の「ものづくり」は、2Dから4Dを創発し循環させる日常の習慣と「つくることで理解する」という科学観とによって培われてきた。これに対する折り紙の貢献について述べる。

2.折り紙の歴史            
日本の折り紙の特徴。何故日本だけ特殊なのか。日本にだけ礼法折紙があるのはなぜか、などについて述べる。

3.近代の折り紙
 3.1 近代折り紙における創作法
 3.2 折り紙の設計図
 3.3 折り紙の設計ソフト
 3.4 折紙設計とリバースエンジニアリング
 3.5 折紙設計システムで見つかった2次元パターン
 3.6 折紙を折る折紙ロボット
 3.7 金属素材も折れる、折紙式プリンター
            
4.折紙工学
 4.1 折紙工学誕生の経緯
 4.2 ハニカムコアの発明
 4.3 バイオミメティクス折り紙① ―昆虫に学ぶ―
 4.4 バイオミメティクス折り紙② ―植物に学ぶ―
 4.5 折紙の数理を用いたデザイン
 4.6 三角錐の連なったオクテットトラスコア

5.折り紙の産業化の課題と克服
 5.1 折紙工学の産業化を阻む4つの課題
 5.2 宇宙産業への応用
 5.3 金属製オクテットトラスコアの成形法/産業への応用
 5.4 折り畳み式ヘルメットへの応用
 5.5 折り紙は優秀なエネルギー吸収材
 5.6 高い機能と安価な製造が可能、反転捩り折紙構造体

6.折り紙の力 ―産業応用への広がり―
 6.1 建築産業への応用
 6.2 医療への応用
 6.3 防振器への応用
 6.4 飲料器への応用
 6.5 厚板箱への応用
 6.6 自己折り        

7.折紙工学の将来
計測技術の著しい発展により科学の興味は宇宙のような広大なものから、細胞など超ミクロな世界に広がっている。
ここで唯一役立つのは自己組織化製造法であり折紙工学が未来を切り開く

  □質疑応答・名刺交換□